先輩日和 番外編1

先輩日和番外編 予防接種



とある日の会社にて


部長「明日はみんな知っての通り、この会社で予防接種を行うから、できる限り休まないでくれると助かる」


花乃音「うげっ、、忘れてた、、」


あど「予防接種か、、」


花乃音「うぅ、、、」


あど「、、、花乃音さん」


花乃音「な、なに?」


あど「注射苦手ですか?」


花乃音「は、はい?!」


花乃音「そ、そそんなわけないじゃないか!!」


あど「、、、、」


あどが疑いの目で花乃音を見る


花乃音「ほ、ほんとだもん!注射なんか怖くない!!」


あど「ま、それは明日わかる事だし、今はどうでもいいですけどね」


花乃音「うぐっ、、、」


その頃千尋たちは


千尋「明日予防接種かぁ、、、」


たつや「、、、、」


たつやは小刻みに震えていた


千尋「、、あんたどうしたの?」


たつや「べ、べべっ、別に」


千尋「、、、もしかして、、」


千尋「注射、、怖い?」


たつや「ば、ばばっ、ばっかじゃーの、、こ、ここ、こわくなんかねえ、、し、、ははっ、、」


千尋「顔ひきつってるわよ、、」


たつや「あ、明日はなんか予定があった気がするな〜ははは〜」


千尋「明日は休むなって言ってたでしょ?」


たつや「、、、、、、」


千尋「まったく、、大人気ない、、」


そしてアテナたちは


蒼司「もうそんな季節か、、」


アテナ「ちゅ、注射デスって?!」


アテナ「ここって注射打つんデスか?!」


蒼司「そうですけど、、」


アテナ「ひ、ひぃぃぃ!!」


アテナ「ちゅ、注射怖いデス、、」


蒼司「え、、、得意そうかと思ってたんですけど、、」


アテナ「ひ、人の体に、、あんな、、恐ろしいもの、、普通は入れられないデスよ!!」


アテナ「な、なにか毒でも入ってるんじゃないんデスか?!」


蒼司「そんなわけなじゃないっすか、、」


アテナ「私のお父さんは毒を打たれましたから信用出来ないデス!!」


蒼司「ど、毒を打たれたんすか、、」


アテナ「まぁ生きてましたけどデス」


蒼司(つっよ)


蒼司「と、とにかく!日本の注射は安全ですから!」


アテナ「、、、本当デスか?」


蒼司「本当ですよ」


アテナ「まぁ、マイケルさんがそう言うなら、、分かったデス、、」


蒼司「ほっ、、、」


蒼司(意外と可愛いところあるんだな、、アテナさん)


そして待ちに待った予防接種の日


部長「じゃあ、どんどんあの扉に並んで〜」


部長が指す扉に社員が続々と並んでいく


花乃音「ひっ、、、」


あど「ほら花乃音さん。行きますよ」


花乃音「や、やだ、、、」


あど「んん?注射怖くないんじゃ?」


花乃音「はっ、、そ、そうそう!ぜーんぜん怖くないよ?!」


花乃音が足を震わせながら扉に並ぶ列に入る


すると後ろから千尋とたつやが並んでくる


千尋「よっ」


あど「どうもー」


たつや「、、、、、」


花乃音「、、、、、」


花乃音とたつやは震えていた


あど「相変わらずだなたつや、、」


たつや「う、うるせえ、、ちょ、ちょっと寒いだけだ、、」


千尋「花乃音〜注射怖いでちゅか〜?」


花乃音「こ、子供扱いするなぁ!!怖くなんかない!」


千尋「お〜えらいでちゅね〜よちよち〜」


千尋が花乃音の頭を撫でるが花乃音がその腕を振り払う


花乃音「うるさい!!」


千尋「あっはは!花乃音も変わらないね〜」


花乃音「ううぅ、、、」


その頃アテナたちは後ろの方に並んでいた


アテナ「うぅ、、行きたくないデス、、打ちたくないデス、、」


蒼司「大丈夫ですからアテナさん」


アテナ「こ、怖いものは怖いんデス!!」


アテナが恐怖のあまり蒼司の手を握る


蒼司「?!」


アテナ「し、失礼しますデス、、」


アテナ「うぅっ、、注射怖いデスゥ、、」


蒼司(な、なんだ、、俺も急に緊張してきたぞ、、)


そして列は進み花乃音たちが打ち始める


扉の中には看護婦が居た


看護婦「失礼しますね〜」


あどが注射を打たれる


あど「、、、ふわぁあ、、」


看護婦「お疲れ様です〜」


あど「ありがとうございます〜」


あどが後ろで待っていた花乃音の肩に手を置いて言う


あど「頑張ってくださいね」


花乃音「う、うるさい、、!!」


看護婦「はい次の方〜」


花乃音「はっ、ははっ、はは!!」


看護婦「き、緊張なされてるんですね、、」


花乃音「そ、そそっ、そんなことないでしゅよ!!」


花乃音が椅子に座り腕を恐る恐る差し出す


看護婦「さ、左様ですか、、はは」


看護婦「それでは失礼しますね〜」


花乃音「ッッッ!!!」


看護婦(か、顔怖いなぁ、、、)


花乃音の腕に注射が刺さる


花乃音「ッッッッッッッ!!!!!!!」


看護婦「は、はい、、終わりです、、」


注射を抜いてシールをはられる花乃音


花乃音「、、、、、、、」


看護婦「な、なにか?」


花乃音「ふああぁぁぁ、、、」


花乃音の全身の力が抜ける


花乃音「ありがと〜ございやひた〜、、」


看護婦「お、お大事に〜、、、」


花乃音が扉から出ていった


たつや「いいなぁ、、花乃音さん」


看護婦「はい次の方〜」


たつや「は、はひ!!」


看護婦(また緊張してる人、、)


たつやが椅子に座り腕を差し出す


たつや「注射って痛いですよね?そうですよね??」


看護婦「ひ、人によりますけど、、ち、チクッてするだけですよ?」


たつや「ひっっ!!!!」


看護婦(めんどくさいなぁ〜ははは、、)


看護婦「それじゃ、失礼しますね〜」


たつや「うぅ、、神よっ!!」


たつやの腕に針が入り込む


たつや「おぉんっっ、、!!」


看護婦「へ、変な声出さないでくださいね〜、、、」


そして注射が終わる


たつや「ありやしった〜、、、」


たつやが扉から出ていく


看護婦(この会社は濃い人多いなぁ、、、)


待っていた千尋が椅子に座る


千尋「先生、、お疲れ様です」


看護婦「そう言ってくれると幸いです、、ほんとに」


そして千尋も注射を済ませて扉から出る


千尋が並んでいるアテナ立ちをみつけ話し掛ける


千尋「おっ、2人ともまだ打ってなかったのか」


蒼司「ちょっと並ぶの遅れちゃいましたからね」


アテナ「そ、それより、、千尋さん、、さっき花乃音さんとたつやさん、、フラフラして歩いて歩いてましたデスけど、、」


千尋「あぁ、あれはね、、」


アテナ「や、やっぱり毒が?!?!」


千尋「へ?」


アテナ「ひ、人の理性を奪われる毒、、?!」


千尋「いやいやいやいや!!!そんなの打たれないよ!」


蒼司「す、すみません。アテナさん注射が大っ嫌いらしくて、、」


千尋「あれま、、あの二人より酷いね、、」


千尋「そ、それじゃ私はこれで、、アテナちゃんがんばってね」


千尋が去っていく


アテナ「さ、さよなら、、永遠に、、デス、、」


蒼司「大袈裟な、、」


そして時間がたちアテナの番になる


アテナ「ひっ、、ひえっ、、」


看護婦「、、、、」


蒼司「、、、、」


看護婦「えと、、なんであなたはこの方のお隣に?」


蒼司「、、、察してください、、」


アテナは片腕で蒼司の手を握っていた


看護婦「あっ、、はい」


看護婦「う、打ちますね〜」


アテナ「ま、マイケルさんん、、」


アテナが涙目で蒼司を見上げる


蒼司(か、可愛い、、、)


アテナ「何笑ってるんデスかぁ!」


蒼司「ご、ごめんなさい!」


アテナの腕に針が刺さると


アテナ「ひあっっっ?!?!」


蒼司の手を握っていた手の握力が


蒼司「ぬぉっっっっ?!?!?!」


とてつもなく強くなった


蒼司「いでっ!いででで!!!」


注射の針が抜けると


アテナ「はぁ、、はぁ、、はぁ」


看護婦「お、お疲れ様です、、」


アテナの握っていた手が脱力し、離れる


蒼司(折れてないよな?大丈夫だよな?)


手を確認する蒼司。なんとか無事だった


蒼司がほっとした瞬間


アテナ「うわぁぁぁん!!」


アテナが蒼司に抱きつく


蒼司「うわっ?!アテナさん!?」


アテナ「怖かったデス〜!!」


蒼司「お、お疲れ様です、、」


看護婦(、、、、、、、、帰りたい)


蒼司が椅子に座ると


アテナ「マイケルさん!今度は私が着いてるデス!!」


蒼司「だ、大丈夫ですよ、、」


看護婦「失礼します〜」


蒼司の腕に針が刺さる


蒼司「いてっ、、、」


アテナ「うぅ、、マイケルさん!!大丈夫デスか?!?!」


蒼司「大丈夫ですって、、」


そして蒼司の注射が終わる


看護婦「お疲れ様です」


アテナ「わぁ、、、凄いデス、、マイケルさん、、!!」


蒼司「普通ですよ、、」


2人が扉から出る


アテナ「そんなに凄い人だっなんて、、驚きが止まらないデス!!」


蒼司(そんな褒められることじゃないんだけどなぁ、、)


アテナ「そうだ!マイケルさんが注射頑張ったので!ご褒美をあげちゃいますデス!!」


蒼司「ご、ご褒美ぃ?」


アテナ「ハイっ!、、、ええっと、、でも何をすれば、、」


蒼司「い、いらないですよ、、」


アテナ「ダメデス!!、、あ!そうデス!!なにか1つ!何でも言う事聞きます!!」


蒼司「、、、、ほう?」


アテナ「、、、ゴクリ、、」


蒼司「なら、、、僕のこと、、」


アテナ「っ、、、、」


蒼司「僕のことを、、、」


アテナ「っっ!!」


蒼司「蒼司って呼んでください」


アテナ「、、、そ、それだけデスか?」


蒼司「はい」


アテナ「てっきり」


こっから先はとんでもないことを言うアテナ


蒼司「っ?!」


アテナ「したり、、」


アテナ「というのを頼んできたり、、」


蒼司「し、しませんからそんなこと!!!!」


アテナ「そうデスか、、」


アテナ「とりあえず分かりました!マイケルさん!、、じゃなくて、、」


アテナ「蒼司さん!!」


蒼司「、、、えへへ」


アテナ「なんでそんなに嬉しそうなんデスか?」


蒼司「べ、別にそんなことないですって!」


アテナ「、、、これが俗に言う」


アテナ「ツンデレってやつデスね!!」


蒼司「ち、ちがいますからぁ!!」


その頃注射を打ち終わったあどたちは


花乃音「えへへ〜、、注射ぁ〜おわり〜」


たつや「っすね〜、、ふうぅ!」


あど「、、、2人だけ変なやつでも打たれたんですかね、、」


千尋「可能性はある、、、」


こうして予防接種が終わったのであった


次回に続く

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