3話:進化の時
さて、進化の候補は四つか、まず詳しく見ていこうか。
【フェブルドラゴン:ランクD】
【ベビーフェブルドラゴンの成体、幼体が非常に弱い為一回進化しただけで成体になることが出来る】
【成体な為、Dランクの中じゃ強い方だが、ドラゴン全体で見ると大したことはなく、しかも、成長の可能性がガクンと落ちてしまう】
ふーむ…かなり微妙だな…成体な分Dランクの中なら強い方らしいが…Dランクの中では強い部類なだけであって最強というわけでもないし…。
んで強い竜になれる可能性も落ちるってなると…やっぱりどうせなら強いドラゴンを目指してぇ、こいつは無しだな、んで次は…。
【キッズファイヤドラゴン:ランクDー】
【ファイヤドラゴンの幼体、ベビーから成長し、炎の扱いがベビーより上手くなっている、また飛行能力も高く、幼体だが飛ぶことが可能】
【また、成長性も高いが、交戦的な為、成長し切る前に死んでしまうパターンが多い。】
なるほどなるほど、悪くはないな、ブレスはやっぱり強いからな、それが強くなるのはなかなか良いな、成長性が高いのもいいな、でもなぁ…こいつ進化先の中じゃ一番ランク低いんだよな。
そりゃもちろん炎が強いのは間違いねえが…優先順位は低いな、んでこいつは…?
【ガルブロラ:ランクD+】
【翼が退化し、飛べなくなった代わりに強い毒と高い身体能力を得たドラゴン、狡猾であり、罠にかけたり不意打ちを好み、酸や麻痺など、様々な毒を扱う】
【冒険者の中にはガルブロラ1匹に全滅したパーティもあるそうだ】
お,おお、強いな…翼がないってのは痛いが…戦闘力重視で見るならかなりありだ、フィジカルだけじゃなく搦め手があるのは高評価だな。
ただなんかイメージ悪そうだな、そこだけはデメリットだがあってないような物だ、んじゃ最後はっと。
【ヴァルド:ランクD+】
【ごく稀にベビーフェブルドラゴンが進化した時に誕生する特殊個体、非常に勇敢であり、仲間を守る時は自分より強い相手にも臆せず立ち向かっていくほどだ。】
【体は二回りも大きくなり、腕と足も大幅に成長し、身体能力も非常に高くなるまた鱗も頑丈で、ヴァルドの鱗で作られた装備は下手な鉱石よりも硬く丈夫になる、生まれてすぐに敵と戦い死闘を繰り広げた個体が進化することが多い】
…なんかこいつ強さバグってねえか?本当に一回進化しただけでなれて良いモンスターなのか?まあそれは置いといて、これはかなり良いぞ、戦闘力なら進化先の中で一番強いな。
ガルブロラも悪くなかったが…やっぱ翼がないのは痛いし…こっちの方がいいな、よし!決めた!俺はヴァルドになるぞ!!
そう決めた瞬間、俺の体が急激に変化し始めた、体が膨らみ、体の内部から作り替えられていくような感覚が俺に押し寄せる。
【称号、弱き竜を失いました】
【特殊スキル、飛行Lv1を獲得しました】
【特殊スキル、硬鱗Lv1を獲得しました】
【攻撃スキル、ドラゴンテイルLv1を獲得しました】
【弱竜鱗Lv1が竜鱗Lv1に変化しました】
【弱殴りLv2がドラゴンパンチLv1へと変化しました】
【弱引っ掻きLv2がドラゴンクローLv1へと変化しました】
【弱噛み付くLv2がドラゴンファングLv1へと変化しました】
【弱ファイヤブレスLv2がファイヤブレスLv1へと変化しました】
【物理弱耐性Lv2が物理耐性Lv1へと変化しました】
【魔法弱耐性Lv1が魔法耐性Lv1へと変化しました】
お、おお!スキルも一気に進化したな!!これはマジでありがてぇ!んで体はっと…
そう思い体を見ると腕がどんどん太く強靭になっていき、それに合わせて鱗も大きくなっていく、尻尾も伸び、翼は飛べそうなくらいまで大きくなっていき、進化が終わった。
お、終わったみたいだな、んじゃまずはステータスを確認してみるか!!
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ヴァルド
Lv 1/50
HP 12/64
MP 8/49
攻撃力 46
防御力 53
魔力 37
素早さ40
ランク D+
特殊スキル
【鑑定Lv--】【竜鱗Lv1】【アナウンスLv--】【飛行Lv1】【硬鱗Lv1】
耐性スキル
【物理耐性Lv1】【魔法耐性Lv1】
攻撃スキル
【ドラゴンファングLv1】【ファイヤブレスLv1】【ドラゴンクローLv1】【ドラゴンパンチLv1】【ドラゴンテイルLv1】
魔法スキル
称号
【転生者】【勇敢な者】
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おお…、一気に伸びたな…ベビーフェブルドラゴンなんかとは比べもんになんねえな。
てか、HPとMPが少し回復してんな、正直 HPとMPすっからかんだったから助かったぜ。
さて、それぞれスキルを見ていくか、まずは竜鱗だな、鑑定。
【竜鱗】
【鱗を持つ竜が持つスキル、この鱗に魔法が当たると、魔法が乱れ魔法の威力が弱まる、弱い魔法なら打ち消すことも可能】
弱竜鱗の完全上位互換ってとこだな、まあ弱が消えてるし当たり前だが、んでこの硬鱗ってのも気になるな、鑑定。
【硬鱗】
【鱗を持つ竜が持つスキル、この鱗は硬く、岩よりも硬い、この鱗は物理の攻撃を通しにくい、成長するたびに硬くなっていく】
竜鱗の物理版ってところか、良いスキルだな、んで…この飛行ってスキル、まあ予想はついてるが一応鑑定しておくか。
【飛行】
【翼を持つ竜が持つスキル、このスキルを持ってないと、翼を持っていても飛ぶことは出来ない、Lv1では対して飛べないが、レベルが上がるたびにどんどん飛べるようになっていく】
はー、なるほど、これがないと飛べねえのか、なるほどな。ポ〇モンの空を飛ぶ見たいなもんか、んでこのドラゴンテイルも鑑定しておこう、鑑定。
【ドラゴンテイル】
【竜の基本的な攻撃スキル、尻尾を使い攻撃する技、Lvが上がると尻尾に炎を纏わせ攻撃することも可能】
ほうほう、なるほどな、炎を纏わせるってのは興味あるな…。
さて、あとは多分スキルの強化版っぽいな、一応鑑定しておこうか。
【ドラゴンファング】
【竜の基本的なスキル、口を開け、相手に噛みつく技、Lvが上がると炎を纏わせて攻撃することも可能】
【ファイヤブレス】
【竜の基本的なスキル、息を吸い込み、炎を吐いて攻撃する技、進化先によっては失われる、Lvが最大まで上がるとドラゴンブレスへと変化する】
【ドラゴンクロー】
【竜の基本的なスキル、自身の爪で相手を切り裂く攻撃、Lvが上がると炎を纏わせて攻撃することも可能】
【ドラゴンパンチ】
【竜の基本的なスキル、自身の拳で相手をぶん殴る技、進化先によっては失われる、Lvが上がると炎を纏わせて攻撃することも可能】
ふむふむ、Lvが上がると炎を纏わせれるのか、なかなかカッケェな。
さてまた腹が減っても大丈夫なように食糧を確保しておきてえな、強くなったし以前よりかは簡単なはずだ。
それに…弱き竜の称号が消えてるってことは弱くはないってことだろ?腕試しをしてみたいしな。
というわけで早速出発だ!!
出発してから30分程経ち、俺は獲物を見つけた。
いたな…あのウサギ…一応ステータスを見ておくか。
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アルクバニー
Lv 6/7
HP 21/21
MP 14/14
攻撃力 15
防御力 6
魔力 9
素早さ 27
ランク F
特殊スキル
【野生の勘Lv--】
耐性スキル
【落下耐性Lv2】
攻撃スキル
【噛み付くLv4】【キックLv3】
魔法スキル
称号
【追跡者】【速足】
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さっきの奴より能力が高いが、全然行けるな、早速行くか。
俺はアルクバニーの前に姿を見せ、思い切り叫んだ
「ゴガアアアア!!!!!!」
「ギョピイイイイ!!!!!」
アルクバニーは悲鳴のような声を上げ、全速力で俺から離れていく。
あ!!テメェ!!待てや!!!逃げるんじゃねぇ!!!
俺も全速力でアルクバニーを追う、進化のおかげかスピードはかなり上がっており、あっという間にアルクバニーに追いついた。
逃すと思ったからボケが!!お前は俺の飯になるんだよ!!
「グガアアア!!!」
「ギョピイイイイ!!!」
俺は叫びながらアルクバニー目掛け腕を振り下ろす、その腕はアルクバニーを抑え、そのまま倒した
【経験値を42得ました】
【Lvが1から8へと上がりました】
【称号、追跡者を獲得しました】
…あっけねえな…まあステータスの差的には当たり前なんだが…、なんかこう…もっと強いやつは居ねえのか?
とりあえずLv上がったし、ちょっとステータスを見てみるか
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ヴァルド
Lv 8/50
HP 12/129
MP 8/78
攻撃力 88
防御力 104
魔力 65
素早さ71
ランク D+
特殊スキル
【鑑定Lv--】【竜鱗Lv1】【アナウンスLv--】【飛行Lv1】【硬鱗Lv1】
耐性スキル
【物理耐性Lv1】【魔法耐性Lv1】
攻撃スキル
【ドラゴンファングLv1】【ファイヤブレスLv1】【ドラゴンクローLv1】【ドラゴンパンチLv1】【ドラゴンテイルLv1】
魔法スキル
称号
【転生者】【勇敢な者】【追跡者】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上がり幅えぐいな…一気に上がったぞ…流石D+モンスター、てか体力が少ねえの気になるな…まあいい、どっかに薬草とかあるだろ。
俺はとりあえず仕留めたアルクバニーを食う。
うん、やっぱうめぇ、ウサギなだけあるわ。
そんなことを考えながら食べ、完食した俺は、腕試しにちょうど良い獲物を探しを再開した。
よし!腹ごしらえ完了!さっさと行くか。
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