第3話




「ソフィア、そんな奴の言うことなんて気にしなくていい!!今までたくさん苦しんできたんだ。君は幸せにならなければならない!!」


「なっ........カイル、貴様ぁぁぁぁぁ!!」


今まで沈黙をつらい抜いていたカイル様が私に突然おっしゃられました。カイル様.............めっちゃ私のことカバーしてくれますわね!!私に気があるのでは??と勘違いしてしまうほどですわ。でも.........私は次期皇后。国母として皆を愛し守らなくてはいけません。私の感情関係なくね.......................。でも、最後くらいっ!


「ごめんなさい、殿下。殿下の真実の愛とは、その程度なのですか?相手の姿・形が変わるだけで冷めてしまうようなそんな軽い物だったのですね。」

「ち、違う!俺はお前がずっと好きだったんだ。嫉妬してほしくて、こんな真似を「その話が真実であれ、嘘であれ関係ございませんわ~。」



「えっ.............................?」



「嫉妬させたいからと自分の婚約者を虐げるのはいかがなものかと~。これが嘘の場合、更にたちが悪い。自分に長年尽くしてきた婚約者を捨てるだなんて............どちらにしろ私達の関係は修復しません」

「そんな、そんなぁぁぁ.................!!」

「ですが、次期皇帝という重圧から、情緒が不安定になる。他の女性にうつつを抜かしてしまうのも仕方が無かったとも言えるかもしれません.......そこで、殿下...とマルガさんが皇城に住むことを許可します。以前と待遇は違いますが.........」



「嫌よ!!私は皇后になるのよ!!あんたなんかの施しなんて受けるもんですか!」

「黙れぇぇぇぇぇ!!!この醜女がぁ!ソフィアがせっかく住ませてくれようとしてくれているのに、なんて口の利き方だ!!お前みたいな女いないほうが.....」


伯爵様はそう言って、マルガ様に近づいて、殴りつけました。


「お前がいなければ、俺は皇帝にっ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇ」


これはちょっとヤバいですわね。伯爵様は、剣を含む格闘技の授業はめんどくさいからとサボっていらしておいででした。相手が兵なら、瞬座に反撃されていたでしょう。ですが、相手は武術の武の時も知らない令嬢。殿下の握力でも、顔をボコボコにすることは可能ですわ。


「伯爵様、それ以上、マルガさんを傷つけると、皇城の話は無かったことにいたしますわよ!!衛兵っ、牢へ運びなさい!。」


衛兵が暴れ回る伯爵様と殴られて血を流しているマルガさんを連れて行ってくれました。迷惑をかけて申し訳無いですわ。後でお給金を増やしておかなければ....


「はぁ~~~。やっと、終わったのかしら?」

「ソフィア、今まで本当によく頑張ったな!」


お父様、今それ言いますか?急すぎません??どちらかと言えば、これからが頑張りどころだと思うんですが..........


「ありがとう、お父様。でも、今からもっと大変だと思うけどね............

陛下も有り難うございました。カイル様もカバーをありがとう。」

「そうだったな、すまんすまん。私も手伝うから。」「うむ......愚息が重ね重ねすまん。」「伯爵が皇城に住むのは納得いかないが、ソフィアがそれでいいなら、いいんだ....................ソフィアがフリーになったしもしかしたらチャンスが......ボソッ...................」


こうして、波瀾万丈だった婚約破棄騒動が終止符を打った。

















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ちなみに、ソフィアの一人称はワタクシです。

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