先輩日和 番外編2

番外編2 秋の日常



時期は秋、周りの木々が紅葉を始めていた


とある休日


あど「いやぁ、もう木がオレンジ色になりましたねぇ」


花乃音「だね〜、、はぁ、時間が経つのはあっという間だよ」


あど「確かに、この前海行ったばっかに感じますしね」


あどはこの日花乃音の買い物を手伝っていた


花乃音「ごめんね急に、買い物手伝ってもらっちゃって」


あど「いいっすよこれぐらい。それにこの量、花乃音さん程度じゃ持てませんしね」


花乃音「て、程度ってなんだ!!」


あど「へへっ、なんでもないですよ」


花乃音「むぅ、、、」


花乃音があどの持っている買い物袋を取り上げる


あど「花乃音さん?」


花乃音「こ、これぐらい、、持てるもん!!」


あど「、、、、」


花乃音「ふ、ふんぬっ、、、」


あど「はははっ、やっぱ無理ですよ花乃音さん!」


花乃音「なんだとっ!!ってうわぁ!!」


花乃音がバランスを崩して後ろに倒れる


花乃音「む、むぎゅ、、たすけて〜、、」


あど「言わんこっちゃないんだから、、」


この後あどは花乃音を起こして結局買い物袋を持つことになった


2人が花乃音の家に向かっている時


2人の歩く前から2m越えの巨体を持った男がいた


花乃音「な、なんかすごい人いるね、、、」


あど「おっそろしいなぁ、、」


よくよく見るとその男はスーツを着ておりサングラスをしていた


その男が2人とすれ違った


あど「なんかの捜査官みたいですね」


花乃音「だね〜、、どこか凄い組織の人かもよ!」


あど「夢見すぎっすよ花乃音さん」


その時、アテナはと言うと


アテナ「ん〜、、このピザおいひいデスね〜、、」


ピザが入っている箱を片手に食べ歩いていた


その時アテナが前から来る人に気づく


アテナ(あれは、、蒼司さん?)


歩いてきた人は蒼司であった


アテナ「蒼司さーん!!」


蒼司「ん?、、アテナさん?」


アテナが蒼司の元に行き話しかける


アテナ「奇遇デスね!」


蒼司「あぁ、、どうも。ってかその持ってるものなんですか?」


アテナ「あぁ、これデスか?ピザデスよ!」


蒼司「ぴ、ピザァ?」


アテナ「はい!食べますか?」


蒼司「だ、大丈夫です、、」


アテナ「そうデスか、、あ!そうデス!蒼司さんもいっしょに食べ歩きしませんか?」


蒼司「た、食べ歩き?」


アテナ「はい!前から2人で食べ歩きしてみたかったんデス!」


蒼司「その、、ぼ、僕と?」


アテナ「当たり前じゃないデスか!蒼司さんとなら楽しいに決まってます!」


蒼司「あ、あはは、、」


蒼司(照れるなぁ、、)


なんやかんやで2人は食べ歩いていた


大通りの街中を歩いている時


2人は千尋とたつやに出会った


千尋「おや?おふたりさんじゃないですか」


千尋「なになにデート?」


蒼司「でっ、ででっ、デート?!そんなわけないじゃないですか!!」


アテナ「?」


千尋「あっははっ!冗談よ。それで、、何食べてるの?」


アテナ「ピザデス!」


たつや「歩きながら、、ピザ?」


アテナ「ふぁい、、モグモグ、、アメリカにいた時も友達とこうしてましたよ」


たつや「は、はぁ、、」


千尋「あ!そうそう!2人とも!さっきとんでもなくでっかい男の人見たのよ!」


蒼司「とんでもなくデカい?」


千尋「うん!2mは普通に超えてたね」


たつや「それで、スーツ来てて、、サングラスもしてたよな?」


千尋「うんうん、、それに耳にイヤホンしてた気がする」


蒼司「スパイかなんかですか?その人」


千尋「さぁ?」


アテナ「デカくてスーツ来ててサングラス、、それにイヤホン、、」


蒼司「どうかしましたか?アテナさん」


アテナ「えっと、、その人見覚えがあるような、、」


千尋「え?!アテナちゃん知り合い?!」


アテナ「た、多分デスけどね」


たつや「そんな知り合いいるとは思えないけどなぁ」


それから千尋たちとは別れてまた歩き出す2人


蒼司「にしてもそんなスパイみたいな人知ってるんですか?」


アテナ「ん〜、、なにか覚えがあるような、、ないような、、」


そして2人は武志の店に入っていった


武志「あらいらっしゃい蒼司ちゃんにアテナちゃん」


蒼司「こんにちは」


アテナ「いつもの肉うどんお願いします!」


武志「蒼司ちゃんもそれでいい?」


蒼司「それでお願いします」


武志が厨房の中でうどんを作りながら蒼司達に話しかけた


武志「そうそう2人とも、さっきお店ですんごい大柄の男の人が来たのよ」


蒼司「え?このお店にも来たんですか?」


武志「そうなのよ、それにその人5人前ぐらいうどん食べていったのよね〜、、スーツもきてサングラスもしてたし、、」


武志「もしかしたら、、なにかのスパイかもね?」


蒼司「ありそうですよね〜それ」


アテナ「ん〜、、大食い、、かぁ」


それから2人はうどんを食べ終わり外へ出た


外のベンチに座って休んでいると


アテナ「皆さんが目撃してるその大きな男の人、、やっぱり知り合いデス!」


蒼司「まじっすか?」


アテナ「はい!ていうか、、知り合いっていうか、、その人と私はかぞ」


その時誰かがアテナを呼んだ


??「アテナ!!」


アテナがその声に振り向くと


蒼司「あれって、、みんなが言ってた、、人っすよね」


アテナ「あっ、、、」


アテナ「お父さん!!!」


蒼司「、、、ん?」


??「アテナ!」


アテナは席を立ってお父さんに抱きついた


アテナ「心配してたんだよ!!!」


??「はっはっ、、」


蒼司「いったい、、どういうことだ?」


数分してアテナが落ち着き、蒼司に説明する


アテナ「この人は私のお父さん、リアムデス」


リアム「どうも、蒼司サン。リアムデース」


蒼司「あっ、ど、どうも、、」


するとリアムが蒼司に手を差し出してきた


蒼司(あ、握手、、?)


蒼司がリアムと握手すると


蒼司「ぬおっ?!」


リアムが握り返してきた


リアム「私のアテナがお世話になってマース。ありがとうございマース」


蒼司「こ、こちら、、こそっ、、ぬおお、、」


手を離す2人


蒼司(まったくなんでこの家族は握力がこんなに強いんだ、、、)


アテナ「もうお父さん力込めすぎだよ!」


リアム「そうデスか?ごめんなさいデース」


蒼司「だ、大丈夫ですよ、、ははっ、ははは、、」


アテナ「そうそうお父さん、仕事はまだ続けてるの?」


リアム「もちろん、まだまだ現役デース」


蒼司「仕事?なんの仕事をされてるんですか?」


アテナ「お父さんはFBIの特殊捜査官をしてるんデスよ!」


蒼司「FBIの、、、特殊捜査官?!?!」


リアム「こらアテナ、タゴンムヨウデース」


アテナ「あっ、、で、でも蒼司さんはいい人だから大丈夫!」


リアム「なるほどデース」


蒼司(この家族、、とんでもないな、、)


アテナ「それでお父さん、なんで日本に?」


リアム「実は怪盗を追っているんデース」


蒼司「怪盗?」


リアム「イエス。その怪盗はアメリカで暴れまくっていたんデス」


リアム「あと少しで捕まえられそうな時に、日本に逃げたのデース」


蒼司「だからここに、、」


リアム「まぁ、それもありマスけど、、」


リアム「アテナに会いたくてきたのもありマース」


アテナ「お、お父さん恥ずかしいよ!」


リアム「はっはっ!」


蒼司「娘さん思いなんですね〜」


それからは3人で街を歩いていた


リアム「それにしてもこの街、いいデスね」


蒼司「平和な街ですよ、ほんと」


アテナ「ちょっと刺激が足りないと思いますけどね、、」


蒼司「し、刺激?」


アテナ「はい、、例えば、カーチェイスとか!」


蒼司「か、カーチェイス、、」


リアム「アテナはほんとにカーチェイスが好きデスね」


アテナ「もちろん!」


アテナ「いつか私もカーチェイスしてみたいなぁ、、」


蒼司「そんなこと夢見ないでください、、」


その時あどと花乃音は買い物も終わりだ街を歩いていた


花乃音「散歩ってのも悪くないよね」


あど「花乃音さんはいっぱい歩いて背を伸ばさないとですもんね〜」


花乃音「なにぃ?!」


花乃音「ははっ、冗談ですよ」


花乃音「むぅ!!身長よこせえ!」


花乃音があどの腹をポコポコと叩く


あど「あははっ、くすぐったい!」


花乃音「このこの!!」


あどが花乃音の頬を軽くつねる


花乃音「こ、こりゃ!にゃめろぉ!!」


あど「ほれほれーフニフニ〜」


花乃音「は、はにゃしてえええ!」


あどが手を離す


あど「花乃音さんの頬って柔らかいっすよね〜」


花乃音「だからってつねるなぁ!」


あど「すみませんすみません」


花乃音「むぅ、、」


その時前からフードを深く被った人が走ってきた


すれ違い様にあどにぶつかってしまうその人


あど「あっ、ごめんなさい!」


その人は見向きもせず走り去って言った


あど「、、、急いでるのかな」


花乃音「今日は変な人たちに会うよね〜」


あど「ですね、、って、、なんだこれ」


あどが道路に落ちている手紙らしきものを拾う


あど「手紙?」


あどが中身を読んでみると


あど「なんだこれ、、英文?」


花乃音「翻訳アプリ使ってみなよ!」


あど「ナイスアイデアです、、」


翻訳してその分を読んでみると


あど「特殊捜査官さんへ。日本に来たついでだ、日本の宝を奪っていこうと思うよ。止められるかな?この私を。ササッとお宝を頂いて、アメリカに帰るとするよ。ソフィアより、、」


あど「なんだぁ?この文、、」


花乃音「おもしろいなぁそれ、誰が書いたんだろうね」


あど「もしかしたら本物の怪盗かもしれませんよ!」


花乃音「そんなわけないよ〜」


2人が軽く笑いながら話した


あど「ですよね〜」


こうして日常と言えるのか分からないが、6人の休日が終わったのであった


次回に続く

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