20
少女をおぶって村へと向かっていると
「ここは」
と後ろから聞こえてきたので起きたのかと思い
「村に帰っている途中だよ」
「そうか」
と呟いた後、少女は突然暴れ出し
「おろせ、おろせ、村の奴らに見られたら、恥ずかしいだろ」
「馬鹿、暴れるなよ、落ちるだろ、恥ずかしさより自分の体を気遣えよ」
と暴れている少女を落とさない様にバランスを取りながら答えると
「もう大丈夫だからおろせ」
と暴れ続けるので俺は仕方ないと思い、
「分かったよ」
と少女を地面に下ろすと少女はこちらを見て
「お礼はしないぞ」
と言ってきたのでため息をつきながら
「別にいいよ、それよりも体は大丈夫か」
と言うと少女は体を動かし
「大丈夫のようだな、、、」
と言うが少女は突然は焦りだし
「無い、無い、何処に行ったんだよ」
「何が無いって?」
「剣が無いんだよ」
と言ってきたのであのボロボロ剣かと思い
「ごめん、おぶるのに重そうだから、置いてきた」
と答えると少女はこちらを睨み
「親父から貰った大切な剣なんだ、置いてくるな」
「仕方ないだろう、剣よりも人が大切だし」
と反論するが少女は睨んだまま
「もう良い、今から取りに行く」
「明日で良いだろ」
と言うが少女は俺の言葉を聞かず剣の方へ行ってしまったので仕方ないと思いながら少女についていく事にした。
少女について来んなと言われながらついていき、ボロボロの剣がある場所につく。
すると少女は笑顔で剣に駆け寄り、大事そうに腰にしまった後、村と反対の方に歩き出したので
「村と反対方向だぞ、どこに行く?」
「お前には関係ないだろう」
と言って歩いて行ったので仕方ないと思いついていく事にした。
ついて来んなと言われながらまた言われながらついていくと突然少女は走り出した、何をするんだろうと見守っていると少女は咲いてある花を摘み始めた、あんな事があったのにどうして花何かと思っていると少女は摘み終わったのか
「帰るぞ」
と言って歩き出したので俺はついていく事にした。
少女について行き村の手前まで着くと突然少女が
「これからはついて来んな」
と言って村の手前で右に曲がったので何をするんだろうと思いついていくと
「ついてくんな」
とさっきより強く言ってきたので俺は
「心配だから」
と言って無理矢理ついていく事にした。
少女に無理矢理ついていくとそこには質素な墓があった。
少女はこちらを睨んでから墓の前にしゃがみ
「ユーミル、遅れてごめんね、お姉ちゃんちょっとだけドジってさ、許してね、いつも通り置いていくよ」
と優しい口調で語った後、少女はこちらを睨み
「帰るぞ」
と言ってきたので俺はついていく事にした。
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