創作論……らしきもの。名はその存在を示すもの
皆様、ごきげんよう。
暑い季節が過ぎて、寒くなってきたのにノートパソコンのファンがうっせぇうっせぇうっせぇわになりました。
裏蓋が簡単に外せないメンテナンス性の悪いノートなのでどうしたものか……。
七ヶ所のネジは確認したものの外してもパネルが簡単に開かないので本体が傷つかない手段を講じて、無理矢理外さないといけないと解説サイトに書いてありましたが私がやると高確率で壊れる気がするんですが(´・ω・`)
さて、今回のお題ですが、小説のタイトルに付いて考えたいと思います。
サブタイトルで分かる人には分かってしまうかもしれません。
そうです。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の序盤にプラントの議長デュランダルが、アレックス・ディノと偽名を名乗り、オーブで活動していたアスラン・ザラに向けて放った名言(迷言?)です。
本来は「名はその存在を示すものだ。 ならばその名が偽りだとしたら、その存在そのものも偽り、ということになるのかな。アレックス・ディノ、いやアスラン・ザラ君」となり、如何に名が重要であるのかを池田秀一さんが語ってくれたのです。
多分、違いますが(´・ω・`)
しかし、一時期なろうと言えば、長文タイトルと言われるほど、代名詞のように長いタイトルが各サイトを席巻していたのは記憶に新しいと思います。
ある意味、文字数の限界に挑戦しているのかと思える説明感がたっぷりな長い題名は、時短を好む現代人に合わせて誕生したと言われています。
タイトルとあらすじを読めば、ほぼどのような内容なのかが分かってしまう。
むしろタイトルだけで読者に伝える手段として、生まれたのが長文タイトルだったのです。
タイトルを見れば、要約・凝縮された内容がそのまま載っているのですから、『タイトルで分かるので読む必要がない』なんて揶揄されることもあるのですが……。
今回はこの長いタイトルと短いタイトル、それぞれのメリット・デメリットを列挙して考えてみましょう。
長文タイトルのメリット
・説明の必要が省かれる。
・あらすじがそのままタイトルになっているので分かりやすい。
・一目で内容が分かるので読む側が選びやすい。
・読者が一目瞭然と考えられるタイトルにすればいいのであまり悩む必要がない。
・特に読む人が決まっていない読者に向けたタイトルで歓心を得られる。
長文タイトルのデメリット
・内容に関係なく、なろうテンプレと勘違いされる可能性がある。
・タイトル通りの展開でないと見切られる可能性が高まる。
・浅い読み方をする読者の増える可能性が上昇する。
短文タイトルのメリット
・短文の中に意味合いを持たせる為、見る人によって色々な考えが浮かぶ。
・文学的な作品を好む人が興味を持つ可能性がある。
・長文タイトルを嫌う層も一定数いるのでそういう読者が流れてくる可能性がある。
短文タイトルのデメリット
・強い印象を与える題名を考える難易度がそもそも高い。
・短いタイトルを嫌う読者が一定数以上いるので読まれない可能性が上昇する。
このような感じでしょうか?
どちらも一長一短と言える項目が並ぶ箇条書きになりました。
しかし、タイトルは前述した通り、非常に重要です。
全く読まれないと嘆きの声を上げていた作者さんが思い切って、タイトルを長文のいわゆるなろうテンプレのような題名に変えたところ、読まれるようになったという例もあります。
それとは逆のパターンもあるのでこればかりは小説の内容と相談する必要がありますが……。
ただ、最近の傾向を鑑みると以前のような説明的な長ったらしいタイトルはあまり、見かけなくなったように思えます。
長文に近いタイトルであっても短く分かりやすいものが増えたと言えるかもしれません。
ある意味、タイトルとあらすじほど、作者を悩ませるものはないのです(´・ω・`)
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