11話:イレギュラー
俺は気配を感じ、目を覚ます。
「シュルルルルル…」
あ?緑の蛇?でかすぎだろ…なんだこのサイズ…それにここら辺じゃ見ねぇモンスターだ、鑑定するか。
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フォルブサーペント
Lv 33/35
HP 211/211
MP 81/81
攻撃力 92
防御力 113
魔力 37
素早さ 48
ランク Dー
特殊スキル
【野生の勘Lv--】【多種毒Lv--】【保護色Lv--】【帯毒Lv--】
耐性スキル
【物理耐性Lv2】【毒耐性Lv3】
攻撃スキル
【噛みつくLv3】【テイルアタックLv2】
【丸呑みLv3】【締めつけLv3】
魔法スキル
称号
【狩人】【毒使い】
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こいつ…結構強いな…特に毒にはガルブロラの事があるから怖えな、丸呑みとか締めつけも警戒しねえとな。
「シャアアアア!」
フォルブサーペントが俺に這い寄り俺に噛みつこうとする、俺はそいつに翼風刃を放つ、蛇が避けようとするが、巨体な為避けれず風の刃が当たる。
「シャアアアア!!!!」
体がデケェし遅いから翼風刃がぶっ刺さりだ、硬いけどこのまま連射してれば勝てそうだな。
俺はひたすら翼風刃を連射しフォルブサーペントを追い詰める。
「シュルルルル…」
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フォルブサーペント
Lv 33/35
HP 122/211
MP 81/81
攻撃力 81
防御力 113
魔力 37
素早さ 48
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だいぶ削れてんな、まじで翼風刃だけでいけそうだ。
そうして俺はひたすら翼風刃を連射する。
「シャアアアア!!!!!」
フォルブサーペントが翼風刃を喰らいながら俺に接近してき、噛みついてくる、俺はそれを横に飛んで避ける。
おっと危ねぇ、やっぱそんな簡単には行かねえか、まあでもステータスは俺が勝ってる、警戒して戦えば行ける筈だ。
フォルブサーペントが俺に近づき俺の周りを這いずる。
ははーん、さては締め付けようとしてやがるな、そんなことさせねえよっと。
俺は翼を広げ空中へ飛ぶと、フォルブサーペントは飛んだ俺に噛みつこうとしてくる。
おっと、そんな口開けながら来ていいのか?
俺は思いっきり息を吸い込み、口から炎を噴射し、フォルブサーペントの口の中を焼く。
【ファイヤブレスのLvが3から4へと上がりました】
「シャアアアア!!!!」
フォルブサーペントが炎の熱さで叫びながら暴れる。
へっ、口の中をブレスで燃やされたのは流石に痛ぇよな、んじゃこのまま終わらせてやる。
俺はフォルブサーペントに近づき、爪で喉を引き裂く、喉を切り裂かれたフォルブサーペントが喉から血を噴き出しながら地面に倒れる。
【経験値を304得ました】
【ヴァルドのLvが26から28へと上がりました】
【ドラゴンクローのLvが2から3へと上がりました】
【飛行のLvが2から3へと上がりました】
ふう、倒せたな、デカかったけどそんな苦戦しなかったな、にしても、こんなでかい蛇見たことねえな、どっから現れたんだ?保護色で隠れてたのか?
まあいいか、にしてもでかいな、こんなでかいのにDーなんだな、さて、んじゃこいつ食べるか、だいぶでかいし食べきれるかわかんねが、とりあえず焼くか。
俺はファイヤブレスでフォルブサーペントを焼いていく。
ふう…でかいから焼くのも苦労したぜ…てかそういや確か蛇って鶏のささみみたいな味してるんだっけ、こいつもそうなのかね、まあとりあえずいただくか。
俺は焼いたフォルブサーペントに齧り付き、肉を食いちぎる。
うん、まじで鶏のささみみたいなんだな、なんだろう、調味料が欲しくなってくるな、まあないもん言っても…ってん?そういやこの前辛い草みたいなのなかったか?
そう思い、俺は辺りを少し探索した。
お、あれじゃねえか?
【辛痺草】
【この草には麻痺毒の成分が含まれており、食べると若干の痺れを起こす、また、非常に辛い為、食べる者はそう居ない】
これだこれだ、なんかちょっと痺れるらしいけど、麻痺耐性上げれるかもだし、この草を食い過ぎなけりゃ大丈夫だろ。
俺は辛痺草を採取し、フォルブサーペントの所へ戻ってくる、そして辛痺草を切って小さくし、フォルブサーペントと一緒に食べる。
ふむ、確かに辛いけど…思ったよりもだな、俺が食べる分には問題ねぇ辛さだ、んで若干舌がピリピリすんな、麻痺毒のせいか、まあこれくらいなら大丈夫そうだな。
俺はフォルブサーペントを辛痺草と一緒に食べていく、最初はでかいと思っていたが、いつのまにか俺は完食していた。
【麻痺耐性のLvが2から3へと上がりました】
あ、もう無くなっちまった、てか麻痺耐性上がったな、ちょっと体が動かしにくいな、まあでもそこまで支障は出なさそうだ、時期に解けるだろう、にしてもあんなでかいの久々に食ったぜ…食ったら眠くなってきたな…フォルブサーペントみたいな奴が寝込み襲ってくるかもだし、隠れて寝るか…。
俺はそのまま眠りについた。
数日後
オルウルフあいつ!ちょこまか逃げ回りやがって!やっと見つけた獲物だ!逃さねえぞ!翼風刃!
「ギャ、ギャオ!」
オルウルフは翼風刃を避けるが、俺はそこにドラゴンテイルを喰らわせ、オルウルフを倒す。
「ギャオン…」
【経験値を103得ました】
【ヴァルドのLvが29から30へと上がりました】
【ドラゴンテイルのLvが3から4へと上がりました】
ふう、無駄に足が速いからなこいつ、まあとっとと食べるか。
俺はオルウルフを完食するが、俺は最近感じている違和感について考える。
なんかよ…気のせいじゃなけりゃ良いんだが…最近森のモンスターの様子がおかしくねえか?オルウルフって狼だよな、なんで一体だけだったんだ?前のバディルウルフもそうだったし…。
特に最近のモンスターはなんていうか、何かに怯えてるというか…何かから逃げてるような、そんな感じの様子なんだよな、なんかやばい奴でもいんのか?
だったらちょっとそいつ探してみるか?獲物が見つけにくくなるのは俺としても困る、その原因の奴がいるならどれくらいの強さかわかんねえが勝てそうならぶっ倒してやるか。
俺はそう思い早速森の探索を始めた。
いや、まじでモンスター全然見ねえな、どいつもこいつも隠れてやがるのか?その原因の奴、強そうだな…勝てそうなら良いんだが。
そう思いながら探索していたが、この辺りの違和感に気づく。
…ん?これ…血痕か?この辺りにいんのかな?
そう思いながら探索していると、いろんなところに血痕がある。
お、おいおい、いくらなんでも血痕おおくねえか?ここら辺に奴がいんのか…?警戒しとかねえと…。
【気配感知のLvが1から2へと上がりました】
そのアナウンスが頭に流れた瞬間、悍ましい気配を感じ、鳥肌が立つ、俺はその気配から距離を取るように移動した瞬間、その気配の正体が姿を現す、その気配の正体は、全身が赤黒く、角は歪に左右非対称に曲がり、腕や尻尾に棘が付いており、悪魔のような姿だった。
「ギャグルルルル」
な、なんだ…こいつ、こんな奴見たことねえぞ…!?と,とりあえず鑑定だ。
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ウェルグレイグ
Lv 25/60
HP 364/364
MP 382/382
攻撃力 355
防御力 338
魔力 397
素早さ 213
ランク C+
特殊スキル
【呪いの魔眼Lv2】【気配感知Lv4】
【恐怖の咆哮Lv3】【飛行Lv4】【野生の勘Lv--】【竜鱗Lv3】【硬鱗Lv3】
耐性スキル
【呪い耐性Lv4】【物理耐性Lv4】【魔法耐性Lv4】【状態異常耐性Lv3】【炎耐性Lv3】
攻撃スキル
【ドラゴンクローLv5】【ドラゴンテイルLv5】【ドラゴンファングLv5】【ドラゴンパンチLv5】【ファイヤブレスLv5】【翼風刃Lv4】
魔法スキル
【呪怨の炎Lv3】【呪怨の槍Lv3】【呪怨の
氷Lv3】【呪いの息Lv2】
称号
【支配者】【恐怖の竜】【突然変異】【狩人】【追跡者】
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は??なんだこのステータス!なんだこのスキルのレベル!今まで見たやつと比べもんになんねえぞ!!やばくねえか…?俺のステータスは…
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ヴァルド
Lv 30/50
HP 294/294
MP 95/211
攻撃力 216
防御力 257
魔力 181
素早さ179
ランク D+
特殊スキル
【鑑定Lv--】【野生の勘Lv--】【竜鱗Lv1】
【アナウンスLv--】【飛行Lv3】【硬鱗Lv1】
【火事場の馬鹿力Lv--】【気配感知Lv2】
耐性スキル
【物理耐性Lv2】【魔法耐性Lv2】【酸耐性Lv1】【毒耐性Lv1】【麻痺耐性Lv3】【落下耐性Lv1】
攻撃スキル
【ドラゴンファングLv2】【ファイヤブレスLv4】【ドラゴンクローLv3】【ドラゴンパンチLv3】【ドラゴンテイルLv4】【翼風刃Lv2】【スカイダイブLv1】【ウィングアタックLv2】
魔法スキル
称号
【転生者】【勇敢な者】【追跡者】【下剋上】
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おいおい、わかっちゃいたがステータス全負けじゃねえか!なんだこの差は!それに突然変異だぁ?くそ、とりあえずこいつについて鑑定しておこう。
【ウェルグレイグ:ランクC+】
【フェブルドラゴンが生まれる際、突然変異を起こした姿、その姿はまさに悪魔と呼ぶに相応しく、フェブルドラゴンの面影は消え去っている、非常に凶暴であり、ウェルグレイグが現れた周辺からは生物が消える】
は?これがフェブルドラゴンだって?冗談きついだろうが!突然変異とはいえ強くなりすぎだろ!
「オオオオオオオオオオオオッ!!!」
そんなことを考えていると、ウェルグレイグが咆哮し、俺に向かってくるのが見える。
き、きてる!早く逃げねえと…。
そう思い足を動かそうとするが、動かない、足どころか体が震え動けない、動けない俺にウェルグレイグは近づき、俺にドラゴンパンチを喰らわせる、激痛が走り、俺の体が木々を薙ぎ倒しながら吹き飛ぶ。
が…あ…体が…動かなかった…?恐怖の咆哮とかいう奴か…くそが…なんつう威力してんだ…痛すぎるだろうが…。
そんなことを考えているとウェルグレイグが俺に近づいてきている。
まずい…!次攻撃を喰らったら死ぬ…!なんとしても逃げねえと!
「グガアアアアアアアア!!!!!!」
俺は叫ぶと同時に体を起こし、翼を思い切り羽ばたかせ、砂煙を起こすと同時に飛んで逃げる。
「オオオオオオオオオオオオッ!!!」
ウェルグレイグが追いかけてこようとするが、俺は翼風刃を大量に翼へ撃つ。
【翼風刃のLvが2から3へと上がりました】
よし!怯んでる!急いで逃げるぞ!!
俺は必死に翼を羽ばたかせとにかく逃げる、ウェルグレイグの姿が見えなくなってもひたすら飛んで、距離を取る、そこまでやっていると流石に疲れ、俺は森の中に着地する。
はあ…はあ…逃げ…切れた…よな…?た、助かった…。
俺は疲れ、その場に倒れこむ、逃げきれたと安堵するが、俺の気持ちは晴れない。
…初めてだったな、あんな何も出来ずにやられて逃げるなんざ、しかも恐怖で動けずによ…情けねえな。
前の世界で死んで、転生して、ドラゴンに生まれて、強くなろうと決めて進化した、実際進化してからこの森じゃ俺を追い詰めるような奴はガルブロラだけだった、そいつも倒した以上、もう敵はいねぇと思ってた、…調子に乗ってた…。
俺は強くなるのを目指していたはずなのに、強くなろうとしていなかった、甘かった、俺より強いやつなんて沢山いる、当たり前のことなのに、それを忘れてた。
俺は弱い、咆哮でビビり動けずボコされるぐらい弱い、こんなんでいいのか?良いわけがねぇ。
決めた、俺はあいつをぶっ倒す、あいつをぶっ倒して、この森を出る、そして!最強のドラゴンを目指す!!もう胡坐をかいたりしねぇ!進化して!あいつをボコボコにしてやる!覚えてやがれよ!!悪魔もどきが!!
俺は心の中で叫び、決意を固めた。
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