第6話 9月11日 晴れ

夢には潜在意識が現れるのだといわれている。

だとすると、ここ最近みている私の夢にはどんな意味があるのだろうか。


そんなことを考えていたが、今回見た夢は実に夢らしい内容だった。


私は知らない家の中にいた。

キッチンからリズムよく何かを調理している音が聞こえ、つけっぱなしのテレビでは夕方のニュースが流れていた。


「お母さん」


ふいに、大きな声がし視線をやると、いつの間にか幼い女の子がいた。

女の子はおそらく5歳か6歳ぐらいだろう。

しきりにキッチンに向かって「お母さん」と呼んでいる。


すると、「はーい」と応える声と同時に女性が現れた。

私は直感的に彼女が自分であることを理解した。


女性はソファーに座るとぐずる女の子を膝に乗せあやしている。



女の子ははじめはぐずっていたが、しだいに落ち着き女性に抱えられたまま眠ってしまった。


なんとも微笑ましい家庭の1場面だった。


今朝の目覚はとても気持ちがいいものだった。





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