先輩日和 19話
とある日。1人の女性が目を覚ます
三玖「んん、、」
三玖「ふわぁ〜あ、、よく寝たぁ、、」
三玖がベッドから起きて時計を見る
三玖「、、、、ゲッッ!!!!」
三玖「あわわ、、」
三玖「遅刻するぅぅぅぅぅぅ!!!!」
三玖は大急ぎで身支度を整え家を出た
三玖(まったく、、入社一日目から遅刻なんてたまったものじゃないよぉ、、)
三玖が全速力で走っていると、曲がり角が見えた
三玖「えっほえっほ!」
すると曲がり角から走ってきた人影に
三玖「うわぁぁぁ!!」
衝突した
三玖「あいたた、、、」
ぶつかった相手は女性だった
女性「いててっ、、大丈夫かぁ?あんた」
三玖「ごっ、ごめんなさい!」
その女性は黒髪で長い1本の三つ編みがあった。身長も三玖と同じぐらいで三玖と同じ胸を持っていた
女性「ええよええよ、、って、遅刻してまう!」
三玖「そうだったぁ!」
2人は立ち上がって同じ方向に走り出す
女性「あれ?あんたもこっちなん?」
三玖「は、はい!入社初日から遅刻しそうで!」
女性「おっ!奇遇やなぁうちもや!」
三玖「ほんとだ奇遇ですね、、!」
女性「って!そんな話してる時間ない!うちの悪い癖や、、早く行くで!」
三玖「は、はい!」
2人は駅に向かって全力疾走する
そしてなんとか電車に乗る2人
女性「ふぅ、、危なかった、、」
三玖「はぁ、、はぁ、、朝からクタクタですぅ、、」
それから数分して三玖の降りる駅に着くと
三玖「それじゃ、私こっちなんで」
女性「え?うちもこっちやで」
三玖「え?」
女性「ん?」
どうやら2人の降りる駅は一緒らしい
それから駅を飛出て会社に走る2人
女性「こんなこともあるんやな!同じ会社の子とは!」
三玖「ほ、ほんとですね!」
そしてギリギリ会社に着いた2人
三玖「えと、、どこに行くんだっけ、、」
女性「任せとき、、確か、、5階やな!」
女性「部署も同じだし、着いてきぃ!」
2人は5階に急いだ
三玖「たしか部長室に、、」
そして部長室に入る2人
三玖「しっ、失礼します!」
部長以外に他3人がいた
部長「お、きたきた。ギリギリだぞ〜」
三玖「す、すみません!」
女性「ごめんなさい、、」
部長「まぁ間に合ってるから大丈夫。それじゃあ、そろそろ部署のみんなに自己紹介してもらおうかな」
部長と三玖たち5人が部署に入る
三玖(うう、、緊張する、、)
部長の机の前に並ぶ5人
部長「みんな!今日から新しく加わる子たちだ!」
部長「それじゃあ、自己紹介をお願いね」
1人、またひとりと自己紹介して行く
三玖(私最後じゃん、、、)
女性「今日からお世話になります」
紗来「紗来です」
部長「紗来くんね〜。じゃあ次の子」
三玖「は、はひ!」
三玖「き、今日からお世話になりまする!三玖です!!!!」
部署内に笑いが起こる
三玖「え、、え?」
紗来「あ、あんた、、なりまするってなんやねん、、」
三玖「ふ、、ふぇ?!そんなこと言ってた?!」
部長「はははっ。今年も面白い子が来たねぇ」
部長「それじゃ、席は案内するから着いてきて」
その頃あどたちは
あど「今年も来ましたね新しい子」
花乃音「ふふん!後輩が増えるのは見てていいね!」
あど「花乃音さんがそれを言います?」
花乃音「あぁ?!」
その頃千尋たちは
部長「はい。三玖くんはここね。千尋くん!頼んだよー」
千尋「はい、、、」
三玖が千尋の隣に座る
三玖「こ、こんにちは!初めまして!」
千尋「えっと、、三玖ちゃんだよね?」
三玖「はい!三玖です!」
千尋「あぁいやそういう事じゃなくて、、」
三玖「へ?」
千尋「ほら!この前の私!千尋!」
三玖「ちひろ、、、?」
三玖「千尋、、、あぁぁ!!」
三玖「この前の千尋さん!」
千尋「奇跡じゃん!」
千尋「ここに来るなんて思わなかったよ!」
三玖「えへへ、、良かったです!隣が千尋さんで!」
千尋「私も嬉しいわよ!わかんないことは私に任せな!」
三玖「頼りになります!」
その頃アテナたちは
部長「はい、紗来くんはこの席ね」
部長「分からないことがあったら蒼司くんとアテナくんに聞いてね」
部長が紗来を置いて去っていった
紗来「初めましてー!これからお世話になります!」
アテナ「初めましてデス!」
蒼司「こんにちはー」
紗来「あれ、、お2人って海外の人なんですか?」
蒼司「僕は違うよ。アテナさんが外国人なんだよ」
アテナ「そうデス!」
紗来「ほぇー、、、」
紗来「面白い組み合わせやなぁ、、」
そう紗来が静かに呟いた
アテナ「なにかいいました?」
紗来「え?あぁ、何にもないですよ」
アテナ「そうデスか」
アテナ「そういえば、、えっと、、訛り?ってやつデスかね。紗来さん関西の人なんデスか?」
紗来「ん?あぁ、、まぁそうですね。兵庫から来ました」
蒼司「へー兵庫から、、それまた遠い」
アテナ「関西、、」
アテナ「やっぱり関西って美味しいものとかあるんデスか?!」
アテナが紗来に近寄って言う
紗来「え?い、いやまぁ、、ありますね」
アテナ「お寺とか?!」
紗来「あたしは兵庫だからわかんないんすけど、、京都とかには」
アテナ「おもろしそうデス!そうだ!蒼司さん!今度一緒に行きましょうよ!」
蒼司「え、、僕とアテナさんで?」
アテナ「もちろんデス!」
アテナ「蒼司さんと行ければ絶対楽しいデス!」
蒼司「そ、そうですかね、、あはは、、」
蒼司が動揺していた
蒼司(ラッキー、、!)
紗来「、、、」
紗来(蒼司さん、、アテナさんのこと、、)
紗来「おふたりって仲良いんですね」
蒼司「え?!そ、そうかなぁ、、」
アテナ「はい!仲良しデス!」
紗来「羨ましいな〜、、」
アテナ「それなら紗来さんも仲良くなっちゃおうデス!」
紗来「お!いいですね〜」
蒼司(さすがアテナさん、、問答無用で友達にしていく、、)
それから時間がたち、昼休み
あど「昼ですね。食べに行きましょ」
花乃音「うん!」
2人は会社を出ていつものうどん屋に入って行った
あど「武志さん!いつもので!」
花乃音「わたしも!」
武志「はいよ〜」
その頃三玖は
三玖「う〜ん、、お昼どうしよう、、」
三玖(千尋さんはたつやさんと食べるって言ってたし、、)
三玖(今度からお弁当持っていこっかな、、)
三玖はそんなことを考えながらとあるうどん屋に入って行った
三玖がカウンター席に座る
店主「いらっしゃーい!注文どーするぅ?」
三玖「えっ、、、」
三玖はあまりのインパクトに固まった
??「ちょっと武志さん!驚いちゃってますよ」
その女性は花乃音であった
花乃音「あれ、、君って確か新しく来た子?」
三玖「は、、はい!」
隣にはあどがいた
あど「初見でここはかなりビックリするよなぁ、、」
武志「ちょっとあどちゃん!それどぉういう意味かしら?」
あど「あはは、、特に意味は無いです、、」
花乃音「とりあえずなにか頼も!」
三玖「あ、はい、、」
花乃音が三玖にメニューを見せる
三玖「かけうどん、、肉うどん、、大根おろしうどん、、温泉たまごうどん、、」
三玖(迷う、、、)
花乃音「私のオススメは肉うどんかなぁ、、ここのお肉美味しいからうどんと食べるともっとおいしくなるよ!」
三玖「なるほど、、じゃあそれで!」
武志「はぁ〜い」
その時店のドアが開き
3人が入ってきた
花乃音「お、アテナちゃんに蒼司くん」
あど「もうひとりは確か、、」
三玖「紗来ちゃん!」
紗来「おお、、ほんま奇遇やなぁ」
3人も席に座った
3人もうどんを頼んだ
花乃音「やっぱり最初はここ来るよね〜」
三玖「えへへ、、うどん屋さん行ってみたくて」
紗来「私は連れてこられたんすけどね」
アテナ「絶対美味しいデスから大丈夫デス!」
紗来「アテナさんがそこまでいうなら、、って言う感じに来ましたね」
花乃音「な、なるほど」
6人の元にうどんが届き食べ始めた
花乃音「いただきます!」
三玖「いただきます、、」
三玖「チュルルル、、、んん、、!」
三玖「おいしい、、」
花乃音「でしょ?!」
紗来「確かにこりゃ、、いけるなぁ、、」
アテナ「お昼はここじゃないとダメデスね〜」
蒼司「うまうま」
あど「花乃音さんがっつき過ぎですよ、、」
花乃音「おいひいからひかたない、、モグモグ、、」
それからあっという間に完食し、会計をすませ店を出る6人
三玖「おなかいっぱいです!」
花乃音「だね!」
三玖の元に紗来がくる
紗来「もう馴染めたか?」
三玖「ど、どうだろう、、まだかなぁ?」
紗来「そっか。アテナさん、触れ合いやすいからオススメやで!」
三玖「お、おすすめって、、」
紗来「逆にあの2人はどうなんや?」
三玖「ふたり、、?」
紗来「あーあれや、、あの、、高低差の激しいあの二人や」
三玖「あー、、花乃音さんとあどさん?」
紗来「せや!で?どうなん?」
三玖「んー、、あどさんとは話してないけど、、花乃音さんは優しいし接しやすいと思うよ!」
紗来「ほー。三玖が言うならそうなんかもなぁ、、」
2人が花乃音たちを見ながら話す
紗来「仲良さそうよなあ、あの二人」
三玖「だよね、、羨ましいな、、」
紗来「、、、アツアツやなぁ、、」
三玖「あつあつ、、?」
紗来「知らへんならええ。」
三玖「???」
6人は会社に戻った
午後の仕事中にて
千尋「ここはこうすると、、できる」
三玖「おー、、」
千尋「この資料を元にして、、これを作るって訳!」
三玖「おー!」
三玖「わかった気がします!」
千尋「お、飲み込みが早いなあ三玖ちゃん」
三玖「えへへ、、」
千尋は三玖に業務の内容を教えていた
その頃紗来は
アテナ「そしてここをこうすれば、、、あれ?」
アテナ「、、、ん?」
アテナ「おかしいデス、、ぶっ壊れました??」
アテナ「叩けば治りますかね」
アテナがモニターを叩こうとする
紗来「ちょちょちょ!!!」
アテナ「どうしました?」
紗来「ど、どうしましたちゃいます!ここをこうしたら動かせるのでは?」
紗来がパソコンを操作する
アテナ「おー、、!!」
紗来「それでこれを元にして、、」
アテナ「なるほどぉ、、!」
蒼司「、、、、」
蒼司(アテナさん新人に教えるの向いてないんじゃないかこれ、、)
逆に教わるアテナであった
それから時間がたち定時になる
千尋「三玖ちゃん、もう帰ろー」
三玖「あ、、もうこんな時間」
千尋「仕事にそんな集中出来るなんて羨ましいなぁー」
三玖「えへへ、、こういう仕事好きなので!」
千尋「ほえー変わってるなぁ」
2人の元にたつやが来る
たつや「千尋〜帰ろうぜ」
千尋「うん!三玖ちゃんも行こ!」
三玖「ぜ、ぜひ!」
会社を出る3人
その頃紗来たちは
紗来「アテナさん蒼司さん、もう帰りますか?」
蒼司「だね。今日はここまでにして帰ろっか」
アテナ「賛成デス!」
3人も支度をして会社を出た
紗来「いやほんと、いい所に就職出来ましたわ」
蒼司「それは今でも思うよ」
アテナ「私もデス!ここに入ってなかったら蒼司さんには会えませんでしたから!」
蒼司「あはは、、」
紗来「、、、」
紗来が蒼司の耳元で言う
紗来「蒼司さん、アテナさんにめちゃ好かれてますね」
蒼司「えっ?!」
アテナ「?」
蒼司「そ、そんなわけ、、そんなわけ、、」
蒼司「あってほしい、、」
紗来「しょーじきっすね、、」
アテナ「どうしたんデスか?」
蒼司「な、なんもないですよ!ほんと!」
アテナ「えー!気になります!」
紗来「お2人仲がいいって話してただけですよ」
アテナ「なんだそんなことデスかぁ」
アテナ「もちろん仲良しデス!」
紗来「だと思いましたよ」
3人は歓談しながら帰っていった
その頃あどたちも帰宅していた
あど「結局、僕らには新しい子着きませんでしたね」
花乃音「ねー。ちょっと残念」
あど「まぁ花乃音さんが新しい子育てるって思うと、なんかハチャメチャになりそうですし、来なくて大丈夫だったんじゃ?」
花乃音「な、なによそれ!」
花乃音「ちゃんと教えてあげられるし!」
あど「ほんとですかねぇ」
花乃音「ほ、ほんと!」
あど「だって、僕が花乃音さんの元に着いた時あたふたあたふたしまくってたじゃないですか」
花乃音「げっ」
あど「あの時は大変でしたねぇ。僕も何すればいいのかわかんなかったし」
あど「千尋さんいなかったら僕どうなってた事やら」
花乃音「あ、あの時は私初めてだったんだもん!」
花乃音「しかたない!!」
あど「そうだといいんですけどね、、」
花乃音「むぅ!信用してよぉ!」
あど「信用ですか?」
あど「そりゃ十分。してますよ」
花乃音「、、、え?」
信号で止まり足を止めるふたり
あど「信用してなかったら、今日までこんな一緒にいませんよ」
あど「おっちょこちょいだけどどこか信用出来たり、一緒にいて楽しいんですよ花乃音さんは」
花乃音「、、き、急に何言ってんのよ、、」
花乃音が目をそらす
あど「まぁ、そういうことっすよ」
あど「ほら青ですよ」
あどが歩き出した
花乃音「、、、ばか、、」
顔を少し赤くした花乃音がそう呟いてあどのあとを追った
そしてその頃三玖は
三玖「なんか楽しかったなー、、!」
三玖は軽い足取りで歩いていた
曲がり角が見えてきた
三玖が曲がり角を曲がろうとすると
三玖「うぎゃ!」
誰かとぶつかった
三玖「ご、ごめんなさい!!」
??「んもぅ、、ほんま奇遇なんか?これは」
三玖「あれ、、紗来ちゃん?!」
紗来「いたた、、わざとちゃうよなあ?」
三玖「そんな事ないよ!」
紗来「全く、、こんなことで運使いたくないわぁ、、」
三玖「た、たしかに、、」
紗来が立ち上がって三玖に言う
紗来「ここであったのも奇遇や!なんか食べに行かへん?」
三玖「いいね!ちょうどお腹減ってた!」
紗来「なら行こ!ここら辺でな、美味い店あんねん!」
三玖「行く行く!!」
三玖は紗来と一緒にご飯を食べに行った
新しく来た2人。すぐにあの6人に馴染めたようだ
次回に続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます