第121話 知らないヤンキー(掲示板有り
【朗報】アーデルハイト異世界方面軍専用スレ 64【コミバケ参加】
1:名無しの下男
ここはついに世界で初めてダンジョンを攻略してしまった、アデ公ことアーデルハイト・シュルツェ・フォン・エスターライヒ公爵令嬢が率いるダンジョン配信チャンネル、『アーデルハイト異世界方面軍』について語るスレですわ。
スレタイについては各自、異世界方面軍公式SNSを参照のこと。
煽り・荒らしはスルー・NGですわ
マナーを守って仲良く語りなさいな
★汝、蟹を愛せよ
★聖女、死すべし
★肉の生存を確認せよ
★クリス派もミギー派も仲良くしましょう
────
48:名無しの下男
アーさんに会えるって本当ですか!?
49:名無しの下男
いつ買ったのか覚えてないけど家に水際族の本あったわ
ってことは俺ミギーに会ったことあるのか?
50:名無しの下男
Six見に行ったんだけど情報量少なすぎて草
配信時の情報量の多さと違い過ぎる
51:名無しの下男
参加したことないんだけど、アデ公目当てに行ってみようかな
52:名無しの下男
頒布するグッズのサンプル草
何やねんこのクソダサ語録シャツw
53:名無しの下男
普段はROM専だけどさすがに聞かざるを得ない
当日は何を持っていけば良いんですか!?
54:名無しの下男
コミバケ参加する探索者はそこそこ多いけど、今回は荒れるぞ
55:名無しの下男
アデ公目当て多そうやな
グッズ残ってるといいけど……
56:名無しの下男
ていうか各種100!?
こんなもん午前中すらもたないぞ
57:名無しの下男
肉のクソコラTシャツ草
58:名無しの下男
普段イベとか参加しないんだけど、何で販売じゃなくて頒布っていうのん?
59:名無しの下男
>>49
ウチにもあった。
しかもヘビロテだった
60:名無しの下男
二日目か……まぁそうよね
仕事当欠するわ
61:名無しの下男
お断りしますわ!!Tシャツめっちゃ欲しいんだけど
62:名無しの下男
待てよ?販売制限無しなのか?
63:名無しの下男
>>48
本当だ。マジなんだ。
いやまぁ協会いけば運良く会える可能性は常にあるんだが
64:名無しの下男
もしかして知り合いなんか?
65:名無しの下男
>>53
水分 いやマジで
66:名無しの下男
アデ公完売!アデ公完売!!
67:名無しの下男
クリスの手から直接本を受け取れるのか……?
俺は会社を辞めるぞ部長ーッ!!
68:名無しの下男
待てよ……?
コミバケ、売り子、そして直近のLuminous案件……
もしかしてコスプレすんじゃね?(天才の閃き
69:名無しの下男
今の異世界方面軍なら何持っていっても売れそう
そのへんのホムセンで買ってきた鉄パイプでもサインすれば売れそう
70:名無しの下男
サンプルにあるこのウインナーのアクキーなんなのwww
71:名無しの下男
どのグッズもやっつけ感すげぇのにめっちゃ欲しいの腹立つわ
72:名無しの下男
もう完売でもいいから一目見たい
73:名無しの下男
ていうか下手したら海外勢も来るんじゃね?
普段から取材系は「お断りしますわ!」してるっぽいし
74:名無しの下男
全種100個じゃなくてどれも全部で100個ってのがしんどい
目当てのもんがある人は基本的にダメそう
75:名無しの下男
後日ネット販売とかないよな多分これ
遠方ワイ、無事死亡
76:名無しの下男
>>65
サンクス
水と金があればあとは気合だけということですね
77:名無しの下男
ていうかアデ公参加の喜びで気にしてなかったんだけどさ
場所がどうみても島中なんよ
イカンでしょコレ
78:名無しの下男
滲み出る時間が足りなかった感
まぁダンジョンで忙しかったんやろうな……
79:名無しの下男
>>62
よくみろ
なんと!!どれか一個だけだ!!
つれぇwww
80:名無しの下男
>>68
名探偵すぎる
マジでそうだったらヤバい
そしてワンチャンやりかねない
81:名無しの下男
なぁ、これ大混雑しない?大丈夫?
誕生日席ですらないぞw
82:名無しの下男
どうやら我らが軍師ミギーは自己評価が低いようだな
団員の結束力を舐めるなよ
83:名無しの下男
>>77
本人達は気にして無さそうだけど流石に対策されるんちゃうか?
具体的には外の空きスペース送りとか
84:名無しの下男
あああああ!!(一日目しか行けない
あああああああああ!!(錯乱
85:名無しの下男
完売しても残ってくれんかな?
異世界組の思い出作りとかでどうにか……
86:名無しの下男
握手はできるんですか!?
87:名無しの下男
申し込み時点ではここまで人気出るとは思ってなかったか……
或いはまだ発足してなかったか
88:名無しの下男
もう全部公式グッズとして販売すればいいんじゃね
今回は先行配布みたいな
89:名無しの下男
>>58
一説によると全部が売り物じゃなくて、無料のものもあるからだとか
あとは全員「参加者」であって、客と売り手みたいな関係じゃないから
同人活動は趣味というか、ファン活動だから、とかまぁいろいろ説はある
90:名無しの下男
>>84
うるせぇハゲ
91:名無しの下男
ああ、申込みが2月とかだからこの場所になってるんか……
流石に読めんわな
92:名無しの下男
>>86
お断りしますわ!!
93:名無しの下男
大混乱起きてもそれはそれでお祭りみたいで……とはならんか
他のサークルの迷惑になるな
94:名無しの下男
>>86
お断りしますわ!!
95:名無しの下男
楽しみな半面不安もでけぇ
96:名無しの下男
>>68
天才か?
もしそうなら俺のクソデカバズーカカメラが火を吹くぞ
97:名無しの下男
どうせ即完だろうし余った時間で模擬戦とかしてくれんかな
探索者もかなり来るだろうし、スペースもまぁあるだろ
98:名無しの下男
>>86
お断りしますわ!!!
99:名無しの下男
肉と毒島さんは来るんだろうか
流石に入場出来んか
100:名無しの下男
>>77
混雑が予想される場合はスタッフから移動してくれって言われたりするみたいよ
実際に某アニメみたいな前例もあるらしいし
101:名無しの下男
>>68
あの面と乳だぞ
コスプレスペースが公開処刑場になるぞ……
102:名無しの下男
>>96
通報した
103:名無しの下男
例年通りならネムーの手伝いしてたけど
104:名無しの下男
なんか今年に入ってから予定狂いっぱなしだわ
主に異世界方面軍のおかげで
105:名無しの下男
>>96
うるせぇポーク◯ッツ
106:名無しの下男
>>86の人気に嫉妬
107:名無しの下男
仮にコス売り子するとして、何の衣装を……?
ジャージはコスプレとは言わんからな!?
108:名無しの下男
いいかお前ら
当日は高貴かつ優雅に頼むぞ
団員は民度が低いなんて思われたらたまらん
109:名無しの下男
>>102 >>105
下の話じゃねぇよw
110:名無しの下男
というか三人も入るスペースあるか……?
* * *
「……ふっ、あはは」
行儀悪く歩きスマホをしていた
もしかすると誰も来ないのではないか、グッズが売れ残るのではないか。頭ではそんなはずがないと分かっていても、やはりどうしても不安だった。
しかし、そんな彼女の考えは杞憂であった。
掲示板の様子を見るに、皆自分達のサークル参加を喜んでくれている。それを目の当たりにした
この分なら頒布物のほうは問題なく捌けるだろう。むしろ掲示板の様子を見る限りでは、完売後に何をするかの方が問題だった。とはいえ、
そしてなによりも、団員たちが不安視しているスペース混雑の問題。
これに関しては頭の痛い問題だ。まさか自分達の方から『滅茶苦茶人気あると思うんで移動させてくれ』などと言えるはずもない。ただ一般参加しているだけの
そうして
「
Luminous製の特注ジャージ姿に、大きなリュックを背負ったアーデルハイト。そして同じく両手に荷物を抱えたクリス。頒布物自体は宅配で搬入されているはずだが、サークルポスターやPOP、コスプレ衣装等は自分達で持ち込んでいる。故にそこそこ大量の荷物があるのだ。少なくとも女性が持ち歩くには些か量が多過ぎる。異世界組の二人にとってはどうという重さでもないが、のんびり歩いていては目立ってしまう。
「一体なんですの……この前衛的な形の建物は……なんですの……?この……なんなんですの!?」
「お嬢様。バカっぽいのでやめてください」
それに、そうでなくとも既に注目を浴びている。
当然だ。今話題の三人組が、認識阻害の魔法も使わずに堂々と会場へ向かっているのだから。
「よし……なんとかなれ!!」
* * *
サークル入口にてスタッフに通行証を渡し、リストバンド型の参加証と交換する。スタッフの目が妙に輝いていたような気もするが、後が支えている為か話しかけられることはなかった。そうして無事に入場を果たした三人は、そのまま割り当てられたサークルスペースへと向かう。時間には余裕を持って来ていた為、色々と迷いながらも十分に時間を残して辿り着くことが出来た。
「あ、あそこッスね」
「ダンジョンでももう少しスムーズに着きますわよ……」
「まぁ、お嬢様があちこちで目移りさせていた所為なのですが」
と、そこで。
異世界方面軍もとい水際族の隣のサークルスペースに、何やら見覚えのある赤みがかった金髪が揺れているのが見えた。ひどく嫌な予感が三人へと襲いかかる。一方、金髪の持ち主も三人に気づいたのか、驚きと共に声を張り上げる。
「オイオイ姫さんじゃねェかよォ!!マジかよ、参加するってのは配信で見てたけどよォ……もしかしてアレか?隣か?おん?」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、アーデルハイト達を見つめ手を振る金髪の女性。ボサついた髪に、ヤンキー座り。火のついていないタバコを指に携える姿はまさしくチンピラ。見間違える筈もなく、つい先日出会ったばかりのレベッカであった。
「……クリス、知らないヤンキーが話しかけてきましたわよ」
「どうやら酔ったチンピラが紛れ込んだようですね。スタッフに通報しましょう」
「扱い酷すぎて草ッス」
未だ開催前とはいえ、そんなサークルスペースの通路上で座り込むヤンキー。少し周囲を見渡してもウィリアム達の姿は見えない。一体飼い主は何処に行ったのだろうか。アーデルハイト達は彼女を努めて無視し、自分達のスペースの設営を始める。こんなガラの悪い女など、関わり合いにならないのが吉である。
「オイオイ、つれねェじゃねェかよ」
拗ねたように言うレベッカ。
そもそも何故彼女がここにいるのか。むしろまだ日本に居たのか。まさかサークルとして参加しているわけでもあるまいに、『隣』とは一体どういう意味なのか。様々な疑問はあるが、問い詰めるにしても後回しだ。
そうしてレベッカを無視しながら、事前に
「お隣失礼致しますわ。本日はよろしくお願いします……わ」
「む……ああ。こちらこそよろしく頼───ん?」
既に設営を終えていたのだろう。腕を組み、隣のスペースでどっしりと椅子に座っていた男が、アーデルハイトへと挨拶を返す。しかし何かに気づいたのか、その言葉は途中で途切れた。
「……何故貴様がここにいる、剣聖」
「最悪ですわ……わたくしたちも参加するからに決まっているでしょう。貴方のほうこそ、一体ここで何をしていますの?」
「知れたこと。俺は───」
静かに隣で座っていた男、ウーヴェはそう言って目を閉じる。そうして一息の間を置いたあと、こう言った。
「店長の手伝いだ」
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