日常にさようなら、未来の僕にこんにちは、運命ってやつは不条理ですね
爽快 そうかい
第1話 2人の子供
「いててて…」
俺はとてつもない衝撃と共に朝を迎えた…。
「なんなんだよ、もう…えっ」
目の前を見ると、黒髪の男の子と赤髪の女の子がいた。
「あ、あのーあんたら誰?」
「私は
「俺は
「それはーどうも、、、じゃあねよ!!誰なんだよてめーら、ここは人ん家だぞ!」
2人がぶつかってきた衝撃と共に俺は目を覚ました。
俺に最悪の目覚めをさせた2人は、俺のベットの上に立ち上がり見下すように見てくる。
とんでもない
「うっせーな、クソ親父は」
「なんで、こんな人と母さんが…」
「あ、何言って…」
うん?ちょっと待てよ、こいつら
「俺の苗字じゃねぇか!!!」
「うるさいなー!!本当にもう!!」
「いい加減静かにしろよ、、」
こいつら、なんでさっきから妙に馴れ馴れしいんだよ…うん?てかさっき、親父とか母さんとか言ってなかったか?
「なー、ちょっと…」
「ね、
「そうだけど、あの…」
「やったよ!光!!成功したよ!」
嬉しそうにする女の子。
「あの、だから」
「あんま騒ぐなって、俺がいるんだぜ。当然だろ!」
誇らし気に言うが、その目には涙を浮かべている男の子。
「は〜!!何それ、私のおかげでしょ!」
「調子のんなよ、琴乃!俺のお・か・げ」
「何に言ってんのよ!」
「お前こそ、何いってんだよ!」
そして、喧嘩する2人。
「あーもう、お前らいいから黙れ!!」
やっと静かになった。
落ち着いた所で2人に質問をしてみる。
「あのさ、一つ聞いていいか?お前らさっき親父とか母さんとか言ってたけど、それってどういうことだ?」
下を向き、黙る2人。
「えっとー、お二人さーん?」
「そうだねまず話さないとだね、私は月下晴人と
「俺は月下晴人と
え?今なんて言った?月下晴人の息子?娘?は?は?は?は?
「はー!!!!!」
「びっくりするな!急に大声だすなよ、クソ親父」
「光、流石に驚かない方が無理あるわよ」
「ま、待てお前らは俺の息子と娘か?」
「そうだよ、私と光はあなたの子供です」
そっかー、息子と娘ねー。
「嘘だろ!!」
「おい、いい加減黙んないと殺すぞ!!クソ親父」
「光!!殺したら、元も子もないでしょ!私達は助ける為にきてるんだから!!」
「助ける為?」
その言葉が引っかかった。
「はっ!」
どういう事だ?、助けるって…。
「もういいだろ、琴乃正直に言おう」
「うん」
そう言うと先程までとは一変して、かなり真面目な顔になる。
「俺達は未来からあんたを助ける為にきた、あんたは15年後死ぬんだ。」
「死ぬ?」
「父さんは、、、っ!15年後死ぬんだ!!」
突如言われた、俺が死ぬという事。
普通なら俺も何言ってんだ!!って言うはずなんだ。だけど…。
不思議と「死ぬ」と言う、事実が"実感"できてしまったんだ。
「俺がお前らの親で、未来で俺が死ぬことはわかった」
「それで、俺はどうやったら助かるんだ?」
俺はその点が気になっていた。
死ぬことが実感できたからって、別に死にたいわけじゃない。むしろ、そんなの絶対嫌だ。
「父さんが助かるには、過去で父さんが犯した"過ち"を失くさないといけないの」
俺の娘である琴乃という女の子がそう言った。
「俺が犯した過ち?」
「うん。それじゃあまず私の世界で何があったかについて話すね。」
現代から15年後
「父さんが…死んだ?」
私が家に帰る途中人集りができていたため、何事かと思ったら、私の家のまわりに警察の人がたくさんいた。
何かあったのかな。
嫌な予感がして私は近づいた。
「君ここから先は入ってはダメだ」
「なんでですか?ここは私の家ですよ!何があったんですか?父さんは?母さんは?」
私は感情を抑えることができず、必死に聞いていた。聞くしかなかった。
「まさか、この子は…」
「ちょっといいかな、ここは私が担当させてもらうよ」
中年ぐらいのおじさんが、話していた男の人を押し
「君名前は?」
「月下琴乃」
「月下晴人さんの娘さんかな?」
「はい」
「私は刑事をしているものだ。よろしくね」
「よろしくお願いします…」
「それで、今起きていることについてなんだがね」
「父さんは!母さんは!無事なんですよね?」
私は涙を流しながら、必死に聞いた。
「残念ながら、君のお父さんは亡くなった」
亡くなった?今なんて言ったのこの人。
「死因はナイフを腹部に刺されたことによる、刺殺だ」
亡くなったって、死んだってこと?
嘘だ、嘘だ、嘘だ。
「そんなの嘘だ!!!!!!」
そう言うと私は倒れてしまった。
次の日、私は目が覚めると病院にいた。
昨日のことが思い返される。
「父さんが…死んだ?」
そんなの嘘だよ、なんで…?なんで…?
「ちょっといいかな」
声をかけられ見てみると、昨日の刑事だった。
「辛いよね、本当に」
「わかってるならなんでこんなとこに来るんですか?ほっといてくださいよ!」
強く怒号してしまった。
「すまないね、だけど、、、」
そう言うと深く深呼吸をしていた。
「もしも、お父さんが死んだことを変えられるって言ったら?」
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