第4話消えたトダタケル

コイツとは去年の冬に会社で仲良くなり、僕が良く酒を飲ませたり、タバコを買ってやった。泊まり込みで酒を飲むこともあった。

そして、カクヨムで「トダタケル」のペンネームで執筆し始め、僕は彼の作品を広めた。

しかし、ある晩、トダは告白する。

我が家に火をつけて全焼させて、お父さんの脳に後遺症が残る程頭を殴った事。

僕は心の中で考えた。

コイツは僕を利用出来るだけ利用して逃げるのか?と。 

それに、酒を飲みたがるが酒には弱いし。

タバコも高いタバコを買ってくれ!と、懇願するし。

でも、手を差し伸べたのは僕自身なので、黙っていた。


ある日いつもの様にカクヨムを開くと、トダタケルの作品がない。

Lineで連絡しても、既読スルー。

電話も繋がらない。

会社は辞めていた。

だから、こう言う人間は嫌いなんだ。

これからは、犯罪歴のあるヤツとは付き合わない。

普通の精神じゃないし、社会的不適合者であり、人の好意を踏みにじる。

それからと言うもの、適度に人間関係を保っている。深くは付き合わない。

親友と言うべき人間とだけ、深く付き合う事にしている。

この数年間でよ〜く、勉強させてもらった。

飲みに誘うのも、辞めた。

ホントは飲みたいんだけど、自制心を効かせている。

そういう事で、ヒロちゃんや千茶の人間性が改めて、良く出来ていると実感する。

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