6話:起死回生
と,とりあえずこいつを遠ざけねえと…!!ファイヤブレス!!
俺はガルブロラにファイヤブレスを放つが、当然のようにガルブロラは避ける。
やっぱ力が入んねぇ…!今この状況で使えんのはブレスだけだが…そのブレスを使うMPも大して残ってねぇ…。
俺は近づいてくるガルブロラに対しブレスを放つが、MPがなくなりとうとうブレスが吐けなくなってしまった。
とうとうブレスが吐けなくなっちまった…しかも麻痺がまだ残ってやがる…!!クソ!どうすりゃ…。
そんなことを考えているとガルブロラは再び俺へとゆっくりと恐怖を煽るように近づいてくる。
「ギャバラァ…」
ガルブロラは俺の目の前へ立ち再び口を開け、俺の肩へ噛み付く。
「グガアアア!!!」
噛みつかれた所から毒が体に入り込んでくるのを感じる。
やべぇ…ガチで死んじまう…!!噛みつかれた所が毒で痛ぇ…。
ガルブロラは俺に噛みついたまま毒を流し込んでくる。
【耐性スキル、毒耐性Lv1を獲得しました】
このまま死ぬのか…?毒で苦しみながらこんな簡単に殺されるのか…?そんなの…そんなの嫌だ!!!どうせ死ぬなら…!!せめて相打ちにしてやらああああ!!!!!動けええええええ!!!!!!
【特殊スキル、火事場の馬鹿力Lv--を獲得しました】
頭に声が響いた瞬間、急激に体に力が湧き上がる。
「グガアアアアアアア!!!!!!!!」
「ギャバ!??!」
俺は立ち上がりガルブロラを振り解き、ドラゴンパンチを叩き込む、ガルブロラが後ろに吹き飛ぶ。
【ドラゴンパンチのLvが2から3へと上がりました】
体が動いた!この火事場の馬鹿力ってスキルのおかげか?
俺は自身の状態を確認する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァルド
状態 火事場
Lv 8/50
HP 41/129
MP 5/78
攻撃力 88(+26)
防御力 104
魔力 65
素早さ71(+32)
ランク D+
特殊スキル
【鑑定Lv--】【竜鱗Lv1】【アナウンスLv--】
【飛行Lv1】【硬鱗Lv1】【火事場の馬鹿力Lv--】
耐性スキル
【物理耐性Lv1】【魔法耐性Lv1】【酸耐性Lv1】【毒耐性Lv1】【麻痺耐性Lv1】
攻撃スキル
【ドラゴンファングLv1】【ファイヤブレスLv2】【ドラゴンクローLv2】【ドラゴンパンチLv3】【ドラゴンテイルLv2】
魔法スキル
称号
【転生者】【勇敢な者】【追跡者】
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素早さと攻撃力が伸びてやがる…!!状態 火事場のおかげか?とりあえず鑑定してみるか。
【火事場の馬鹿力】
【死の淵まで追い詰められた者が最後の力を振り絞り発動させるスキル、発動すると身体能力が上昇する】
【状態 火事場】
【火事場の馬鹿力が発動している状態、この状態になっている時は攻撃力と素早さが上昇し、ある程度なら状態異常を無効化する】
毒を喰らったのに毒状態じゃないのはこれのおかげか…なんにせよチャンスだが…ここでやれなきゃ死だ、さて,あいつのHPを確認しておこう…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガルブロラ
Lv 22/45
HP 76/167
MP 66/114
攻撃力 101
防御力 96
魔力 88
素早さ 74
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
残り76…MPもまだ残ってやがる…こりゃきついな…だがやるしかねえんだ…!勝てなくても相打ちには持ち込んでやる…。
「ガバラララララ!!!!!!」
ガルブロラの咆哮が怒りに満ちた物へと変わる。
どう来る…ポイズントラップはあいつの近くに設置出来る…下手に動くとやられてお陀仏だ…。
ガルブロラは俺に毒液を発射する、俺はそれを横に飛び避ける。
「ガバララララララ!!」
ガルブロラは俺に毒液を発射しながら接近してくる、俺はその毒液を全て躱す。
火事場状態で素早さが上がってるから避けやすい…だが油断は禁物だ…。
そう思っているとガルブロラが俺に向かって口を開け噛みつこうとしてきた、それを俺は横に躱し、左腕でドラゴンパンチをすると、ガルブロラはしゃがんで避け、俺を爪で引き裂こうとする。
「ガバララァ!!」
俺は攻撃が当たる前に翼でガルブロラを殴り地面に叩きつける。
「ガバァ…!」
ガルブロラが怯んだ隙に俺はガルブロラの背中を腕で掴み、翼を広げ地面を蹴り上へ飛び上がる。
「ガ、ガバァ!?」
ガルブロラは必死に暴れるが俺は離さずひたすら上へ上昇する。
ここでやりきってやる…!このチャンスを逃せば恐らくだが俺は負ける…!ぜってぇ離さねえぞ!!!
【飛行のLvが1から2へと上がりました】
「ガバァ!ガバラァ!!」
ここら辺が限界だな…!これ以上は抜けられる可能性がある…。
俺は高度限界まで飛んだ後、ガルブロラを下に翼で勢いを加速させ急降下する。
「ギャバアアアアアア!!!!!」
「ゴガアアアアアアアアア!!!!!!!」
終わりだクソトカゲがああああああ!!!!!!
ガルブロラが俺の下敷きになり地面へ激突する、その衝撃で地面が割れる。
「ギャ…バラァ…」
ガルブロラが力尽き、力無く地面に横たわる。
【経験値を489得ました】
【ヴァルドのLvが8から23へと上がりました】
【攻撃スキル、スカイダイブLv1を獲得しました】
【攻撃スキル、ウィングアタックLv1を獲得しました】
【攻撃スキル、翼風刃Lv1を獲得しました】
【特殊スキル、野生の勘Lv--を獲得しました】
【落下耐性Lv1を獲得しました】
【物理耐性のLvが1から2へと上がりました】
【称号、下剋上を獲得しました】
痛ぇ…ガルブロラを下敷きにしてやったが…俺にも衝撃が響いてきやがった…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァルド
状態 火事場
Lv 23/50
HP 22/204
MP 5/132
攻撃力 131(+26)
防御力 153
魔力 94
素早さ108(+32)
ランク D+
特殊スキル
【鑑定Lv--】【野生の勘Lv--】【竜鱗Lv1】【アナウンスLv--】【飛行Lv2】【硬鱗Lv1】
【火事場の馬鹿力Lv--】
耐性スキル
【物理耐性Lv2】【魔法耐性Lv1】【酸耐性Lv1】【毒耐性Lv1】【麻痺耐性Lv1】【落下耐性Lv1】
攻撃スキル
【ドラゴンファングLv1】【翼風刃Lv1】【ファイヤブレスLv2】【ドラゴンクローLv2】【ドラゴンパンチLv3】【ドラゴンテイルLv2】【スカイダイブLv1】【ウィングアタックLv1】
魔法スキル
称号
【転生者】【勇敢な者】【追跡者】【下剋上】
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…ステータスがかなり伸びてるな…それに色んなスキルも獲得してる…勝ったんだ…俺は…あいつに…。
そう思った瞬間、力が抜け俺は膝をつく。
ぐっ…ダメだ…まあ力が入んねぇ…火事場の馬鹿力で無理をしすぎたか…。
そして俺の意識もだんだん薄くなり、瞼が徐々に落ちてくる。
だめ…だ…まあ…限…界…だ……。
そうして俺はその場で眠りについた…。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今回少し短めです、すんません。
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