番外編

黒龍討伐を控えているメンバーは真剣に訓練に取り組む


「僕はどうするか」


(一先ず想定通りに動いてる)


キッカとの訓練を終えたレスが次の行動を考えていると声をかけられる


「よう」

「……疾風怒涛のレイズか何用だ」

「お前何者だ?冒険者じゃねぇだろ」


レイズは疑問をぶつける


「何者でもいいだろ」

「それは確かに良いんだがお前はどういう訳か黒龍のみならずスタンビードが起きる事も分かっているかのように言ってるそれはなぜだ?」

「知っているからだよ」

「何を?」

「最悪を」

「最悪ねぇ……お前の言う通りに動けば最悪にはならないと」

「あぁならないしさせない」


レイズはレスの武器を見る


「お前の武器は調整してるのか?それで戦うわけじゃねぇよな」

「当然別に持ってる、あれを出すのは黒龍戦の時だけあれは少し面倒だからね」

「ほう、そうか」

「レイズ、君は都市防衛には必須だ」


レイズに言いたいことがあるのがわかる

不安要素は消すつもりで先に言う


「黒龍討伐に人員を割いた方がいいと思うがな。スタンビードも今なら対応可能のはずだ」

「無論、君がいれば黒龍討伐はさらに優位に動く……けれど都市を失うそれは避けるべきだ」

「俺が居ないと負けると?」

「あぁ負けるそのくらいの相手が出てくると思ってくれ」

「なるほど……分かった、都市は俺たちに任せろ。黒龍はお前たちに任せたからな」

「あぁ任せろ」


レイズが去る

その後すぐにまた来客が来る


「君かなんだい?」

「私が参加でいいのですか?」


フィーネだ

不安そうにしている


「君は後衛で支援魔法を使って欲しい」

「他にも凄腕の魔法使いが」

「あぁ居る……だけどそれだと意味が無い」

「意味が無い?」

「君は参加しなければ後悔することになる」

「後悔……?」

「いやこれは余計だったか……別に分からなくていい。だけど参加はしてもらう」

「……分かりました。必ず皆さんのお役に立ちます!」

「頼む」


話し終えて少し仮眠を取る

かつて体験した出来事を夢に見て飛び起きる


「はぁはぁ……大丈夫だ準備を進めてきたんだこの日の為に」

「レス」

「リベラかどうした」

「そろそろ時間……悪夢でも見た?」


うなされていたことを知ってるリベラが聞く


「あぁちょっとな。だが問題ない。悪夢の現況は今日ぶっ倒す……リベラ」

「何?」

「勝つぞ」

「そのつもり、言われた通り武器も魔道具も揃えた。特性付与も済ませてある」


レスは着替え2本の剣を取り出して向かう

決戦の場へ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る