第2話 9月7日 晴れ

今日も夢の内容を日記に書いてみる。


とはいえ、昨日もほとんど熟睡していたから、夢という夢を見ていない。というか憶えていない。


なんとか思い出せないかと、夢日記について改めて調べてみた。

すると、夢の思い出し方として、眠る間際の記憶や気持ちをたどればいいとあった。


たしか、昨日はお気に入りの恋愛ドラマを見てから寝たのだった。

ベットに入った時には、ドラマの内容を思い出し、ドラマのような夢が見れたらと思っていた。


その後の記憶ははっきりとはしない。


普段から仲寝付きがいいから、すぐに眠りについたはず。


そういえば、暗闇とも言える真っ暗な中で、何かの音を聞いた気がする。

その音は、誰かの話し声で女の人と男の人の声だった。そうそう、人の声の他にどことなく心地よい音が響き、まるで水の中で浮かんでいるような、フワフワした感覚があったと思う。


もちろん、本当に体が浮かんでいたわけではなく、記憶としてそんなふうに憶えているだけだけど。


そして、急に眩しくなった。それと同時に、次から次に音が聞こえ、ひとつの大きな音を聞いていた感覚だった。


「うるさい」と大きな声をあげたとき目が覚めた。


なんだ、案外きっかけがあれば簡単に夢の内容を思い出す事ができるみたい。

とはいえ、思い出した内容はやはり夢らしく、なんともいえない内容だ。


とにかく明日も夢日記を書いていこう。


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