創作論……らしきもの。Xのスペースで話題にしたことなど

 皆様、ごきげんよう。


 十一月五日から六日の夜更けにXのスペースで『PVの維持率』を話題にしました。

 PVは投稿されている話数が長いほど、有利とされていますがそれはあくまで累計されたPVがという意味になります。

 問題は維持率。

 読む人によっては一話やプロローグ(下手をすれば、の時点でブラウザバックなんて極端な話も!)を見て、続きを見るかどうか。

 要は切るかどうかの判断をする人さえいると言われる時短好きが多い昨今。

 序盤、それも早いうち――五話以内くらいに盛り上がる要素が何かないと切られる可能性が高いとは以前から、囁かれています。


 自分の作品はスロースタート、スローペースなので盛り上がる要素はちょっと後になっていて読んでもらえたら、絶対に面白い!

 でも、これは作者だから言えることなんですよね。

 作者は自分が構築した世界の物語で読者の知らないことを知っているからこそ、言えるだけなのです。

 それは読んでいる人に分かってもらえるかと考えると難しい。


 面白くなりそうだから、読もうかなと期待させる何かがない限りは続きを読んでくれません。

 読んだ人がもしスコッパーだったりすれば、この作品は先まで読めば絶対に面白いと太鼓判を押してくれるかもしれませんが作者がどんなに後から、面白くなる! 面白い! と主張しても厳しいのです。

 これはいわゆる人気作品と呼ばれるもののデータを見れば、よく分かります。

 累計PVが多く、評価も高い。

 一話のPVだけで何百話も連載している作品の累計PVを超えてしまう。


 そのような作品であっても維持率を見ると怖いのです。

 例えば、一話のPVが十万あったと仮定しましょう。

 では二話のPVがどうなるかというと六割も維持できれば、御の字と言えます。

 五割でも上々でしょうか。

 二話で既に半数の人が消えてしまった訳なんですね。

 さらに恐ろしいのはこれが完結している場合の最終話や連載中の最新話のPVが、どうなっているのかといったデータです。

 コミカライズされている作品であっても十パーセントを維持できていません。

 むしろ十パーセントを維持できていたら、大成功かもしれません。

 一千万の累計PVを誇ろうとも物語の結末まで付き合ってくれる方は、当初いた人の一割以下なんてざらということになります。

 つまりは九割の人が途中で離脱しちゃう訳ですね。


 これがどうして起こってしまうかと考えるまでもなく、明らかなのは物語が長すぎて、そこまで付き合ってくれる人がレアということになります。

 あまりにも長期連載になった弊害かもしれません。

 日常を描いている作品であれば、それが売りなので永遠に続けられる可能性がありますが、たいがいは何らかの方向性が物語にある訳ですから……。

 その方向性を見失ったりとついてくる人が減って来るのは致し方ないところではあるんですよね。

 それでも書いている側はその作品に対する思い入れがあるから、おいそれとやめられない。


 でも、敢えて言うのであれば、書いている本人が見切りをつけるべきでしょう。

 一旦、切ってから、その物語の続きを新連載として続ければいいのです。

 このタイミングを見誤ると序盤でついてきてくれた大勢の方を失ってしまい、続きの物語を続けて読んでくれる方が大幅に減ります。

 高評価で累計PVも多い作品が物凄い長編で完結したとしましょう。

 その続きに当たる新しい物語の方に全く、それが影響していないと思えるほどに評価が芳しくない、といった実例を見たので……。

 信じるも信じないもあなた次第です(´・ω・`)

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