26話:謎の夢と振り返り
『…う、ま…奴に勝…て…う…は』
………?なんだ……?誰か喋ってる……?なんて言ってるかうまく聞き取れねぇ……。
『勇…を作…の事故…で生……た物が…こま……く……とは』
…誰が喋ってやがんだ…?言ってる内容もうまく聞こえねぇし……。
『と…だ…番……せだな』
というか…さっきから頭に直接語りかけてきてるような……どういうことだ……?
『こ…つ…ら、…を倒…るか…れ…いな』
奴…?なんだ…?てかさっきから独り言を呟いて何がしてえんだ…?頭の中に直接声を届けれるとか…一体何者…。
その時、俺の意識が覚醒し、目を覚ます。
…なんだ?夢か…?やけに変な夢だったな…結局何喋ってたかほとんどわかんねえな…まあ夢だしどうでもいいか…。
そう思いながら俺は起きあがろうとすると、ウェルグレイグに引き裂かれたところに痛みが走る、その部分を見ると、傷がまだ残っていた。
ぐっ…!まだ治ってねえのか!?これまでは寝たら治ってたってのに…!なんでだ…?今までの傷と何が違…。
そう思いながら思い返すと、一つだけ違うところを思い出す。
あっそうだ!オーラか!オーラを使ってきた奴はあいつだけだったしな…!ただ…オーラそのものに治癒を遅らせる効果があるとは考えにくいんだよな…。
あいつの使ってたオーラはカースオーラ…だったよな、カース、つまり呪いのオーラってわけだ、その呪いのオーラを纏った攻撃で引き裂かれたせいで傷の回復が遅れてる…と考えたほうがいいな…。
てかそういや、ウェルグレイグを倒してからステータスの確認をしてなかったな…、確認するか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルヴェイル
Lv 58/65
HP 451/586
MP 626/643
攻撃力 532
防御力 578
魔力 601
素早さ 535
ランク C+
特殊スキル
【鑑定Lv--】【野生の勘Lv--】【不屈Lv--】【竜鱗Lv4】【硬鱗Lv4】【飛行Lv6】【ドラゴンオーラLv4】【オーラ操作Lv2】【気配感知Lv5】【火事場の馬鹿力Lv--】【強者の威圧Lv--】【アナウンスLv--】
耐性スキル
【物理耐性Lv4】【魔法耐性Lv5】【酸耐性Lv3】【毒耐性Lv3】【麻痺耐性Lv4】【落下耐性Lv3】【炎耐性Lv2】
攻撃スキル
【ドラゴンファングLv5】【ファイヤブレスLv6】【ドラゴンクローLv5】【ドラゴンテイルLv5】【ドラゴンパンチLv5】
【翼風刃Lv5】【スカイダイブLv4】【ウィングアタックLv4】【スクリューアタックLv1】【カウンターLv1】
魔法スキル
【アクアバレットLv4】【デューンバレットLv2】【アイスランスLv3】【ライトニングLv3】【ファイアランスLv2】
【ヒーリングLv3】【マナシールドLv2】【パワーLv3】【クイックLv3】【プロテクトLv3】
称号
【転生者】【強き竜】【勇敢な者】
【リベンジャー】【追跡者】【下剋上】
【不屈の精神】【魔法使い】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ステータスめっちゃ上がったな、流石にレベルが一気に上がっただけはある、ただやっぱ体力が若干低いな…、そういや、ウェルグレイグを倒してスキルが増えたんだよな、どんなスキルか鑑定してみるか。
【強者の威圧】
【このスキルを持つ者は圧を発し、弱い者はこのスキルを持つ者の姿を見るだけで震え上がる、咆哮をすることで圧を強くすることが可能】
なるほどな…圧…ってのはウェルグレイグの恐怖の咆哮みたいな感じか?圧がどれくらいかによるな…んで次のスキルは?
【カウンター】
【相手の攻撃を喰らうと同時に反撃するスキル、Lvが高まるほど反撃の威力が上昇して行く】
おお、いいな、かなりいいスキルじゃねえか?俺は結構そういう場面が多いからな、かなり役立ちそうだ、んで最後は…。
【ライトニング】
【MPを消費し、電撃を生み出し放つ魔法、電撃の形は自由に変えることが可能で、様々な使い方が可能】
なるほどなるほど、そんな感じのスキルか…、結構良さそうだな、様々な使い方が可能ってのも使い勝手が良さそうで高評価だな。
さて、スキルのチェックは完了したな…とりあえずこの傷を治すか、体を動かすにしても痛いしな。
そして俺はヒーリングを使用する、すると痛みが引いていく。
痛みが消えたな…これならもう大丈夫そうだな、傷の方は…。
俺は傷があったところを確認する、だが、そこにはウェルグレイグに引き裂かれた跡が見事に残っていた。
傷の跡が残ってやがる…傷は治ったっぽいが…跡が残るなんてのは初めてだな…、一応回復したか見ておこうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルヴェイル
Lv 58/65
HP 586/586
MP 592/643
攻撃力 532
防御力 578
魔力 601
素早さ 535
ランク C+
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちゃんと回復してるな…、つうことは傷は間違いなく完治してるってことだ…つまり単純に跡が残ってるだけか、てか、ドラゴンの再生力でも跡が残るって…やばいな…。
まあ、良いだろう、動きに支障が出るわけでも無いしな、気にしないでおくか。
さて…落ち着いたところで今後をどうするかだ、まず目標のウェルグレイグを倒した、つまり俺がこの森にいる理由はもう無くなったわけだ。
んで俺は決めてたことがある、それは、ウェルグレイグを倒し、この森から出ること、ウェルグレイグの討伐を果たした今、次にやることは森から出て強くなる為の旅に出ることだ。
なんかあっという間だったな、俺がレベル上げを急いでたってのもあるが、思ったよりも早く倒せちまったな。
ドラゴンに転生したかと思えば最弱のドラゴンで、何回も死にかけながらこうして進化してきた。
本当にこの森では色んなことがあった、ガルブロラに毒で嵌められて殺されかけた事もあったな、あの時は判断も考えも未熟だったな、あそこで火事場の馬鹿力を獲得してなかったら死んでたって考えると…ゾッとするな。
んで、人間に襲われた時もあったっけな、あの時はちょっと凹んだし、正直びっくりしたな、でもあの時は攻撃されて怒ってたが…冷静になってみりゃ、でかいドラゴンがいきなり現れたら襲いかかって来る前に先手を取ろうとしても不思議じゃねえよな…。
んで、個人的にやばかったのはあの番の竜、あいつらがやばかったな、片方は物理、片方は魔法で戦ってきてた…しかも片方にはバフが掛かった状態で戦ったんだよな…。
今思えば勝てたのほぼ奇跡みたいなもんだな…火事場の馬鹿力のブーストがあったとはいえ…何か違ってたら死んでたのは俺だっただろうな…。
んで…ロックドラゴンとの戦闘、あの戦闘で得たものはでかかった、特に魔法とオーラの組み合わせるっていう技を開拓出来たのはかなりでかかったな。
だがまぁ…ロックドラゴンは可哀想な奴だったな…、自分の家族をウェルグレイグに殺されて、俺をウェルグレイグと間違えて襲ってきたんだよな…、来世では幸せになってほしいもんだ。
こうして思い返すと、我ながら結構危ない橋を渡ってきてるな…よく生き残ったよなぁ…ほんと、まあそのおかげで経験が積めたのは良かったな、この森での経験は無駄になることはないからな。
さてと、森での出来事の振り返りはここら辺にしとくか、MPを回復に使ったからMPが減ってるんだよな、どうせなら万全の状態でこの森から出たいんだよな…。
どうせだし、最後にこの森を散歩して、飯食って寝てMPを回復させてから旅立つとするか…。
そうして俺はこの森を歩き回ることにした。
そういや…あんまり気にしたことはなかったが…この森、木がクソでかいし植物とかもめっちゃ生えてんだよな…この土地の栄養、かなり高いんだな…。
しっかし…この辺りはほんとに静かだな…、ウェルグレイグの影響力がデカすぎんだよ…、モンスターの気配が全然しないな…遠くの方まで行けばウェルグレイグの影響を受けてない場所もあるはずだ…。
俺は森の中を歩いて行き、ウェルグレイグの影響が及んでいない場所が無いかを探す、4時間ほど歩いて行くと、モンスターの気配がある場所へと辿り着く。
おっ…?ここはまだモンスターの気配がするな、つまりここにはウェルグレイグの影響は及んでいないみたいだな…、この森、相当広いっぽいからやっぱウェルグレイグの影響がデカくても及んで無い場所があるんだな…。
そう思いながら歩いていると、目の前に巨大な牛が居ることに気がつく。
おっ!あれは確かワイルドブルじゃねえか!あいつ美味いんだよな!翼風刃!
俺は翼を振い、風の刃を発射する、風の刃がワイルドブルの足に直撃し、四肢が切断される。
「ブモオオオ!!」
四肢を切り落とされた痛みでワイルドブルが悲鳴を上げる、俺は悲鳴をあげているワイルドブルは近づき、首を切断する。
【経験値を301得ました】
よっし、一瞬で終わったな、さーて、あとは焼いていただくとするか。
俺はワイルドブルをブレスで焼き、肉を貪る。
うーん!肉の量も多いから食べ応えがあるし、何より脂の乗りがやっぱたまんねえな!!俺の中での食材tearSだな…。
こうして俺はワイルドブルを食べ終わり、食べた後は穴を掘り地面に埋める。
食った食った…、あとはMP回復の為に寝るだけだな…この森で寝るのも、これが最後になるんだな…なんか感慨深いな…さて、ほんじゃ…寝るとするか…。
そうして俺は眠りについた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
どうも、作者の黒です、今回の話を見て気付かれたと思われますが、スキルの並べ方を変更させていただきました、以前のはあまりにも縦に長いと思っていましたので、今回この様に変更させていただきました。
そしてスキルの欄に魔法スキルの欄を追加いたしました、今後魔法は全て魔法スキルの欄に入ることになります、今まで攻撃スキルに入っていた魔法も特殊スキルに入っていた魔法も全て魔法スキルに変更させていただきます。
あと、ウォーターバレットをアクアバレットに変更させていただきました。
それに伴い、1話から26話までのスキル並びも全て変更しております。
今回の変更に違和感を持つかもしれませんし、前よりも見にくくなってしまっているかもしれませんが、なるべく見やすい様にしましたのでお許しください、以上です、今後もこの作品をよろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます