旅立ち 8話

シェリーをおぶってホテルに連れて帰ってきた俺は、シェリーをベットに寝かせ、起きるのを待っていると、

部屋ドアが開き、マルコスが入ってくる、入ってきたマルコスがこちらをを見ると、驚いた表情に変わり

「ノックせずにすまん、女を連れ込んできてたんだな、俺はすぐに出て行くぜ、じゃごゆっくり」

と言ってきたので俺はうぜーと思いながら

「違うよ、これには事情があって」

と真剣な顔すると、マルコスは真面目な顔になり

「何があった」

と聞いてくれたので、シェリーをおぶってきた経緯をマルコスに説明すると

「へえ、そんな事があったんだな、後で兵士に言ってそいつらを捕まえる事にする」

と答えたので

「ありがとう、マルコス」

と答えると、マルコスは更に真剣な顔になり

「で、助けたこの子はどうするんだ、このまま街に帰すのか」

と聞いてきたので、俺は悩みながら一つ思った事を提案する事にした

「この子の事情は起きてから聞いてみないとわからないけど、もしこの子に居場所が無かったら俺の仲間にするかな」

とマルコスは不思議そうな顔で

「何で、仲間にするんだ」

と聞いてきたので、なぜそう思ったのか自分自身でも分からず悩んでいると、寝ていたシェリーが起きて、目を擦りながらこちらを見ると

「ごめんなさい」

と泣きそうな顔で言ってきたので、

「どうしようマルコス」

とマルコスに丸投げしてみたら

「俺、こういうの苦手だぞ」

と言ってきたので二人でどうしようと悩んでいたら、シェリーがとうとう泣き出した、

「やばい」「セインやばいぞ」

と同時に言い目を合わせると、どうすればいいのかわからないのでシェリーに向かって変顔で笑わせようとしてみる、

だけど効果が出ず、シェリーは泣いたままだった、なので俺たちは目を合わせて、訳もわからず踊る事にしてみた、

だけど効果が出ず、シェリーは泣いたままだったのでどうしようと二人で悩んでいたら

コン、コンと部屋ドアをノックする音が聞こえ

「お客様、大きな音がしますけど大丈夫ですか」

と女性の声が聞こえてきたので、この女性に頼もうと俺とマルコスは目を合わせるとマルコスが部屋のドアを開け

「大きな音を立てて申し訳ありません、一つ頼みたい事があるのですが」

とマルコスが女性に対しこれまでの経緯を説明すると

「私に出来るか分かりませんがやってみましょう」

と言ってくれたので、俺とマルコスは

「「ありがとうございます」」

と心の底からお礼をし見守る事にした。


頼んだ女性はシェリーに近くに行きベットに座ると、

「何も怖くないわ、もう大丈夫よ」

とシェリーに声をかけると、シェリーは相手が女性だからか、少し安心した顔を見せた、その顔をみた女性は

「何があったか話してみて」

とシェリーに声をかけると、大丈夫か悩み、覚悟が決まった顔をしてシェリーは女性に向かい、親が事故で死んでしまい、親戚に邪魔だからと奴隷として売られた後、あの二人組に買われ、子供を誘拐しろと命令されたと自分の事を語ると女性は

「辛かったわね」

と泣きながら、シェリーを抱きしめると、シェリーはさっきまでとは違い、安心したように泣いていた。

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