女体化した禁忌の神はBL展開より美少女との百合展開を望む!

ちーずけーき

第1話 元男な禁忌の神様と美少女




部屋の隅にポツンといる人影

おれは禁呪きんじゅ 月歌ルカ

その名の通り禁忌のカミサマ

友達ゼロ。コミュ力ゼロ。彼女ナシ。童貞

絵に書いたようなぼっちとはおれのことだ!

カミサマ社会でも最も影が薄い者として知名度が低い、もちろん人間にもな!

異世界と世界を繋ぐ境界線がカミサマの世界

カミサマは全部で二億柱程いて有名なのは愛の女神とか時間の神とかそこらだ

で、おれは四大神よりも前からいる最古のカミサマだがそれぐらいしかおれのことは周りから認定されてない

むしろおれの情報が無さすぎて性別すらも分からない状態だ

いわゆる、空気

悪くも空気

良くも空気

オーマイゴットッ!!!

子供の頃将来の夢は美少女とHすること、って書いた自分に言いたい

十億万年たった今、童貞捨てられてないからきっとこれからもずっと童貞だよ

おれの相棒は多分悲しいことにずっと新品だ

よし、このことは寝て思い出さないようにしよう!

そうしておれは三十分前、寝たはずなのだが...



「これって女体化!?」



おれのムキムキボディ(自称)がボン・キュッ・ボンなナイスボディになってしまっった!?

大事なことだからもう一度言う、おれのムキムキボディが(以下略)になってた

これがまさに言うTS病...女体化なのか

え、おれそう言えば童貞だったじゃん

まだ新品のまま女になったこと!?

詰んだ...

せめて女になるんならどっかそこらへんの女とヤっときゃよかった...

いや待てよ、今のおれは美少女だ

どっかの引きこもり童貞ぼっちくんではない

よく考えてみろ、童貞ぼっちくんに言い寄られるより美少女に言い寄られる方が女の子のウケはいいと思わないか?

女の子との百合展開...じゅるり

よし、おれは今日から、美少女との百合展開を望むため、完璧な女になってやろう!




――――それから二億年後



賑わう街並み

そして可愛い女の子達〜



「キャー!!!ルカ様よ!今日は何しに来たのかしら?」



「ルカ様はやっぱり天界一綺麗だわ〜」



「美の女神の容貌だって敵わないでしょうね!」



あぁ、ほんと女の子は可愛いなぁ とルカ様ことおれ―、禁呪 月歌はのほほんと思う

美少女の皮被った元童貞ぼっちくんのおれがいなければいいんだがなぁ

だがやっとおれはここまで来たのだ

ここまで来たのなら引き返す訳にはいかない

おれには輝かしい美少女との百合展開が待っているのだ!!!!!

女の子達を横目に眺めながらカップルに人気だというデートスポットに美少女1を呼ぶ

呼んだはずなのだが...



「君がボクをデートに誘ってくれるなんて嬉しいよ」



金髪に甘いマスクの美少女1の兄がいた

やべ、間違って違う人に電話してしまったらしい

お前はお呼びじゃねぇんだよ

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