「いじめは犯罪」がテーマなのですが、これがまた完成度がめっちゃ高い!! いじめとは何か、それに対してどう立ち向かうべきなのか、いじめを犯した者はどう裁かれるべきなのか、それが非常に具体的かつ説得力ある感じで描写されています。
そして、この作品の一つの特徴は「カッコいい大人」です。普通、いじめを扱う作品って大人は悪だったり役立たずなことが多いんですが、この作品の大人はとにかく有能でカッコいい!! 特に先生達、痺れる憧れる~って感じです。
逆に、子供達の方が未熟な子達が多いです。そして、いじめを犯した者は子供であろうと容赦なく裁かれます。「いじめは犯罪」ですからね、当然です、その思い切り感がまた良い味出しているんです。これらのいじめ問題に戦っていくうえで育まれるからこそ、恋愛描写や友情描写も説得力があります。まさに奇跡の作品、読まないと損です!!
今作のテーマは『いじめは犯罪』であり、話として一貫しています。
そのため、WEB小説やライトノベルにありがちな、スクールカーストやいじめの生々しい描写に対する斜に構えた態度や、いじめられる方にも問題があるのではといった戯言や妄言の類を、今作では司法という名の正義により完膚無きまでに粉砕し、加害者たちを地獄へと送ります。
これだけでも読みごたえがありますが、本作では、フィクションでは省かれがちな、加害者たちの処断後にも重きを置いているため、その点も作品の個性となっています。
また、主人公の味方をしてくれる人たちの中には、ヒロインや親友たちだけではなく、教師や親を始めとした頼りになる大人たちが大勢居ることも、今までのフィクションでは無かった展開であり、現実でもあるべき姿として描かれています。
さらには、主人公とヒロインによる甘々ラブコメと、加害者たちの苦いザマァ展開の組み合わせという今までに無い展開も見ものです。
序盤の胸糞展開を乗り越え、主人公がヒロインとの邂逅を果たすところまで読めば、後は読書中毒になってしまうので、注意しましょう。
加えて、読了後は、学校や会社やSNSで人に薦めたいラノベになってしまうぐらいには、のめりこんでしまいます。