先輩日和 13話



あどと花乃音は帰宅していた


花乃音「はーっ、、、うわ、息が白いよ」


あど「まぁ1月ですもんね、、寒いですよ、、、」


冬ということもあり、6時で外は真っ暗だった


花乃音「これから雪も降るもんね〜、、、まぁ夏よりはマシかな」


あど「秋が1番過ごしやすいっすよ、、、げほっ、、」


花乃音「そうかなぁ?雪も積もるし冬の方が好きかも!」


あど「やっぱ雪なんですね。げっほげほ!、、、」


花乃音「大丈夫?あどくん咳してるけど、、」


あど「ぜ、全然大丈夫ですよ。ちょっと咳が出るだけです」


花乃音「そう?体調崩さないようにね」


あど「任してくださいよ」


そしてあどは自宅に帰宅した


帰って早々ソファに座るあど


あど「あ〜、、、あんなこと言ったけど、、、熱っぽいんだよなぁ、、」


あど(頭も痛いし、、熱もあるし咳も出る、、、風邪だよな、、これ)


コネがソファに乗ってくる


コネ「みゃあー」


あど「ああコネ。今は近づかない方がいいぞ〜、、げほっ!げほっ、、」


コネ「みぃ?」


あど(さっさと風呂はいって寝るか、、食欲もないし、、)


ササッと風呂に入ってあどは寝室のベッドに寝た


あど「ぐあ〜、、しんどい、、」


あど(明日には治ってて欲しいんだけど、、無理だよなぁ)


あど(とりあえず早く寝よう、、、)


それから翌日の6時


コネ「みゃ!んみゃ!」


あど「ん、、、朝、、」


あどが体を起こそうとするが


あど「うぐっ?!、、、頭が、、」


頭に激痛が走った


あど「うっ、、げっほげほっ!ごほっ!!」


あど(ダメだ、、治ってない、、それに熱もまだあるっぽいな、、)


あど(今日はさすがに休もう、、)


あどが部長に連絡を入れる


あど「お、おはようございます、、」


部長「おおあどくんおはよう。どうしたのかな?」


あど「そ、その、、結構重い風邪貰っちゃって、、お休みを貰いたいんでげほっ!げほっ!!」


部長「お、おお、、大丈夫かい?体調が良くなるまでやすんでくれ、仕事はこっちでどうにかするからさ」


あど「すみません、、ありがとうございます。失礼します、、」


電話が終わるとあどはほっと胸を撫で下ろす


あど(とりあえず早く治さないとなぁ、、、)


それから少し経って、会社では


花乃音(あれ?今日あどくん休みなのかな、、、)


花乃音(そういえば昨日咳してたし、、風邪かなぁ?)


朝礼中にて


部長「今日は、、あどくんが風邪で休みだそうだ。この時期は冷えるからね、みんなも体調管理を大切にしてください」


花乃音(やっぱり、、、)


朝礼が終わり席にもどる花乃音


花乃音「、、、、」


花乃音(静かだなぁ、、)


千尋「どうしたのよそんな顔して」


花乃音「うわぁ?!びっくりしたなぁ、、、」


千尋「あどくん居ないとここって静かね」


花乃音「うん、、、」


千尋「、、、心配してる?」


花乃音「そ、そりゃ、、風邪だし、、ちょっと心配かな、、」


千尋「だよねぇ〜、、」


千尋「そうだ。花乃音があどくんの所にお見舞いに行ってあげたら、元気になるんじゃない?」


花乃音「ふぇっ?!な、なによそれ!」


千尋「まぁまぁ、、看病ぐらいしてあげたら?症状が酷かったら大変だし」


花乃音「た、たしかに、、、」


それから昼休みにて


アテナ「あどさんが風邪デスかぁ、、」


花乃音「そうなんだよね、、、」


蒼司「今の時期は風邪貰いやすいですからね。僕も気をつけないと」


花乃音はいつものうどん屋に居た


武志「あどちゃんも大変ねぇ、、早く元気になって欲しいわ」


花乃音「、、、、、」


花乃音はいつもより元気がなさそうだった


それからまた時間が経ち定時になると


花乃音(よし、、コンビニで色々買ってあどくんのところに行こう)


花乃音が1番に会社を出た


コンビニによりゼリーなどを買い、あどの住むマンションに向かった


あどの部屋に着きインターホンを押すと


あど「、、、、んん?」


少しの間眠っていたあどが目を覚ます


あど「だれだ、、、?」


重い体を起こして玄関を開けるあど


あど「はい、、、って、、花乃音さん?」


花乃音「そ、その、、体調大丈夫かなって思って、、、その」


花乃音「この前私の看病してくれたから、、お返し!!」


あど「、、、へ?」


とりあえず花乃音を部屋に入れたあど


あどがベッドの上に座る


あど「ふぅ、、、げっほげほ!」


花乃音「大丈夫?」


あど「大丈夫、、じゃないです」


花乃音「だ、だよね、、そうだ!色々買ってきたからさ!食べる?」


あど「お、、気が利きますねぇ、、」


あど「、、、ん?食べ物?」


花乃音「どうかしたの?」


あど「、、、あぁっ!」


あど「コネ!!!」


花乃音「コネ?」


あどが急に立ち上がる


あど「うあっ、、、」


あどが立ちくらみを食らう


再びベッドの上に座るあど


あど「すみません花乃音さん、、コネ、、コネにご飯を、、水を、、」


花乃音「え?!もしかして、、」


あど「朝からなんにも、、、」


花乃音「嘘っ?!い、急がないと!」


花乃音が寝室をとび出てリビングに入ると


コネ「み、、みぃ、、、」


花乃音「コネぇぇぇぇぇっっっ!!!!」


空腹で倒れていたコネが居た


花乃音「えと、えとえと、、ご飯は、、あれか!」


机の上に置いてあるキャットフードを取り、さらに移す花乃音


花乃音「ほ、ほらコネ!食べて!」


コネ「ん、、んみゃ、、」


花乃音「そうだお水!」


急いで水を汲んでコネに差し出した


コネは水を先に飲んだ


コネ「ペロッ、、ペロッ、、」


そしてキャットフードを食べ始めた


コネ「んみ、、ガツガツ、、もぎゅ、、みゃ、、」


花乃音「す、すごいお腹減ってたんだな、、、」


数十秒でコネが完食する


コネ「んみゃぁ〜、、、」


花乃音「ほっ、、、」


花乃音がコネの面倒を見て、寝室に戻った


花乃音「あどくん何とかなったよ」


あど「よかった、、、」


花乃音「そうそう、、」


花乃音が袋からゼリーを取り出す


花乃音「ほらこれ!ゼリーなら食べられるでしょ?」


あど「助かります、、」


あどが震える手でゼリーとスプーンを受け取る


蓋を開けようとするが力が入らない


あど「ぬっ、、、あれ、、こんな硬かったっけ?、、ごほっ!ごほ!」


花乃音「わ、私が開けるよ!」


花乃音がゼリーを受け取り蓋を剥がす


花乃音「その、、1人で食べれる?」


あど「何言ってるんですか、、子供じゃないんですよ、、」


花乃音「その震える手で?」


あど「いやこれは、、」


花乃音があどの持っていたスプーンを受け取る


花乃音「ほ、ほら、、、食べさせてあげるから!」


あど「えっ、、、な、何言って、、」


花乃音「い、いいの!」


あどが渋々承諾する


花乃音「ほら、あーん」


あど「ぐっ、、、あーん、、」


スプーンに乗っているゼリーを食べるあど


あど(なんか負けた気分だな、、)


花乃音(なんか勝った気分!)


あど「、、何ニヤニヤしてるんですか」


花乃音「べ、別に?そんな事ないよ〜!」


あど「、、、、」


花乃音「へへへ、、」


あどがゼリーを食べ終えベッドに寝転ぶ


あど「はぁ、、、」


花乃音「どう?ちょっとは楽になった?」


あど「ええ、、花乃音さんのおかげで」


花乃音「そ、そう?、、んふふ」


あど「げほっ!げほっ!!!」


あど「う〜、、、」


花乃音「今日は私がいてあげるからゆっくりして!」


あど「え、、帰らないんですか?」


花乃音「ま、まぁ、、、一応ね?」


あど「、、なんですかそれ。まぁ、、いいですよ」


花乃音「よ、よし!私が責任をもって見守るよ!」


あど「、、、そうですか」


あど(、、、見守られると余計寝ずらいな、、)


それから数分して


花乃音はコネと遊んでいた


花乃音「よちよち〜、、」


コネ「んみゃぁ、、、」


あどはその光景を横目にベッドに寝ていた


花乃音「コネのほっぺは柔らかい〜、、」


コネ「んみぃ!」


花乃音「よしよし、、」


あど(、、、楽しそうだなぁ、、)


あど「げほっ!げほっ!ごっほごほ!!」


花乃音「大丈夫?あどくん」


花乃音があどの席を聞くとすぐさま駆けつけてくれた


あど「やっぱりまだ治りませんね、、、」


花乃音「そう、、、でも安心して!今日は私がいるから!」


あど「頼もしい、、?ですね」


花乃音「な、なんでちょっと疑問系なのよ!」


あど「、、、おやすみなさい、、」


花乃音「あ!逃げるなぁ!」


数時間して


花乃音「、、、、、、」


花乃音はあどのベッドに頭を置いて眠っていた


あど(花乃音さんが最初に寝るんだ、、)


花乃音「ぐぅ、、、ぐぅ、、」


花乃音「わたしは、、頼りになる、、せんぱい、、」


あど「、、、」


あどが花乃音の頭をに手を置く


あど「、、、ほんと、頼りになりますよ。花乃音さん、、」


そう呟いて、あども目を閉じた


翌日


コネ「んみゃー!んみゃーー!」


あど「ん、、、んん?」


花乃音「なんだ、、?」


あど「朝か、、」


花乃音「あれ、、ここって、、?」


あど「あ、おはようございます花乃音さん、、、」


花乃音「あ、おはよう、、」


花乃音「、、、はっ!!!!」


花乃音「もしかして私、、ずっと寝ちゃってた?!」


あど「そうっすよ」


花乃音「う、うそぉ?!」


花乃音「い、今何時?!」


あど「8時半です」


花乃音「ち、、遅刻、、?!」


あど「安心してください花乃音さん」


花乃音「へ?」


あどが軽々と起き上がってスマホの画面を見せる


あど「今日、休みです」


花乃音「、、、、ほっっっ、、」


花乃音は力が抜けたように後ろに手を着く


花乃音「よかったぁ、、、っていうか」


花乃音「もう大丈夫なの?あどくん」


あど「はい、もうすっかり、、んーっ!!スッキリしましたよ!」


花乃音「ならよかった!看病したかいがあったよ!」


あど「助かりましたよ。花乃音さん来なかったらコネ死んじゃうところでしたし」


花乃音「ほ、ホントだよ!気をつけてよね!」


コネ「みゃ!!」


あど「ご、ごめんなさい、、、」


花乃音「まぁでも元気になってよかった!」


花乃音「これからはちゃんと手洗いうがいするんだよ?」


あど「、、、花乃音さんが珍しく大人なことを」


花乃音「なっ、、、わ、わたしはいつも大人だよ!」


あど「あははっ。そんな子供みたいな言い方されても、、」


花乃音「むぅぅぅ!!!」


あど「ははっ、どこにいても変わりませんね〜」


花乃音「むうぅ、、このこの!」


ポコポコする花乃音


あど「はははっ」


花乃音「まったく!」


花乃音のおかげであどの風邪は治ったのであった


次回に続く

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