第3話 9月8日 晴れ
今回は昨日よりも夢の内容を憶えている。
夢の中で私は幼い子供になって、多くの同い年の子供と一緒に、歌ったり遊んだりしていた。
おそらく、あそこは幼稚園だったのだろ。
どうしてそんな夢を見たのかはわからない、だけど夢の中の幼い私が、一生懸命に泥団子を作っていたのは、なんとも幸せな気持ちになった。
というのも、私が幼い頃に"光る泥団子"というものが流行り、友達と競いあって作っていたからだ。
つまり、今回見た夢は私の幼い頃の記憶が影響したのだと思う。
不思議な事に、"光る泥団子"ができる頃には、夢の中の私は小学生くらいになっていた。
黄色い帽子をかぶる私は、完成した泥団子を持って運動会に出ていた。
いつの間にか、手に持っていた泥団子は大人程の大きさとなっており、友達と一緒に転がして競争する大玉ころがしが始まっていた。
夢中になって転がしているなか、懐かしい声がして思わず足を止めた。声のした方を振り返ると、そこには亡き母の姿かあり、泣きながら駆け出していた。
そして、あと少しで母に抱きつくというところで、夢からさめたのだ。
頬には涙が流れていた。
明日も夢を見よう。そして日記を書こう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます