先輩日和 8話




とある日の朝、会社にて


たつやはとある人物といた、その人物とは


たつや「なぁマイケル」


マイケル「、、、、」


たつやの隣にいたのはマイケル、、?だ。顔はよく見るアメリカ人の顔つきだ


しかしこのマイケル、、日本人だ


マイケル「なんだよたつや。それと俺は蒼司だ」


たつや「このやり取り何回目だ?」


蒼司「さぁな、忘れちまったよ」


蒼司「で?何か用か?」


たつや「そうそう。今日新入社員の子が来るらしいぞ」


蒼司「へぇ、一体どんな人だ?」


たつや「名前は知らないけど、、確か女性で、、アメリカの人って聞いたな」


蒼司「ほぉ、、アメリカ人で女性、、か」


たつや「お前の好みだったらいいな」


蒼司「ふっ、、俺は日本人好きだ。外国の人には惚れないと思うぜ」


たつや「お、おう、、」


そして数十分経ち、部長がみんなに声をかける


部長「薄々気づいている人がいるかもしれないが、今日新入社員の子が入ってくることになった」


花乃音「新入社員?」


あど「誰でしょうね」


部長が自分の左側にある扉に声をかける


部長「それじゃ入ってきてー」


あど「?」


千尋「どんな人だ〜、、」


扉が開き、一人の女性が入ってきた


その人物は長髪で金髪。体はまさにモデル体型と言ったところだ。


これを見ていたたつやたちは


たつや「おいマイケル、、あれすごくないか?」


たつや「まぁお前は日本人好きだもんな、あの人はべつに、、」


たつやが蒼司の顔を見ると


蒼司「おっふ、、、、」


たつや(どストライクじゃねえか)


そしてその女性がみんなの前に立つ


部長「それじゃあ、軽く自己紹介をお願いね」


女性「は、ハイ!」


女性「わ、私、、アテナと申しますデス!よ、よろしくお願いしますデス!!」


部長「日本語は少し拙いって言ってたけど、みんな優しく関わってあげてね」


アテナ「が、頑張るデス!」


千尋「、、、あれモデルで生きてった方がいいんじゃない?」


花乃音「う、うらやまじぃ、、、」


あど「ははは、、、」


部長「じゃあアテナ君の席は、、蒼司君、あの人の隣ね」


蒼司「え」


アテナ「りょ、了解デス!」


アテナが蒼司の隣に座る


アテナ「こ、こんにちはデス!」


蒼司「こっ、ここっ、こここ、、」


たつや「お前緊張しすぎだろ、、」


蒼司(そ、そうだな、、落ち着け俺、相手は同じ人類、人間はみな友達、、)


蒼司「こ、こんにちは、、」


アテナ「今日からよろしくお願いしますデス!」


アテナが笑顔で蒼司に言う


蒼司(ズキューン)


たつや「そうそう、こいつの事はマイケルとでも呼んでください」


アテナ「マイケル、、あぁ!だから外国人のような顔立ちだったんデスね!」


蒼司「お、おいたつや!」


たつや「ははっ、こっちの方が関わりやすいだろ」


蒼司「お前なぁ、、」


蒼司「そ、そのアテナさん、俺は蒼司です。蒼司」


アテナ「ソウジ、、?あぁ!お掃除デスか?」


蒼司「、、、マイケルでいいです」


アテナ「分かりましたデス!マイケルさん!」


蒼司「、、、へへ」


たつや「何鼻の下伸ばしてんだよ、、」


それから仕事が始まると


アテナ「ええっと、、ココは、、」


蒼司「なにか困り事でも?」


アテナ「は、ハイ、、この漢字、、分からないデス、、」


蒼司「それは、、」


蒼司が漢字を教える


アテナ「なるほどデス!マイケルさん!ありがとうございますデス!」


蒼司「そ、そんなかしこまらなくても」


アテナ「いえ!日本は挨拶出来ないと生きていけないって教わりましたデス!」


蒼司「そ、それ誰から?」


アテナ「友達デス!」


蒼司「な、なるほど、、」


蒼司(どんな友達なんだ、、)


それから昼休みへ


いつもの4人がアテナたちの元に行く


千尋「よっマイケル!」


蒼司「蒼司です、、」


アテナ「こんにちはデス!」


花乃音「こんにちは〜」


千尋「仕事はどう?アテナちゃん」


アテナ「やり方は分かるんデスけど、、文字が難しいデス!」


アテナ「漢字というのがまだ分からないんデス、、、」


千尋「うんうん、、日本人でも分からない漢字とか沢山あるからね〜」


アテナ「ええ?!日本人なのに、、分からない漢字があるんデスか?!」


花乃音「驚くのも無理ないよね、、はは、、」


アテナ「日本、、不思議な国デス、、」


その時誰かの腹が鳴る


蒼司「?」


アテナ「ご、ごめんなさいデス、、お腹減っちゃいましたデス、、」


あど「ならみんなでご飯食べに行きますか?」


花乃音「いいね!」


アテナ「皆さんとご飯デスか?!こ、こうえい、、デス!!」


アテナ「マイケルさんも行きましょうデス!」


蒼司「あっ、はい」


そして6人がいつものうどん屋に行く


武志「あぁら!大揃いじゃないの!」


千尋「久しぶり武志さん!」


たつや「お久しぶりです〜」


武志「千尋ちゃんにたつやちゃんまで!」


武志「それに蒼司ちゃんも!」


蒼司「ど、どうも」


武志「あら?一人見かけない子がいるようだけれど、、」


アテナ「わ、私アテナデス!!こんちにちはデス!」


武志「あらいい子ね。よろしく」


花乃音「今日入ってきたばっかの子なんですよこの子」


武志「なるほどねぇ、、」


武志「アテナちゃんは外国の人なの?」


アテナ「は、ハイ!アメリカから来ましたデス!」


武志「あらそうなの!なら、日本の味を叩き込んであげるわよ」


アテナ「楽しみデス!」


6人がテーブル席に座る


アテナ「マイケルさん!うどんというのはどういうものなんデスか?」


蒼司「う〜ん、、麺、、しか言えないですけど、、」


蒼司「食べてみれば分かりますよ!」


アテナ「なるほど、、百聞は、、なんとかにしかず!デスね!」


花乃音「百聞は一見にしかずだよアテナちゃん」


アテナ「おお!ありがとうデス!花乃音さんはくしき、、デスね!」


花乃音「えへへ、、ま、まぁね!」


千尋「全く、、アテナちゃん、花乃音は調子に乗らせない方がいいわよ」


花乃音「こら!!」


そして待つこと数分、テーブルに6人前のうどんが出てくる


武志「さぁ!召し上がれ!」


あど「いただきます!」


たつや「久々だなぁ、、」


花乃音「チュルル、、んー、、変わらない味、、」


千尋「私も久々!」


蒼司「いただきます、、」


アテナ「皆さん美味しそうデス、、私もいただきますデス!!」


アテナがうどんを食べると


アテナ「モグモグ、、、」


アテナ「ッッ!!!!!」


アテナ「お、美味しいデス!!!」


アテナ「これが、、うどんなんデスね!」


アテナ「スパゲッティとは違った重みのある麺、、それにモチモチしてて、、ん〜!!」


アテナ「大将!!最高デス!!」


武志「あらもう大将なんて!褒め上手な子ね〜」


アテナ「チュルル、、日本、、素晴らしいところデス、、、」


蒼司(楽しそうだな、、)


それから一行は食事を終わらせると店を出て会社に戻る


アテナ「ごちそうさまデス!」


武志「また来るのよ〜」


そして会社にて


アテナ「マイケルさん!うどんって最高デスね!」


蒼司「もっと美味しいものもありますけど、、まぁあのお店のうどんは格別ですよ」


アテナ「もっと日本回ってみたいデス、、」


その頃あどたちは


あど「あの二人、すっかり仲良しですね」


千尋「こっから面白くなるんだよね〜、、」


花乃音「何わかったように言ってんのよ、、」


それから時間が経ち、定時前


蒼司(もうそろ定時か、、帰る支度しとこ)


蒼司が帰る支度をしていると


アテナ「あれ?マイケルさんまだ定時デスよ?」


蒼司「え、、はい。だから帰る支度を、、」


アテナ「えぇっ?!定時に帰れるんデスか?!」


蒼司「そりゃ、、はい定時ですからね」


アテナ「この会社、、ホワイト企業、、ってやつデスね!」


蒼司「、、どこでそんなこと学んだんですか?」


アテナ「友達デス!!」


蒼司(どんな友達なんだ、、)


アテナ「そうだ!マイケルさん!一緒に帰りましょう!」


蒼司「えっ、お、俺と?!」


アテナ「ハイ!マイケルさんといると楽しいデスから!」


蒼司(ズキューン)


蒼司「よ、よろこんで!!」


そして定時になると2人は会社を出た


その時の帰宅途中


アテナ「、、、」


アテナ「この街並み、、いいデスね、、」


蒼司「アメリカとは全然違うんですか?」


アテナ「ハイ!これが異郷の地ってやつデスね!」


蒼司「そ、そうですね、、」


そして2人が歩いていると


前から来る4人の男たちがアテナに寄ってくる


男「お姉さん綺麗ですねぇ〜」


アテナ「へ?わ、私、、?」


蒼司「?」


男2「お姉さんどう?これから飲みに行ったりしない?」


アテナ「の、飲み?」


男3「お姉さん外国の人?なら僕らが色々教えてあげますよ」


アテナ「え、えと、、これは、、ナンパってやつデスか?」


男4「ナンパ?違う違う!お姉さん綺麗だと思ってお話で持ってこと!」


男「そういうわけだから、飲みにでもどうよ」


アテナ「わ、私は大丈夫デス!帰りたいデスから」


男2「そんなこと言わずにさぁ〜」


そう言って男がアテナの腕を掴む


アテナ「や、やめてくだサイ!」


その時蒼司がその男腕を掴む


蒼司「この人嫌がってるじゃないですか。離してください」


男2「あぁ?なんだお前。カッコつけてんのか?」


蒼司「そんなんじゃない!アテナさんは嫌がってるんだ!」


男2「さっきからうるせえな!どけよ!」


男2が蒼司の掴んでいる腕を振りほどき、腹を蹴る


蒼司「ぐはぁっ?!」


蒼司が軽く吹き飛ぶ


蒼司「うぐっ、、」


アテナ「マイケルさん!!」


男2「ほらお姉さん早く行こうよ?」


男「そうそう、こんなやつどうでもいいからさ」


アテナ「、、、、」


アテナが男2の掴んでいる腕を振りほどく


男2「、、、あぁ?」


アテナ「あなたたちみたいなのを、、外道というんデスね、、」


男3「えぇ?何言っちゃってんの?」


男4「もういいよ。無理やり連れてこ」


男がアテナをまた掴もうとすると


アテナ「ふんっ!」


アテナが男の頬をぶっ叩く


男「いった!!」


男「や、やりやがったな、、」


男2「こいつ締めあげようぜ」


アテナはカバンを歩道にほおり投げると、仁王立ちの姿になる


男「おらぁ!逆らったバカはこうなるんだよ!!」


男が殴りかかってくるが


アテナは左手でその拳を握る


男「なっ、、?!」


アテナ「たぁぁぁっ!!!」


余った右腕で男の顎をぶん殴る


男「ぶべえええええええええ!!」


空中を軽く舞い、地面に倒れる男


男2「こ、こいつやべぇ、、お、お前ら!まとめてかかるぞ!」


男たち3人がアテナに襲いかかる


アテナ「フゥゥゥ、、」


男2がアテナに走りかかってくる


男2「おらぁ!俺の拳は止められねえよ!!!」


アテナはさっきのように軽く止められないことぐらい分かっていた


そしてアテナは左腕で男2の殴りかかってきた右腕の軌道をずらす


男2「はっ?!」


さらに男2の溝に肘打ちを決め込む


男2「うぶっっっ?!?!」


そしてよろよろと歩き倒れる男2


蒼司(う、嘘だろ、、、アテナさん)


次に横から来た男3


男3「ふざけてんじゃねえぞ!!」


アテナ「学ばないんデスね、、」


同じように殴りかかってくるが、アテナは男3の両足首を横に蹴る


男3「ぬぉっ?!」


男3の体制が崩れ男3が倒れ始める


その一瞬の間にアテナは男3の胸に張り手を決めると


男3「ぐばぁぁぁ!!」


男3が吹き飛んだ


アテナ「ふぅ、、」


アテナが気を緩めたその瞬間


蒼司「あ、アテナさん!!危ない!!」


アテナが後ろを振り向くと


男4「調子乗ってんじゃねえ!このアマァァァ!!」


男4がナイフを振りかぶっていた


アテナ「ここは日本デスよ?」


アテナが男4が振り下ろしてきたナイフを軽く避ける


男4「チィ!!」


男4ががむしゃらにナイフをアテナに向かって振る


しかしアテナは清々しい顔で避ける


アテナ「ほっ、よっと、」


男4「こんのぉぉぉ!!」


その瞬間アテナかナイフを持っている腕の手首を強く掴む


男4「いてっ!!」


ナイフを握っている手の握力が弱まったその時


アテナ「お借りしますデス!」


アテナがナイフを奪い取り一瞬で男の後ろに回ると


アテナ「動いたら危ないないデスよ」


そのナイフを男の首元に近づける


男4「ひぃっ?!」


男4「たっ、助け、、」


アテナ「あはは、なんちゃってデス!」


アテナがナイフを歩道に捨てる


男4がアテナから離れる


アテナ「ほら、帰ったらどうデスか?」


男4「うっ、、バケモンか、、こいつっ、、」


その時ほかの男たちが目を覚まし起きあがる


男4「お、おお、お前ら!早く逃げるぞ!」


男「な、なんで!」


男4「いいから!」


男4がその場から走り去ると、ほかの男たちも逃げていった


アテナ「ええっと、、この場合は、、」


アテナ「おととい来やがれ〜!!デス!」


蒼司「、、、、」


蒼司はただ呆然と見ているだけであった


アテナ「あっ!マイケルさん!怪我してないデスか?!」


蒼司「い、いや僕は別に、、」


アテナ「ほっ、、良かったデス、、」


アテナがカバンを拾って蒼司に言う


アテナ「さっ!帰りましょっか!」


蒼司「あ、、はい」


二人はまた帰路に着く


蒼司「そ、その、、なんでアテナさん。あんなに強いんですか?」


アテナ「へ?」


アテナ「それは、、アメリカにいる時に習ってましたからデス!」


蒼司「な、習ってた?」


アテナ「ハイ!基本的な護身術はもちろん!あとは、、武術に、軽い剣術、、」


アテナ「それと趣味で暗殺術なんか身につけましたデス!!」


蒼司「、、、、」


蒼司(アテナさんのデスが、、違うデスに聞こえて来るようになるかもしれない、、)


アテナ「そうだ!マイケルさんにも教えてあげましょうか?武術!」


蒼司「ぼ、僕はいいですよ!!なんか怖いですし、、」


アテナ「そうデスか、、もしかして!暗殺術の方が好きデスか?!」


蒼司「そっちの方が怖いデス!!!!」


こうして、二人はたった一日でとても仲良くなった


その時あどと花乃音はと言うと、一緒に帰宅していた


花乃音「アテナちゃん毎日が新鮮って感じで楽しいだろうね〜」


あど「ですね〜、、」


その時あどたちの前から男4人組が走ってきていた


その男たちは必死の形相で歩道を走っていた


あど「、、ランニングでもしてるんでしょうか、、」


花乃音「でも、、なにか怖いことでもあったかのような顔してたよ?」


あど「う〜ん、、とんでもなく強いひとにボコボコにされたとか?」


花乃音「え〜?ないない!そんな人滅多に居ないよ!」


あど「あははっ、ですよね〜」


アテナ「はっくしゅんっ!!」


次回に続く

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