第5話 9月10日 晴れ
夢のことを少し調べてみた。
どうやら、多くの人が夢の中では第三者の視点で自分の姿を見ているらしい。
ということは、これまでに見た夢の中の女の子はたしかに私なのだろう。
そんなことを思っていたからなのか、今回みた夢はここ最近のことだった。
夢の中では、やはり第三者の視点で私のことを見ていた。
夢の中の私は、スマホに向かって熱心に調べ物をしていた。
あの時、私がはじめて夢日記を見つけた場面なのだろう。
不思議とワクワクとした興奮でいっぱいになっていた。
夢の中の私は日記を書いていた。
おそらく夢日記を書いているのだろう。
彼女が立ち上がったタイミングで日記をのぞいてみた。
何も書いてないだろうと思ったが、意外なことにしっかりと日記が書かれていた。
といっても、私が最初に日記を書いたのと同じ内容だったが。
興味半分でページをめくっていくと今日の日付が書かれていた。
まだ自分でも書いていない日記を、夢の中ではどんなふうにかいているのか、気になって読んでみようとした。
その瞬間、私は夢からさめた。
とうぜんだろう、夢の中のできごとなのだから、まだ起きていないことは書かれていないにきまっている。
そう思ったときに私は気がついた。
そういえば、ここ最近で見ている夢は自分のことについてだと。
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