魔法少女スタイリッシュアクションの中で瞬く百合を求めてやまない者たちへ

本作は百合!ド百合です!!タイトル周りでもっとアピールして!!!

自分は百合作品好きを自認しているが、「百合を軸にテーマを肉付けした作品」より「とあるテーマの軸に肉付けられた要素の中に百合が輝いてる作品」の方が好きなのではないか、と常々思っていた。
もっと言うなら、例えばドキドキプリキュアのように主人公の少女に、周りの少女たちが別々に様々な側面から惹かれるような作品が好きだ。
この作品はそんな自分の好みにバチりとハマる作風だった。
そう、レビューのタイトルで触れているように、これは軸としてゾンビな蘇生系魔法少女のスタイリッシュ中二病アクションが存在していて、その中に強力な百合が煌めく贅沢な作品なのだ。カッコいい技名がカッコいい効力を有してカッコよく振るわれる。これを最高と言わずして何を言うのか。あと本人は過去の実績から中二な思考が大得意なだけで、大人な常識人なのも読みやすくて良い(未成年と一線超え(させられ)ちゃうけど)。逆に中二病の痛々しさを卑下する描写もないのがまた良い。

かっけー主人公が鮮烈な強さを発揮して少女の心を惹きつけ、深い優しさや無私の献身で少女の心を堕とす。
これだけでも素晴らしい流れなのに、そこからまさかその少女に愛されまくって夜は力関係が逆転しちゃうような描写まで盛り込まれてるとは自分の好みにクリティカルすぎて脳をスキャンされてるのかと思ったほどだ。

「作中の不思議要素が基本的に人々の想像力に依拠する」という設定のためハリウッドや東映的なフィクションを元ネタにした要素が多く、そしてそこを曲げると作品の軸がブレるのでメディア化は中々難しそうであるが、もし本作がコミカライズして序盤のちょっと不思議な孤高の天才少女然とした雛ちゃんが出て来たのを見たら、めちゃくちゃニッコニコになれそうで実に楽しみである。
雛ちゃんセブンスファミリー入りの流れは本当にギリギリまで全く予想できておらず、嬉しいサプライズのようだった。
君はね、しばらくしたらあんなわんこになるんだよ(ニチャ)

もっとセブンスファミリーの爛れた夜の様子を見せろください。