21話:呪怨の氷

「オオオオオオッ!!」


ウェルグレイグが叫び、俺に攻撃を仕掛けようと態勢を変え、俺の方へ向き攻撃しようと腕を構える。


攻撃しようとしてるな…この距離じゃ避けれねえし、ここは距離を取っておきたい、だったら攻撃を防いでその反動で距離を取るのがベストだろう。


俺は自分の体にオーラを纏わせ、威力を少しでも弱めるためマナバリアを3枚、体の前に展開させる。


ウェルグレイグのオーラを纏った拳がマナバリアを砕き、俺の体に命中する、それと同時に俺は後ろへと飛び距離を取った。


よし、マナバリアで威力を抑えたからそこまでダメージを受けずに距離は取れたな、…にしてもあの雷威力がかなり高かった…さめちゃくちゃ痛かったぞ、体力がどれくらい減ったか確認しておきてえ…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルヴェイル

Lv 36/65

HP 219/454

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うっわ、削られすぎだろ、2発魔法を受けただけでこれかよ、化け物じみた威力だな、この体力でオーラを纏った近接攻撃を受けちゃ耐えれるかわからねぇ、ここは安全を取って回復だな。


俺はMPを消費しヒーリングを使用する、光が出現し、俺に吸い込まれ、体が癒されていく。


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アルヴェイル

Lv 36/65

HP 328/454

MP 421/476

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結構コスパいいな、これならは結構戦えそうだ、とはいえあいつの魔法に抵抗する術を考えねえとあいつは突破できねぇ…あいつそういやMPどれくらい使ったんだ?


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ウェルグレイグ

Lv 41/60

HP 436/523

MP 422/499

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大体20くらいか…いや、あの威力でこれしか減ってないとか…あいつの魔法も結構コスパいいな…。


「オオオオオッ!!!」


ウェルグレイグが顔を上に上げ咆哮する、すると地面から冷気を感じる。


冷気…、ってことは呪怨の氷か…!どんな魔法かもわかんねえし、ここはさっさと離れねえと…!


俺は急いで翼を広げ、上に飛び上がる、俺がいた地面から氷の槍が飛び出す。


なるほど、地面から氷の槍を生やす感じか…!でもそれだったら呪怨の炎の方が厄介だぞ…!この程度ならそこまで怖く…!


その時、足に何かが絡まり、俺の動きが止まる、足を見ると、先ほどの氷の槍から氷が伸びて俺の足に絡まったようだった。


ちょ!?そんなこと出来んのか!?聞いてねえぞおい!!さっさと抜け出さねえと攻撃を喰らっちまう!でも氷ならブレスで燃やせるはず…!


俺は足に絡まっている氷に向けてファイヤブレスを撃つ、だが、なぜか氷は溶けず、俺の足に絡まっている。


いやいやいや炎で溶けない氷ってなんだよ!!くっそ炎がダメならぶん殴って壊してやる!


俺は拳を足に絡まっている氷へと向けて、思いっきりぶん殴るが、氷は砕けない。


いやウッソだろ硬すぎるって!!普通に殴って割れないとかどんな硬さしてんだよ!


ふとウェルグレイグの方を見ると、翼を広げ、俺に飛んでこようとしているのが見えた。


まずいまずい!!このままじゃ無防備で攻撃受けちまう!!あんまここでMPを使いたくねえが背に腹は変えられねえ!オーラ纏わせて殴ってぶっ壊してやる!


俺は腕にオーラを纏わせ、氷をぶん殴る、流石に硬いといえどオーラを纏わせた攻撃を耐えるほど硬くなかったようで、氷が砕ける。


流石に壊せたか、でも捕まるたびにオーラを使わなきゃ行けないのは流石にきつい、オーラを展開するのだってMPを使うんだ、そんなことしてたらあっという間にMP切れしちまう…!


そうしている間にウェルグレイグが翼を羽ばたかせ、こちらに向かって来ているのが見える。


「オオオオオッ!!」


ウェルグレイグが再び俺に向かって叫ぶと、俺の周りに冷気が漂い始める。


また呪怨の氷か!あいつ、俺を氷で捕まえて近接攻撃で仕留める気か!あの距離じゃ捕まったら攻撃を喰らっちまう!避けきるしかねえ!


俺はウェルグレイグと冷気が漂う場所から距離を取るように飛ぶ、さっきまで俺がいた場所に氷が生成される。


俺がいた場所に氷が出現しやがった…つうことはあの氷で俺を氷漬けにすることもできるって事か…!?だとしたら厄介なんてもんじゃねえ、喰らった瞬間死ぬぞ…!


そう考えていた時、俺のいた場所に出現した氷が形を変え、俺に伸びる。


俺は更に上に飛んで氷から距離を取ったが、その瞬間ウェルグレイグが叫ぶ。


「オオオオオオオオオオオオッ!!!」


ウェルグレイグが叫んだその瞬間、俺の体に電撃が再び直撃する。


【魔法耐性のLvが4から5へと上がりました】

【麻痺耐性のLvが3から4へと上がりました】


俺は態勢を崩し、落ちそうになったが、踏ん張って態勢を立て直す。


ちくしょうやられた…呪怨の雷か…!相変わらず馬鹿げた着弾速度だ…!こんなん撃たれまくってたら勝ち目が…。


そう思った時、俺はあることに気づいた。


…あれ?そういやあいつ、なんで呪怨の雷を連発して来ねえんだ?MP消費が重いわけじゃねえし、俺にはめちゃくちゃ有効な魔法だ、それはあいつだってわかってるはずだ…それでも撃ちまくって来ないのは…もしかして、連続して撃つことができないのか…?


それにあいつ、呪怨の雷を撃つ前に他の魔法で隙を作ってから撃って来てるよな、つうことは…溜めが必要なのか…?もしそれが合ってるなら溜めの隙を作らせなきゃ呪怨の雷に怯える必要は無いってことになる、だとすればだいぶ有利になるぞ!!


そう考えていると、ウェルグレイグが俺の方へと、翼を羽ばたかせながら接近してくる。


近接戦を挑みに来たか、ならここは回復しておいた方がいい、さっきの呪怨の雷でHPが減っちまった、近接攻撃なんて喰らったら終わりだ。


俺はMPを消費してヒーリングを使い、HPを回復させる。


ウェルグレイグが横薙ぎに腕を振るう、俺は下の方へ移動し、腕を躱し、反撃でアッパーを叩き込む。


ウェルグレイグが怯むが、すぐさま俺の方へ向き直し、口を開け、炎を放つ、俺の体に炎が当たるが、俺はすぐにマナバリアを展開して炎を防ぐ。


よし、ブレスくらいならマナバリアでも防げるみたいだな…、とはいえ問題はここからだ、魔法で攻めてくるか…物理で攻めてくるか…魔法で攻めて来られる方がきついからできれば物理で攻めて来て欲しいが…。


そう思っていると、俺の周りに冷気が漂い、氷が出現する。


やっぱ物理で攻めて来てはくれねえか…んで氷が俺の周りに出て来やがった、この数は流石にやばい、ガチガチに拘束されちまう!ここは避けるしかねえ!


俺は上の方へ飛び、氷の包囲網を抜ける、だが抜けた先に氷が出現し、俺を捕まえようと伸びてくる。


どこまでも厄介な魔法だな、捕まったら魔法を叩き込まれちまう、でもだからと言って避けても避ける先を予想して撃たれちまうと避けれない…圧が強すぎる。


だが、魔法な分かなりMPを使うはずだ、ここまで結構使ってたんだ、MPもだいぶ減ってんじゃねえか?


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ウェルグレイグ

Lv 41/60

HP 436/523

MP 314/499

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予想通り、かなり減ってるな、だが予想よりも減ってないな…まだ余裕がある…、あんだけやって100くらいしか減ってないのはやっぱコスパが良すぎる。


だが、MPの消費量で言えばあいつが上、このまま行けばMPが尽きるのはあっちだ、それくらいはわかってるはず、だとするならあいつは近接が多くなるはずだ、近接を仕掛けにくるなら俺に反撃のチャンスはある。


その時、また冷気が俺の周りに出現する。


またそれか…、今度は囲まれる前にさっさと抜け出してやる。


俺は横に飛んで冷気が漂う場所から距離を取る、しかしそこにウェルグレイグが近づき、俺に攻撃を仕掛けようとしている。


呪怨の氷はブラフか、だが近接攻撃なら避けてカウンターを決めてやれば…。


そう思っていた時、ウェルグレイグが黒い槍を生成し、俺の元へと放つ。


呪怨の槍!?まずいこの距離じゃ避けれ…。


俺の体に呪怨の槍が直撃し、激痛が走る、直前でオーラを纏ったが、防ぎきることが出来ず、俺の体が吹き飛ぶ。


そこで呪怨の槍を撃って来やがったか…!やられたな…。


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アルヴェイル

Lv 36/65

HP 98/454

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最悪だ、かなり削られちまった、オーラで防いだのに馬鹿げた威力してやがる、とりあえず回復しねえと…!


俺は再びヒーリングを使い、回復する。


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アルヴェイル

Lv 36/65

HP 278/454

MP 296/476

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だいぶ削られちまったな…やっぱあいつの魔法を凌ぎ切るのは無理か…!だったら俺から攻めてやるしかねえ…!防戦一方じゃこっちが不利!攻めて攻めて崩してやるよ!覚悟しやがれ!










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投稿が遅くなってしまい申し訳ありません、次回はなるべく早く投稿するよう善処します…

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