情報収集1
(描写)講義も終わった夕暮れ時、オルバとヴェータはまだ教室にいた。教室にはちらほらと人がいるものの、各々友人との会話や課題などに没頭しているようだった。
綾瀬はサークルの部室に向かい、矢神はすでに下校したらしい。
(描写)二人は机越しに向き合い、課題を進めていた。
そんな中、ヴェータが〝普段通りの雑談のフリをしよう〟とアイコンタクトをした後、オルバは欠伸をして机に伏せる。それを覗き込むようにヴェータも距離を詰めた。結われていない青い髪が肩口から零れ落ち、その表情を隠す。
(オルバ)〔しっかし、オマエもルシアさんと同じトコで働いてたとはな。本当驚いたぜ〕(小声)
(ヴェータ)〔……隠していてすまない。一般人への秘匿義務があるんだ〕
(オルバ)〔それは早蕨さんから聞いた。仕方無いさ、気にすンなよ〕
(ヴェータ)〔分かった〕
(オルバ)〔ん、なら良し〕
(描写)──こっそりと会話をしているはずが、却って人目を引いていることに二人は気付かない。
(ヴェータ)〔あの男についてどう思う〕
(オルバ)〔あの男って、矢神サンのコトか? まぁちょっと当たり強いなーくらいかね〕
(ヴェータ)(その一言で済ませるのか……)〔まさか普段からあの様な振る舞いをしている訳はないだろう。調べた方が得策だと思う〕
(オルバ)〔なら早蕨さんとかに協力してもらうか? ルシアさんにもさ〕
(ヴェータ)〔良い案だな。それと学生への聞き込みはどうだろうか〕
(オルバ)〔賛成。ちょっとその辺の人に聞いてみようぜ〕
(ヴェータ)〔ああ〕
(描写)「ふわぁ……んん、眠ィ。夜更かしが堪えたか?」
「そうかもしれないな。今日は早めに寝よう」
「そーする……」
そう会話を切り上げた二人は顔を上げ、席を立つ。周囲から視線が注がれていることに首を傾げながらも、二人は近くの学生に声を掛けた。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
ヴェータ 侵蝕率1D10上昇
1D10→8
オルバ 侵蝕率1D10上昇
1D10→3
(〚編入生〛と同シーンとして扱う)
情報判定 『矢神秀人』
指定技能〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉難易度8
オルバ
【社会】1/D10+〈情報:噂話〉1
ヴェータ
【社会】2/D10+〈情報:UGN〉1
オルバ 1D10+1>=8→5 失敗
ヴェータ 2D10+1>=8→9 成功
(描写)オルバとヴェータの二人は、学生から矢神秀人について話を聞くことが出来た。
(学生♂)「矢神か、あんまり目立たないやつだよな」
(学生♀)「最近偉そうっていうか、態度が大きいっていうか。まるで性格が変わったみたい」
(学生♀)「そう言えばあの人、真花ちゃんに話し掛けてるのをよく見るの。あのコのこと特別だと思ってるのかも」
(描写)──といった内容だった。
(オルバ)「ふーむ。ざっとこんなもんか?」
(ヴェータ)「……もう日も暮れる、一度ルシアの所に戻ろう」
(オルバ)「オーケイ、早速行こうぜ」
(描写)矢神秀人の情報を得た二人は、下校してN市支部に向かった。
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