B002_うたかたの告白

一緒に花火大会に来るなんて、

ずいぶん久しぶりよね。

覚えてる?

昔はキミ、私よりもずっと背が低くて、

それに泣き虫で可愛かったなぁ。

えー、覚えてないの?

花火大会で、人いっぱいでよく見えない〜って

泣いてたんだよ?

それで私がおんぶしてあげて……って、

あ、思い出したみたいだね。顔真っ赤だし。


……でも、すっかり大人になったよね。

私より背も高くなったし、

もう、色んなものが見えるようになったのかな。

なんか、寂しくなっちゃうなぁ……なんて!

あはは、ごめんね!昔話とかしちゃってさ。

忘れて忘れて!


だけどね、昔から、今まで

ずっと変わらないことが、

ずっと忘れないでほしいことがあるんだ。


私、キミのことが――(花火の音)

……えー?花火の音で聴こえなかった?

んふふ、それは残念だなぁ。

その赤い顔が、もーっと赤くなるの、

見たかったのに。


_____


ただの妄想です。

花火が題材の歌が好きすぎて、夏はついついこういう台本を書きがちなのです。

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