第2話 混じり合う歯車
15年前、現代
「それで私は過去に来た、お父さんを死なせない為に」
彼女はかなり急ぎ足で過去話をしていた。というか、未来話とでもいうのか?
まぁ、とにかく、彼女にもいろいろあるんだな、、、でも、それよりも・・・。
「うーんと、いろいろ聞きたいことはあるんだけど、、とりあえず俺が犯した"過ち"っていうのは何?それと、どうやって過去に来たんだ?」
「そんなの、どうでもいいでしょ!!!」
なんで、そんなに怒ってるんだよ。
俺の過去を変える為に"過ち"ってやつが大切なら、俺も知っておいた方がいいと思うんだが…。
今聞いておけば対策がとれるかもしれないのに。
「あのさ、とりあえずわかった。けど俺この後学校だしさ、人も待たせてるんだ、だからとりあえず俺が学校終わるまで、部屋で待っててくれないか?」
色々とありそうなのに申し訳ないが、学校に部外者は入れないし、連れていけない。
「いや、俺たちも学校に行く」
何言ってるんだ、こいつら。
「学校だから赤の他人は入れないぞ?」
セキリュティをなめるな。
「そんなの知らない、絶対に入るから!」
かなり大きい声で、女の子が呟いた。
「そんなこと言ったってな・・・」
俺は深くため息をついた。このままここに残しても脱出して、学校まで来るだろうし、でも、連れていったところで、学校に入れる保証なんてない。
どうしたものか・・・・・・。
「てかさ、なんで学校に入りたいの?学校で俺が"過ち"を犯すから?」
「・・・」
「・・・」
図星だなこれは
「じゃあ俺が犯した"過ち"っていうのは・・・」
ピンポーン、チャイムがなった。
「誰なの?」
「
小さい時からずっと一緒の幼馴染の女の子で、俺の彼女。
「えっ、母さんなの?」
待てよ、そういえば彼女は、いや琴乃は俺と友梨の娘・・・。
「っ///」
「何にやけてんだ、気持ち悪い」
「いや別に…///」
待ってじゃあ俺友梨と結婚するんだ。最高だ。嬉しすぎる。やばいめっちゃ恥ずかしいんだけど、どうしよ。今すぐ抱きしめにいきたい。
「母さんに会いたい・・・」
ボソっと彼女はつぶやいた。
「何言って・・・、ちょ、おい!勝手に行くな!」
今この二人があったらやばいだろ、友梨に浮気だとも思われるだろうし…。
「おい、待て!」
でも、もう遅かった。
「おはようー、今日はちゃんと起きれてえらいじゃん、晴人・・・?」
「母さん…。」
そう言うと、琴乃は友梨に抱きついた。
「ちょ、君誰?苦しぃ…うっ」
「友梨、大丈夫か!」
「く、苦しい・・・」
そう言うと、琴乃は離した。
「ご、ごめんなさい、ただ、えと、その・・・」
凄い言いづらそうにしている琴乃。琴乃や光が未来から来ていることはあまり言えないのだろうか?
「大丈夫?なんだか悲しそうな目をしてるから」
琴乃は今にも泣きそうだった。
「だ、大丈夫です、、あの!紹介遅れました私晴人の従兄弟の、、、み、みことです!!」
友梨には本名を伝えないんだな。
「みことさんって言うんだ!私は
照れなくてもいいだろ!堂々と言ってくれよ!と心の底から叫びたくなった。けど、可愛いからもうどうでもいいや。
「あ、その、すいません突然抱きついてしまって、これから学校ですよね!いってらっしゃい!」
そう言うと、光と一緒に上に行った。
結局学校には来ないようで安心する。
「なんだか賑やかな人なのね」
「そうかー?俺からしたらうるさすぎてやだよ」
「また、そんなこと言ってー、本当は大好きなんでしょ?」
「は?何言って・・・」
「私みたいに」
「ちょっ…////」
こいつは本当になんでそんな恥ずかしいこと言ってくるんだよ!本当に可愛すぎ!!
綺麗な赤髪に、整った可愛い顔立ち、目元くっきり、匂いもいい、身長は小さすぎず、大きすぎず、そして何より、Eはくだらない胸の大きさ・・・。
「なーに考えてるの?」
「何も考えてないよ・・・」
勘がいいのが少し嫌だなー。
けど、本当に最高の子だ。
「じゃあ学校行こう!!!」
「あぁ、わかった」
そして2人で学校に向かった。
学校教室内
「今日は転校生が来るぞー」
先生がそう言うと、扉があいた。
すると、黒髪を
「おはようございます。夏目愛美と言います。これからよろしくお願いします」
ピキッ
突然頭痛がした。
「約束だよ、私と将来結婚する。絶対の約束」
幼き日の記憶だ。
「やっとまた会えたね、晴人!!」
自分と同い年ぐらいの記憶だ。
「あの日、約束したのに!!」
大人になった、愛美の記憶、血がべっとりとついた包丁と、手紙を持っていた。
ビギン
「くっ…」
何だ今の。
前に立っている女との記憶だ。
あれは、一体・・・?
そんなことを考えてるうちに、俺は意識を失っていた。
保健室
「う、ここは」
俺は保健室にいるのか、それは倒れたから当然か、今は何時なんだろう?
「3時30分!?」
嘘だろ?もう帰りの時間なのか、じゃあ俺は今日丸一日中寝てたのかよ。
「あーあ、ありえねぇ」
ガラガラガラガラ、ドアの開く音がした。
誰か入ってきたのか。
「こんにちは」
入ってきたのは、あの女、夏目愛美だ。
綺麗な黒髪を靡かせ、モデル顔負けの綺麗な顔を
している。しかも、、、。
こいつこうして見ると、友梨と同じくらい…。
いや、少し大きい、、、これはFだ!
「久々に会えたのに、いきなり倒れてびっくりしちゃったよ。元気にしてた晴人?」
「えっ?」
やっべぇ、全く違うこと考え・・・。
ピキッ
またか、また頭痛だ。
「こうやって晴人と結婚出来て嬉しいな!絶対に無理だと思ってたから・・・」
これは結婚式なのか?
「元気にしてた晴人?24年ぐらい経つのかな?こうして出会えるなんて、私達は運命で繋がってるのね。だーい好きだよ晴人♪♪」
これはいつなんだ?
それに一体誰なんだ?
「あ た 私が だ 。」
今度は何言ってるのかも上手く聞き取れない。
ビギン
「うっ・・・」
先程から、定期的に訪れる頭痛は何なんだ?
しかも、何かしらの映像見たいのがでてくるし、本当に何が何だかわからない・・・。
「と・・・ると・・・晴人!!」
「あ!ご、ごめん何?」
「聞いてたよね?話?」
「ちっとも・・・」
「はぁー、昔からそうだったよね。よし!30分後屋上で待ってる!じゃ!」
ガラガラガラガラ、バタン。
出て行った…。
「俺あいつと会ったことあるのか?全く記憶にない」
俺はまだ知らなかった。今後選ぶ選択で自分の運命がかなり変わることに・・・。いや、俺の運命だけじゃない、友梨や愛美、琴乃に光も運命が変わる。
けど・・・
この先俺がした選択は・・・
俺のこの決断は・・・
日常にさようなら。
未来にこんにちは。
でもとりあえず言えるのは、、、
みんなに"幸"あれ。
日常にさようなら、未来の僕にこんにちは、運命ってやつは不条理ですね 爽快 そうかい @bonjiritiramisu25253
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