第5話




「フレッド様、ご機嫌よう。」

「あぁ、ソフィア来てくれたのか。おい、お前起きろ!!」

「痛い!!起きてるわよどうも、性悪様」

「お前、ソフィアになんて口の利き方を!!誰のお陰で皇城に住めれていると思っているんだ。」


バチン!!!!!


「いだい、止めて。私が悪かったから、もうぶたないでぇぇ」

「まぁ、暴力はいけませんわ。」

「あぁ、すまない。ソフィア」


伯爵様、マルガさんご夫妻は今、帝城の地下にある、部屋の一室にいます。ここは、厳重な警備で食事、運動、睡眠。そして、性交渉の全てが監視されています。せっかく、伯爵様が皇城に住みたいと仰いているので、それならばとこの一室を貸しております。まぁ、普通の部屋におられると、不安ですからこの地下のお部屋ですが。


「あぁ、今日は、大事な要件を言いに来ましたの入ってきて。」


私がそう言うと、扉から一人の男性が入ってこられます。長身でイケメンで、優しくて何もかもが完璧な方。


「ご紹介いたしますわ。私の婚約者で、次期皇帝のです。」

「なっ.......お前達、婚約したのか。おい、カイル!俺の許可無く、婚約するとは何事だ!!しかも相手がソフィアなんて.............」

「何の許可が必要だと言うんだ??ソフィアはもうお前の婚約者では無い。お前に邪魔され続けていたが、ようやく、自分の気持ちを伝えることが出来たんだ!!お前がいなければもっと早くに..................」

「何だと!?」

「はいはい。お二人とも、ヒートアップしすぎですわよ。それと、伯爵様方に朗報ですわ。以前、いつかここを出なければならないのかと私に聞かれましたわよね。

出て行かなくても大丈夫ですわ!!ずっと、ここにいてくださいまし!!カイルが正式に皇帝となり恩赦が出ても、私たちのどちらかが死んで、喪に服す時でも。ずっと、ここで生活できるよう、手配いたしますわ。」

「なっ.......................ここから、出してくれないのか!?なぜ折れたとを生かしたままなんだ??」





「ふふふふ。私は次期皇后として育てられました。そんな私が、全てを愛せず、どうするのですか?マルガさん、伯爵様愛していますわよ」

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