先輩日和 9話



とある日の休みにて、いつもの4人が商店街にいた


花乃音がひとつの店を見てみんなに言う


花乃音「ねえ、、あそこ福引やってない?」


千尋「あ!ほんとだ〜」


あど「懐かしいですね福引とか」


花乃音「引いてこうよみんなで!」


たつや「でもチケット持ってなくないですか?」


花乃音「ふふんっそういうと思いましたよ、、」


花乃音が手提げ袋の中から4枚のとあるチケットを取り出す


花乃音「じゃん!福引チケット〜」


千尋「おお。それはまさか」


花乃音「そう!あそこのお店で使えるものだよ!」


あど「へぇ〜」


花乃音「てことで、みんなで一回づつ引こ!」


花乃音がみんなにチケットを渡す


たつや「よっし、、運試しと行くか、、」


千尋「あんたはポケットティッシュしか出なさそうだけどね〜」


たつや「そいつはどうかな、、?」


あど「まぁとりあえず並びましょうか」


4人が福引の列に並ぶ


花乃音がチケットに書かれている内容を読む


花乃音「なになに、、3等は商店街5000円クーポン、、2等はA5ランク和牛、、1等は、、、おお!温泉旅行!」


千尋「へぇ〜夢がある内容だね〜」


あど「まぁ3等以上って相当なことがないと当たりませんよね〜」


そして4人の番がやってくる


店長らしき活気のいい男がいた


店長「いらっしゃい!それじゃあチケットを」


あど「はい」


あどがチケットを渡し、よく見る福引のガラガラを回す


あど(何が出るかな〜)


1周ぐらいしてコロッと小さな玉が出てくる


店長「あ〜残念!ポケットティッシュです」


あど「はは、、ありがとうございます」


たつや「まぁ気を落とすなよあど」


今度はたつやが回す。そして玉の色は


店長「白!ポケットティッシュですね〜」


たつや「ははは、、ありがとうございます、、」


千尋「まぁ元気だしなよたつや!」


次は千尋、回してでた玉は


店長「ん〜白!なかなか出ませんね〜はいポケットティッシュ」


千尋「はははは、、ありがとうございます、、」


花乃音(撃沈じゃん、、みんな)


店長「はい次はお嬢ちゃん!どうぞ!」


花乃音「お嬢ちゃん、、?」


花乃音は違和感を感じながらガラガラを回す


花乃音(ま、ポケットティッシュだよね〜)


そしてコロッと玉が出てくる。玉の色は


店長「ん〜しろ、、、ん?」


店長が玉を持ってよく見ると


店長「こっ、、これはぁ!!!」


あど「ん?」


花乃音「?」


店長「い、、1等、、、です」


花乃音「、、、、ほえ?」


店長「1等でえええええす!!!」


花乃音「ええええええええっ?!?!」


千尋「嘘でしょ?!」


たつや「まじ、、かよ!」


あど「豪運っ、、!!!」


周りの客たちもざわつき始める


店長「おめでとうございます!!1等の商品は温泉旅行!最大4人まで行けますので是非!お友達と良い旅を!」


花乃音が温泉旅行のチケットを受け取る


花乃音「は、、はいっ、、ありがとうございます、、」


花乃音が3人の元に戻る


あど「おわっ、、本物、、」


千尋「すっご、、」


花乃音「ど、どうしよ、、これ」


千尋「どうしよって、、行くしかないじゃん!!」


たつや「だな。ちょうど4人もいますし」


花乃音「そ、そうだよね!みんなで行こっか!」


花乃音「温泉旅行!!!!」


それから数日。花乃音の家にて


花乃音(つ、ついに明日、、温泉旅行、、!)


花乃音(ちゃんと準備した!予約OK!、、あとは寝るだけ、、)


花乃音(って、、寝れるか心配、、)


花乃音はウキウキでベッドに入った


その頃あどは


あど「明日か、、ついに」


コネ「みゃ?」


あど「あ、、コネ」


あど(そうだ、、、コネどうすれば、、)


コネ「みゃあ〜」


あど「う〜ん、、管理人さんに世話してもらう、、いやいや!さすがにそれは、、」


あどが何となく旅行先の旅館のホームページを見ていると


あど「、、、え?」


あど「ペット持ち込みOK、、、」


あど「なにっっ?!」


コネ「みゃっ?!」


あど「こ、コネ!一緒に温泉旅行行けるぞ!!!」


あどがコネを持ち上げて言う


コネ「み、、みぃ?」


あど「よかったなぁ〜コネ!」


コネ「みゃ、、みゃあ!!」


コネもなんだかんだ嬉しそうだった


そして待ちに待った翌日。旅行は1泊2日の旅であった


4人は駅前で合流する


あど「ごめんなさーい!」


花乃音「あ!来たきた!」


千尋「どうしたの?あどくんが遅れるなんて」


あど「ちょっとコネを入れるバッグを探してて、、」


花乃音「え?コネ?」


あどが持っている手提げ袋からコネが頭だけを出してきた


コネ「みゃあ!」


あど「結局これしかなくて、、はは」


たつや「おお、、てかペット持ち込みいいんだな」


花乃音「はわわぁ、、かわいぃ、、」


千尋「だね〜、、よちよち、、って」


千尋「電車そろそろ来ちゃうから早く行こ!」


あど「そうでしたね!」


4人が改札を通り電車に入る


時間は10時頃。運良く電車は空いていた


千尋「ふぅ、あとは乗り換えまで待つだけだね〜」


花乃音が手提げ袋に入っているコネを触る


花乃音「よちよち、、」


コネ「んみゃぁ、、」


あど「ははは、花乃音さん猫と喋ると赤ちゃんみたいになりますね」


花乃音「えっ?!そ、そんなことないよ!」


コネ「みゃあ」


花乃音「よちよち〜!」


あど「ははは、、、」


それから電車に揺られること数十分。乗り換えを経由してやっと目的の土地に着く


電車をおり改札を潜り駅を出ると


あど「おお、、ここが今回の旅行するところですか、、」


千尋「都会過ぎず田舎過ぎずって感じだね」


花乃音「そういえば旅行のすぐ近くには海があるらしいよ!」


たつや「海って言っても、、今10月ですし入れませんけどね、、」


花乃音「ま、まぁ見るだけだよ!」


コネ「みゃあ!」


4人は旅館へと足を動かす


30分ぐらい歩いてようやく着く


花乃音「はぁ、、はぁ、、疲れたぁ、、」


あど「ですね〜、、ぜぇ」


千尋「へばりすぎだよ、、2人とも」


あど「逆に2人は辛くないんですか?」


たつや「いや全然」


千尋「私も」


花乃音「す、すごい体力、、はぁ、、」


花乃音が旅館の周りを見ると


花乃音「あれ、、、あぁ!!」


花乃音「普通にバス停あるじゃん!!!!!!」


あど「、、、、、、はぁ」


とりあえず4人は旅館の中に入った


中は広々としていてとても落ち着く雰囲気だ


すると4人の元に女将がやってくる


女将「お待ちしておりました。花乃音様御一行でしょうか?」


花乃音「はい」


女将「それではお部屋まで案内致しますね」


4人が靴を脱いでスリッパを履き、女将について行く


そして部屋につき4人は部屋の中に入る


女将「それではごゆっくり。」


そういうと女将が戻って行った


あど「いやぁ、、なんとか着きましたね〜」


花乃音「うん、、んーっ!!はぁ、、」


花乃音が気持ちよさそうに寝転び背伸びをする


千尋「行儀悪いぞ〜花乃音」


花乃音「いいもーん」


あど「そら、コネ〜出ていいぞ〜」


あどが手提げ袋の中からコネを出す


コネ「んみゃあ!!」


花乃音「お〜コネ〜♪」


コネ「みゃ!」


花乃音「久しぶりだな〜」


コネは花乃音の近くによってじゃれていた


あど「コネは花乃音さんが好きだからな〜」


その頃たつやと千尋は、窓から海を眺めていた


千尋「いや〜いいもんだね〜こういう景色」


たつや「だな、、ふわぁ〜あ、、眠くなる、、」


窓からは海の潮風が部屋の中まで伝ってきていた


千尋「入るのもいいけどこうやってのんびり見るのも悪くないわよね〜」


たつや「、、、ぐぅ」


千尋「って寝るな!夜寝れなくなるぞ〜」


たつや「ふがっ?!」


それから1時間ぐらい経ち時刻は1時


あど「なんかお腹減ってきません?」


千尋「だよね。そういや近くに定食屋さんあったからさ、そこ行かない?」


たつや「いいな。腹も減ってきたしちょうどいいか」


花乃音「コネもいっしょに行こうね〜」


コネ「みゃ〜」


4人は一旦旅館を出て定食屋に向かう


定食屋は質素な内装だったが、この店は老舗でこの土地からはとても人気があった


あど「結構広いっすね」


店員が4人の元に来る


店員「4名様ですね?」


あど「はい」


店員「それではこちらのテーブル席へ」


店員が案内する席に4人は座る


店員「ご注文は?」


あど「僕はえび天定食屋で」


花乃音「ハンバーグ定食屋で!」


たつや「トンカツ定食屋で」


千尋「焼肉定食で」


店員「かしこまりました〜」


店員が厨房に戻って行った


コネは相変わらず手提げ袋の中に居た


コネ「ふみゃぁ〜、、あ、、」


それから少しして注文したものが届く


花乃音「わぁ、、いただきます!!」


4人はそれぞれ食べ始めた


あど「モグモグ、、ん!これすごい美味いっすよ、、」


花乃音「こにょふぁんばーぐはかくべちゅ、、モグモグ、、」


千尋「この焼き肉、、隠し味があるわね」


たつや「サクサク〜♪」


あど「こういう定食屋武志さんの所でもやって欲しいですよね〜」


花乃音「まぁあの人は麺一筋だからね〜うどん以外は何もつくらないよ」


たつや「ていうかよくうどん1本であそこまで来ましたよね」


千尋「まっ、あそこのうどんの味は至高だからね。そりゃあそこまで繁盛するのも頷けるよ」


雑談を混じえながら昼飯を食べ終わる4人


会計を済ませて店を出る


あど「ふぅ、、おなかいっぱい、、」


花乃音「旅館に戻ろっか」


4人は旅館に戻り、部屋に入っていった


あど「あ、そうだ。コネ、ご飯だぞ〜」


あどはバッグからキャットフードを取り出して専用の皿に入れる


コネ「んみゃあ!!」


あど「ははは、お腹減ってたんだな〜」


コネはキャットフードを頬張る


コネ「モギュモギュ、、みゃ、、モグモグ、、んみゃ、、」


花乃音「あははっ、コネ焦りすぎだよ〜」


コネ「みゃあ!」


そして時間は経っていき。6時


千尋「もうそろそろさ温泉行かない?」


花乃音「おお!いいね!」


千尋「露天風呂があるっぽいし早いとこ入ろっか」


あど「温泉なんて入るの久々ッスよほんと」


たつや「だなぁ、、ふわ〜あ」


4人は温泉がある大浴場に行く


千尋「それじゃあ2人とも!また後でね〜」


千尋たちは女湯に入っていった


あど「俺らも行くか」


たつや「おうよ」


あど達は男湯に入っていく


それぞれ着替えて大浴場に入る4人


千尋「うはぁ〜!広いなぁ!」


花乃音「子供みたいにはしゃがないの、、」


千尋「花乃音に言われちゃおしまいよね〜」


花乃音「あぁ?!」


千尋「ふふんっ!このタオル越しでも分かる大人のボディに敵うかしら?花乃音」


花乃音「うぐっ、、、ふんっ!そんな脂肪の塊羨ましくもなんともないよ〜だ」


千尋「あははっ!確かに花乃音にこんなのあったら重すぎて歩けないだろうね〜」


花乃音「こんのぉ、、、!!」


千尋「まぁまぁ、体洗いましょうよ」


花乃音「むぅ、、」


その頃あどたちは


あど「いやはや温泉なんて入れるなんて、、ありがたや」


たつや「だな。しかも露天風呂付き」


あど「夕飯も気になるよな〜」


たつや「たしかかなり豪華らしいぞ」


あど「うひょー余計腹が減ってくる」


体を洗い終わり2人は露天風呂に入っていく


あど「さぶっ!」


たつや「まぁ10月の下旬だからな。冷えるのも無理はない」


温泉に浸かるふたり


あど「ふぁ〜〜〜、、、」


たつや「日々の疲れが、、取れていくのがわかる、、、ぜ」


外は6時ということもあって薄暗くなっており、うっすらと焼けた空見えた


あど「いい景色だ、、」


その頃花乃音たちも露天風呂に入っていた


花乃音「あったかぁい、、」


千尋「肩こりも治りそうな勢いね〜、、」


花乃音「、、、、けっ」


千尋「なによ今の〜」


花乃音「別に」


千尋「羨ましがっちゃって〜!」


花乃音「そんなの羨ましくないですよ!」


千尋「もう、、素直じゃないなぁ。なら!おっきくなるマッサージをしてあげよう!」


花乃音「は、はぁ?!」


千尋が花乃音の後ろに回ると、花乃音の胸に手を当てる


花乃音「ひゃぁっ?!」


千尋「お〜?可愛い声を出すのう〜」


花乃音「ち、ちがっ!」


千尋「ほれほれほれ〜」


花乃音は千尋の拘束をといて逃げ回る


花乃音「う、うわぁぁ!誰か助けて〜!」


千尋「まてー!!」


あど「、、、なんかあっち側は忙しいな、、」


たつや「だいたい予想してた」


そして一行は温泉から上がり、着替え用の浴衣に着替えた


あど「ふ〜いい湯だった、、」


花乃音「逆に疲れた気がする、、まぁでも、スッキリはしたかな」


たつや「腹減ったぁ、、、」


千尋が牛乳瓶を4本持ってくる


千尋「はいこれ!」


千尋がみんなに配る


あど「おぉ、牛乳ですか、、」


たつや「しかも瓶。本格的だな」


千尋「でしょ〜?」


花乃音「、、、なんか私のだけちょっと大きいんだけど」


千尋「そりゃ花乃音は背を伸ばさないといけないからね!」


花乃音「ぐっ、、、」


花乃音が牛乳瓶を握りしめる


あど「ま、まぁまぁ落ちついて、、」


花乃音「ふんっ!」


花乃音が蓋を開けて一気に飲み干す


花乃音「んぎゅっ、、んぎゅっ、、ぷはぁ!」


千尋「お〜いい飲みっぷり〜」


花乃音「、、、おいしい」


あど「お、なら僕もいただきます」


残る3人も牛乳を飲んだ


そして4人は部屋へと戻る


コネ「みゃ〜」


あど「ただいまコネ〜」


部屋にはコネ以外に女将が居た


女将「あ、温泉に入って来てらっしゃったんですね」


あど「はい。すごく気持ちよかったですよ」


女将「ふふ、それは良かったです。」


花乃音「って、、」


花乃音が机を見るとそこには


千尋「うわっ!これってまさか、、」


女将「はい。本日の夕食となっております」


机には鍋や揚げ物酒などとにかく色々とあった


女将「もうひとつのお部屋にはお布団を敷かせてもらいましたので、そちらでお眠りになさってください」


そういうと女将は部屋から出ていった


あど「なんかすごいっすね、、」


千尋「さすがプロの女将はんやな」


あど「なんで関西弁なんですか、、」


たつや「な、なぁもう食べないか?腹が減って仕方ないんだが」


花乃音「だね!早く食べようよ!」


千尋「わかったわかった、、」


4人はそれぞれ畳に座り料理を食べ始める


あど「、、んん!この天ぷら最高ですよ!」


花乃音「ほんとだ、、!」


たつや「モグモグモグモグ、、」


千尋「あんたがっつきすぎよ、、」


千尋は酒を飲んでいた


千尋「ん〜美味い!こういう所のお酒は美味いなぁ〜、、」


花乃音「お酒ばっか飲んでないで食べなさいよ千尋」


千尋「いいじゃないの、、あ、花乃音も飲む?これすごい美味しいよ」


花乃音「い、1杯だけよ?」


千尋「分かってるって」


数分後


花乃音「ぱ〜〜、、、」


花乃音「おらおらおらぁあどくんも飲もうよ〜、、ひっく」


あど「まったく、、ベロベロに酔ってるじゃないっすか、、」


花乃音「酔ってなんかいないぞ!えへへっ」


千尋「花乃音はお酒に弱いね〜」


花乃音「なにぃ?!弱くなんかないぞ!」


花乃音は酒瓶に向かってファイティングポーズをとる


花乃音「おらおらぁ!かかってこいやぁ!」


あど「いやそういう事じゃなくて、、」


あど「花乃音さんお水飲んでください、、」


花乃音「え〜?水ってお酒じゃないの〜?ひくっ」


コネ「みゃぁ、、」


コネも花乃音の変わりっぷりに戦慄していた


なんやかんかあり一行は食事を終える


花乃音も冷水を飲んで落ち着いたらしい


花乃音「なんか記憶ないんだけど、、なんかした?私」


あど「い、いや?別に何もしてないっすよ」


花乃音「そう?」


時刻は20時半。4人は歯を磨き終えて布団の敷いてある部屋に行った


花乃音が少し遅れて部屋に入る


花乃音「ふわぁ〜あ、、」


千尋「それぇぇ!!」


千尋が花乃音に向けて枕を放り投げる


花乃音「ぼふっ?!」


千尋「うっしゃぁ!100点!!」


たつや「千尋お前な、、」


花乃音「、、、やったな、、」


花乃音が足元に落ちた枕を拾い上げると


花乃音「こんのぉぉぉぉぉ!!!」


千尋に放り投げた


千尋「むぎゅっ?!」


千尋「いってて、、やるじゃないの!」


2人の激戦が始まる


花乃音「うりゃぁぁ!!」


千尋「甘いっ!!」


花乃音「ぼふうっ?!」


あど「も、もう寝ましょうよ、、」


千尋「ぜぇ、、はぁ、、」


花乃音「ふぅ、、フゥ、、」


あどの言葉により激戦が終わる


やっと4人は布団に入った


たつや千尋あど花乃音のじゅんに寝ていた


たつや「、、、Zzz、、」


千尋「たつやもう寝ちゃったの〜?」


花乃音「いっぱい食べてたもんね。そりゃ眠くなるよ」


千尋「ちぇ、恋バナしようと思ったのに」


あど「高校生ですか、、千尋さんは」


千尋「お泊まりになったら恋バナするって決まってるじゃん!」


あど「そういうもんなんすかね〜、、」


千尋「あ!そうだ!2人は好きな人とかいる?」


花乃音「っ?!」


あど「好きな人?」


千尋「うんうん!」


あど「ん〜、、花乃音さんはどうなんですか?」


花乃音「ふぇっ?!」


あど「なんでそんな驚いてんすか、、」


花乃音「べっ、べべっ、別に?!」


千尋「ははーん?花乃音好きな人いるでしょ〜」


花乃音「なっ、何言ってんのよ!べ、別にいる、、わけ、、」


あど「居ないんすか?好きな人」


花乃音「っ、、そ、それはぁ、、」


花乃音が赤くなる


花乃音が布団の中に顔を埋める


花乃音「〜〜〜〜////////」


あど「どんだけ言いたくないんすか、、」


千尋「まぁ、大体わかけるけどね、、」


あど「?千尋さん何か言いました?」


千尋「いや?なにも」


あど「そうすか、、ふわぁ〜あ、、もう寝ますね」


千尋「うん、おやすみ〜」


あど「おやすみなさい、、」


あどが花乃音の方に体を向ける


あど「花乃音さん寝たのかな、、」


あどが掛け布団をめくると


花乃音「っ?!」


あど「お、起きてるんですか、、」


花乃音「う、うううん、、」


あど「まだ焦ってるんですか、、」


花乃音「も、もう焦ってないよ!」


あど「ははっ、そうですか、、」


花乃音「もう、、、さぶっ、、」


花乃音「秋の夜はやっぱ冷えるね、、」


あど「そんなに寒いんですか?」


花乃音「ちょ、ちょっとね、、」


寒そうに震える花乃音を見てあどが言う


あど「僕の布団に入りますか?」


花乃音「、、、は、、はぁっ?!」


あど「しーっ!!」


花乃音「あっ、ご、ごめんっ、、」


花乃音「ってか、あ、あどくんの、、えと、、ふと、ふとん、、」


あど「こんなとこで風邪ひいたら嫌でしょ?」


花乃音「そ、それはそうだけど、、その、、ほら!」


あど「?」


花乃音(ダメだ伝わらん!!)


あど「ほら、寒いと気持ちよく寝れませんよ」


あどが自分の掛け布団めくる


花乃音「っ、、わ、わかったよ、、」


花乃音が自分の布団を出てあどの布団の中に入る


花乃音「、、、、」


花乃音の心拍がどんどん早くなっていく


あど「、、、、」


あど(自分で誘っといてだけど、、は、恥ずかしいな、、これ)


花乃音(や、やばい、、心臓の音、、おっきく、、)


あど「か、花乃音さん、、寒く、、ないですか?」


花乃音「えっ、あっ、、う、うん、、暖かいよ、、」


あど「よ、よかったです、、」


緊張が数分続くが


花乃音(、、ポカポカして、、だんだん眠くなってきちゃった、、)


あど「、、、ぐぅ、、」


花乃音(あどくんはもう寝ちゃったか、、)


花乃音(、、あどくんは温かいなぁ、、)


花乃音はあどの浴衣を軽く握って眠りについた


そして翌日、1番早く起きた者は


コネ「ふみゃぁ〜あ、、」


コネだった


コネ「んみゃ!んみゃ!!」


コネが声を出してみんなを起こす


コネはあどをよくこの方法で起こしているため、ここでもその癖が出た


たつや「ん、、なんだ、、朝か?」


千尋「ふわぁ〜あ、、」


あど「あぁ、、コネ、おはよう」


コネ「みゃあ!」


たつやと千尋が起き上がって何となくあどの方を見ると


千尋「え、、あどくん?」


たつや「、、、」


あど「え?どうしたんですか?」


その時あどは思い出す。昨日は花乃音と一緒の布団で寝たことを


あど「はっっっ!!!!」


花乃音はすやすやとあどの隣で寝ていた


千尋「あどくん、、」


あど「ちっ、違います!誤解です!!これは花乃音さんが!」


その時花乃音が目を覚ます


花乃音「んむ、、ふわぁ、、あ、、」


花乃音「朝から騒がしいよ、、あどくん、、」


千尋「花乃音〜?あどくんと一緒に寝れて気持ちよかった?」


千尋がニヤニヤしながら聞く


花乃音「はぁ?何言ってんのよ、、私は1人で寝て、、寝て、、」


花乃音もあどと同じように思い出す


花乃音「あっっ、、」


花乃音「ち、千尋?!こ、これは違うからね?!」


千尋「あんた達、、何が違うって言うのよ、、」


たつや「これで誤解ってのは少し難しくないですか?」


あど「だ、だからぁ!」


花乃音「これはぁ!」


あど・花乃音「誤解!!!!」


コネ「みゃぁ、、」


やれやれと首を振るコネであった


次回に続く

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