20話:戦闘開始
今回は最初から全力で行く、補助魔法も惜しみなく使う、出し惜しみをして勝てる相手じゃねぇ。
俺は魔力を消費し、クイック、パワー、プロテクトを発動させる、体が光に包まれ、体に力が湧いてくる。
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アルヴェイル
Lv 36/65
HP 454/454
MP 451/476
攻撃力 429(+41)
防御力 447(+39)
魔力 482
素早さ 403(+36)
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うし、こんだけ上がるなら充分だ、差がかなり縮まった。
「オオオオオオオオオオオオッ!!!!!」
ウェルグレイグが咆哮を上げながら俺の方へと駆けてくる、それに対して俺もウェルグレイグの方へと駆ける。
幸いにも俺は素早さは勝ってる、これは大きなアドバンテージだ、この素早さの差を活かしてやれば全然勝てる。
「オオオッ!!!」
ウェルグレイグが俺目掛け横薙ぎに腕を振るう、俺は後ろに身を引き避け、反撃で左腕でぶん殴る、だが、殴った感触がおかしかった。
見てみると、ウェルグレイグがオーラで俺の拳を防いでいた、そのせいで、俺の攻撃がほとんど効いていなかった。
まじかよ、あの一瞬で殴ってくる位置にオーラを展開して防いだってのか…!?なんつう精度してんだ…!
そしてウェルグレイグが俺の攻撃の隙を狙い、口を開け、俺に噛みつこうとしてくる、俺はギリギリで後ろに飛び、なんとか避ける。
あっぶね…あと少しで噛みつかれるとこだった、にしてもあの一瞬でオーラ展開して防がれるとは予想外だ…。
「オオオオオオッ!!!」
ウェルグレイグが顔を上に上げながら叫ぶ、俺はそれに何か嫌な予感を感じ取った。
なんか嫌な予感がする…!あそこでわざわざ咆哮するっつうことは…何か魔法をやってくる気じゃ…!!急いで離れ…!
俺は急いで離れようとするが、時すでに遅く、俺の足元に紫の炎が出現する、それは一瞬にして大きくなり、俺の体を包み込んだ。
「グガアアアアアアア!!!」
あまりの熱さに思わず俺は声を上げてしまう、その炎は鱗の防御を容易く貫通し、俺の体を焼き尽くす、俺はこれ以上喰らうと不味いと思い、急いで翼を広げ、その場から離れる。
あっちぃ!!!今までと比べもんになんねえぞ…!なんつう火力だ…!くっそ全身が熱い…!
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アルヴェイル
Lv 36/65
HP 359/454
MP 451/476
攻撃力 429(+41)
防御力 447(+39)
魔力 482
素早さ 403(+36)
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おいおいやばすぎるだろ…100近く体力減らして来やがった…こんなん何回も喰らってちゃ一瞬でやられちまうぞ…!
「オオオオオオオオオオオオッ!!!」
ウェルグレイグが再び叫ぶ、ウェルグレイグの方を見ると何やら黒い槍のような物が4本浮かんでいる、そしてその直後その槍が俺に目掛け飛んでくる。
俺は即座に左の方へ動く、すると俺のいた所に槍が着弾し、地面が抉れる、そしてさらに3本俺のいる所へ飛んでくる、俺はギリギリで槍を避けていく。
危なすぎる、なんつう速度だ、しかも着弾した地面が抉れてやがるぞ、こんなの喰らっちまったら…いや、想像すんのはやめよう、ひたすら避けるしかねぇ。
そしてウェルグレイグの方をみると、ウェルグレイグが俺に向かって駆けてきているのが見える。
来てやがるな…接近戦を仕掛けに来やがった、あいつの攻撃は1発喰らえば致命傷は免れない上に、それ以外にも魔法が強い、警戒してねえとほんとに一瞬でHPが尽きる…!
なら連撃を叩き込むのが1番だろう、あいつが下手に魔法を発動させる前に叩く、これで行くしかない。
俺はそう考え、翼風刃をウェルグレイグ目掛け放つ、ウェルグレイグはそれに対し同じ翼風刃を放つ、お互いの翼風刃がぶつかり、相殺される。
相殺されたか、でも問題はねぇ、俺は隙を作るために翼風刃を撃った、そしてちゃんと隙が出来た、これなら行ける。
俺は魔力を込め、地面の土を使い圧縮したデューンショットをウェルグレイグの顔の下に撃つ、流石のウェルグレイグも圧縮されたデューンショットは効いたのか、ウェルグレイグが怯んだ。
俺はその隙に翼を使いウェルグレイグに急接近して、オーラの纏った拳を振り下ろし、ウェルグレイグの頭をぶん殴る、殴った衝撃でウェルグレイグの頭が地に着く。
「オオオオオッ!!!!」
ウェルグレイグがすぐに起き上がり、下から腕を振り上げて爪で俺を引き裂こうとしてくるが、俺はそれよりも先に一回転をして尻尾でウェルグレイグを引っ叩く、尻尾の攻撃でウェルグレイグが再び怯んで攻撃の手を止める、俺はその間に距離を取り、ステータスをチェックする。
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ウェルグレイグ
Lv 41/60
HP 436/523
MP 443/499
攻撃力 486
防御力 503
魔力 494
素早さ 375
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いいぞ、だいぶ減ってる、やっぱり素早さの差はかなりでかい、実際攻撃だって避けれてはいる、このまま上手くいけばいいんだが…。
「オオオッ…」
ウェルグレイグが俺の方を見て唸り、怒りの籠った目で俺を睨みつける、そしてウェルグレイグが顔を上に上げ、再び叫び出した。
この咆哮…!間違いねえ!呪怨の炎が来る!!さっきの呪怨の炎は足元から出現した…!だったら今回も…!!
そう考えた時、俺の足元に再び紫の炎が出現する、俺は即座に後ろに下がる、その直後に炎が一気に巨大化する。
あっぶねぇ…!警戒していたからなんとか避けれた…!ここでMPを無駄にさせたのはいい展開だ…!この調子で…!
そう思った矢先、避けた先の足元に炎が出現していたことに気づいた。
嘘だろ!?避けた先に!?不味い!呪怨の炎をこの状態で喰らったら本気でやばい!なんとか避けるんだ俺!!
俺は着地する直前に翼を羽ばたかせ、空に舞い上がる、炎が巨大化して燃え上がる、流石にあそこから避け切れず、俺の足が燃えるが、なんとか直撃は免れた。
くっそ、足が当たったか…!でも被害は軽傷だ、これなら十分許容範囲内だ…、この外しは痛いんじゃねえか!?
「オオオオオオオオオオオオッ!!!!」
そう思っていた時、ウェルグレイグが再び叫んだ、叫んだ瞬間、俺の体に電撃が走り、体が痺れる、俺は飛ぶのを維持出来ず落下してしまう。
ぐおお…これは…!電撃…!さては呪怨の雷か…!なんつう着弾速度だ…!初見じゃ避けるの不可能じゃねえか…!
「オオオオオオオオオオオオッ!!!」
ウェルグレイグが叫び、オーラを纏わせながら俺に接近して来ている。
や、やばい!距離が全然取れてないから一瞬で辿り着いちまう!!体が痺れるとか言ってる場合じゃねえぞ!!
ウェルグレイグが腕を構え、俺を殺そうと腕を振り下ろす。
うおおおお!!!急げえええええ!!!!
俺は体を起こすと同時に即座に飛び上がり、後ろに下がる、ウェルグレイグがさっきまで俺がいた地面を叩き、地面が砕ける、避けられたウェルグレイグが怒りに満ちた目で俺の方を見る。
なんつう衝撃だ…!!えげつなすぎる…!こんなん喰らったら俺はどうなっちまうんだ…!
ていうか呪怨の雷がやばすぎる、性能が馬鹿げてる、ほぼノータイムじゃねえか…!
でも、それを俺は対処しなきゃいけねぇ、じゃなきゃ勝てねぇ、あの雷を受けるたびに俺は隙を晒してかなりのダメージを負っちまう、あいつが撃つたびにそうなってちゃこっちのMPが先に尽きるだろう。
そうなれば俺に勝ちの目は無くなる…なんとしても対処しなきゃなんねぇ…でも、どうすりゃいいんだ…。
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