第14話 発想法(しぼりだす)1
やっと、もともと書こうとしてた発想法に来れた。
いろんな発想法はあると思いますが、どうしてもネタがないときに、しぼりだす方法ですね。
発想法(パクりはダメだ)1で書いてたように、創作論を二つ読んだと。そのうちの、ネタ切れに関するほう。「アウトプットだけだと力つきるから、インプット期間は必須」みたいなことを書かれていた。
これを読んだとき、「ん? そうかな? ずっとアウトプットし続けてるけど、枯渇したことないよ?」と思った。
でも、よーく考えてみたら、もしかしたら、枯渇してる期間はあるのかもしれない。充電中期間だ。
僕の場合はしばらく新作を書く気力がない、というときには、大量の過去作がある。昔、あちこちに送って落選しまくったやつ。
まだ家にはネットにあげてないファンタジーとか、ファンタジーとか、ファンタジーとかがいっぱいある。ファンタジーばっかだ。
そう。ミステリーのほうが最近の作品で出来がいいため、ネットにはSFやミステリーを中心にあげてきた。でもじつは、その前に書いてたファンタジーも山とある。
先日、そういうのの一つをポチポチ打って、なろうに公開した。約20万字。大昔のギリギリすててない境界くらいのやつだったので、ヘタクソもヘタクソだけど、文章全体手直ししつつ、無心に打った。ストーリーは変えてないので、言ってみれば、下書きがプロットだ。ふだんパンツァーの僕がプロッターとして書いてる状態。そういえば、まったくの新作を書くより、脳の活動は少ない。書いてるときも、ちょっと退屈。
これ、ふだん使ってる領域が働いてないからなんでしょうねぇ。
リアルが忙しいときとか、時間があまりないときにストック作るとか、そんなときに過去作はとても便利。
完全新作を書くより、同じ量のストック作るのでも、半分ていどの日にちですむ。
これ、たぶん、アウトプットではないんですよね。実質は脳の充電期間中なんだろうと思う。それでいて文章の練習はできるので、言葉のデッサン力はおとろえない。
カクヨムやり始めたころは、新作10万字書いたら次は過去作、それが終わったらまた新作、みたいにしてた気がする。青蘭に夢中になって、ずっと青蘭の新作ばっかり書いてた時期もあるけど。
こういう過去作をポチポチするのも、まあ、たいていは一ヶ月近くかかるわけで、その期間充電できるというのは大きい。想像力の枯渇をふせぐ予防になってるのかも?
だからと言って、ずっと新作を書いてないと、構成力のほうが落ちてしまう。過去作ポチってるだけじゃ、脳が退屈するしね。
で、また書くわけだけど。
このとき、ちょうど「わあっ、この話、書きたい!」となってるときならいい。それを書けばいいだけ。でも、「次は何を書こうかなぁ?」という状態のときだってある。
でも、誰しもそうだと思うけど、書きたいときがつねに時間のあるときとはかぎらない。逆に、時間はあるのに書きたいものがない、というときだってある。
プロ作家じゃないんだから、時間だけあるときは、のんびりすごして、それこそインプットすればいいんですが、ひらめきを待ってたら、今度は仕事や勉学が忙しくなって、書きたいのに書けない状態になりますよね?
時間があるときに、ムリヤリにでも書く!
これが、多くのアマチュアに必要なスキルかもしれない。
よく近況ノートに「毎日投稿できる人、マジすげぇ。尊敬するわ」みたいなことを書かれてる人は多い。わりと目にする。
僕も毎日更新続けてますが、でも、書いてるのは休日だけですよ? 今はちょっと事情違いますが……基本、働きながら休日を利用して書き、月10万字の新作(または過去作をスマホで清書してアップ)を公開してる。
書きたかろうが、書きたいものがなかろうが、とにかく、何かしらをポチポチしてる。なので、書きたくなくても、ムリにでも書く能力に、だんだん長けていく。
書きたいものがないときの発想法。
その一は、メモ帳の利用ですね。ひらめいたときに、必ず、スマホでメモっとくようにしてるので、そのページをざあっと見ながら、今、そのなかで書きたいと思った作品を書く。その場合、ちょうど〆切にまにあいそうなイベントがあれば、それにあわせて、ネタを選ぶ。
これ、できるだけ、休日に入る前にメモを見といて、どれを書こうか出勤期間に決める。休みに入ったら、即、書きだせるようにしておく。世界観やキャラを掘りさげてみたり、ストーリーをぼんやりふくらませてみたり。
コンテスト用に割りきった話なんかは、これでもう書ける。
問題は、コンテストなどはなく、と言って過去作はもういいから新作書きたい、でも、何も新しいアイディアはない、というとき。
こういうときが一番、迷いますね。青蘭書いてるときは、とにかくこのシリーズを完結させようって意気込みがあったので、ひたすら青蘭だけを書いてても飽きなかった。
そういうのがないときは、自分の心の底をさぐってみて、ぼんやりとでもいいので、「今、こんなのが書きたいなぁ」っていう感覚をつかまえる。たとえば、「今の気分はホラーかなぁ?」とか、「なんか、そろそろ明るめのコメディが書きたい」とか。このていどでいい。
それによって、今すぐこれなら書けるだろうなというネタを、メモ帳から選びだす。三択くらい候補を選んでおくと、書きやすい。
選んだ候補の冒頭を頭のなかで考えて、一番書きやすそうな手ごたえをさぐる。
なかなかイメージがふくらまないのは、そのとき書きたい話ではないので、ボツ。
「これより、こっちだな。この話はない。んじゃ、やっぱ、これかな? うん。これなら書けそう。出だし、こんな感じで……で、ここでこうなるといいな。よし、書ける! 書こう!」
そんな感じ。
なので、ひらめきを残しておくメモ帳はすごく大事ですよ。アイディア浮かんでから何年もたってから急に「これ、面白い。なんか書いてみたい」となるときありますし。
紙のメモ帳でも、スマホでも、タブレットでも、自分がもっとも管理しやすいものに残しておくといいでしょう。とくに、ひらめきはいつ来るかわからないので、その瞬間にパッと記せるもの。
その瞬間がムリなときは、頭のなかで大事な要素だけ言語化して、それを忘れないようにしてます。単語一つでも、それを聞いた瞬間に思い出せるキーワードみたいなものがあるんで。
長くなってきたんで、次回に続く〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます