先輩日和 7話
とある日会社にて。いつもの4人が集まっていた
千尋「みんなに集まってもらったのには訳がある、、」
たつや「、、、」
あど「、、、、」
花乃音「ふわぁ〜あ、、」
千尋「単刀直入に言うと、、」
千尋「みんなで、、海行かない?」
あど「海っすか、、」
たつや「海かぁ、、」
花乃音「ふわぁ〜あ、、」
千尋「どうよ!行かない?!」
あど「別に僕は大丈夫ですよ」
たつや「なら俺も」
千尋「決まり!んじゃ花乃音は?!」
花乃音「、、、へ?」
千尋「へ?って、、話聞いてた?」
花乃音「な、なんだっけ、、」
千尋「もう、、海行かないかって話!」
花乃音「う、海ぃ?」
千尋「花乃音以外はみんな行くって言ってるからさ!行こうよ!」
花乃音「そ、それなら、、分かった」
千尋「おっけきまり!!」
あど「それで、行く日は?」
千尋「いい質問だ!実はもう決まってるんだ」
千尋「日程はこの会社が夏休みに入ってから2日後する!」
たつや「それまた早いなぁ、、」
千尋「待ちきれないからね!」
それから4人の海に行く支度が始まった
あっという間に夏休みに入る
あどはというと
あど「ええっと、、水着は、、これでいっかな、、」
コネ「みゃ」
あど「コネも一緒に海行けたらなぁ」
コネ「みゃあ?」
その時、千尋と花乃音は洋服店に居た
千尋「花乃音はこれとか似合うんじゃないの?」
花乃音「は、派手すぎるよ!」
千尋「えぇー、、」
花乃音「わ、私は普通のとかで、、」
千尋「いや!花乃音はフリフリ付きのビキニが一番似合う!」
花乃音「えぇ?だから私は、、」
千尋「とりあえず試着!ほら!」
千尋が強引に花乃音を試着室に入れる
花乃音「ちょ!ちょっと!」
千尋「1回着てみ〜?絶対似合うから」
花乃音「、、はぁ」
花乃音が渋々渡された水着を着る
鏡を見る花乃音
花乃音「うわっ、、は、恥ずかしいなぁ、、」
千尋がカーテンを開けて花乃音を見る
花乃音「うわっ?!」
千尋「おお!やっぱ可愛いじゃん!!」
花乃音「し、閉めて閉めて!」
千尋「じゃあこの水着買う?」
花乃音「わっ、わわ分かったから!」
千尋「はーい。にひひ」
千尋が嬉しそうにカーテンを閉めた
花乃音「はぁ、、、」
花乃音が着替えて試着室から出る
花乃音「んで?千尋はどうするのさ」
千尋「やっぱこれかな?」
千尋が選んだのは花乃音が着ようとしていたものだった
花乃音「ええ?それ着るの?」
千尋「おうよ」
花乃音「私みたいのが似合うんじゃないの?千尋は」
千尋「分かってないなぁ。私みたいな子はこういうシンプルのが刺さるんだよ」
花乃音「は、はぁ、、、」
千尋が試着室に入っていった
花乃音(刺さるって、、誰によ、、)
数分して千尋が着替え終わって花乃音を呼ぶ
花乃音がすこしカーテンを開けて中を確認すると
花乃音「、、、、」
千尋「どうよ!私の水着は!」
花乃音「、、、ケッ、、」
千尋「な、なによその反応!」
花乃音「どーせそのでっかいボールには敵いませんよ!」
千尋「まぁね」
花乃音「っ、、、」
花乃音「はぁ、、羨ましい、、」
千尋「花乃音も頑張りなよ。まっもう育たないと思うけど」
花乃音「あ゙あ゙?!?!」
千尋「おっと、、そんじゃ、私着替えるんで閉めてー」
花乃音「、、、覚えてけよぉ、、」
花乃音がカーテンを閉めた
それから千尋は着替え終わり、2人とも水着を買って店を出る
千尋「いやーいいもの買った」
花乃音「わたしは千尋のが良かったなぁ、、」
千尋「いいのいいの。きっとあどくんも褒めてくれるって」
花乃音「はっ、はぁ?!な、なんであどくんの名前が出てくるのよ!!」
千尋「ん〜?別になんでもないよ〜」
花乃音「こ、こいつぅ、、」
そう花乃音たちが話していると、前からたつやがやってきた
たつや「あれ、千尋。それに花乃音さんも」
千尋「あれ?たつやなにしてるの?」
たつや「いやぁ、水着買いに来ててさ」
千尋「おっ!私達もいまちょうど買ったとこよ!」
たつや「そうか」
千尋「私の水着姿に惚れるなよ〜」
たつや「ほっ、惚れねぇよ!」
たつやがそう言い放って歩き出した
千尋「まったく。素直じゃないなぁ」
花乃音「やれやれ、、」
そして海に行く日
4人は駅で集合し、電車で現地に向かう
花乃音(なんだかソワソワするなぁ、、)
あど(、、花乃音さん落ち着きないな、、)
そして目的の駅について電車をおりる4人
千尋「こっからは少し歩きだね」
花乃音「あっっつ〜、、、」
あど「早いとこ行きましょうか」
たつや「だな。暑さでやられちまうよ、、」
数分歩いて、目的の海に着く
あど「おおお!!」
千尋「うっひゃぁぁ!!すごいなぁ、、」
目の前には大海原が広がっていた
海には人が泳いでいたりバレーなどしていたりと、それぞれが楽しんでいた
千尋「よっし!早く着替えて海入ろっか!」
花乃音「だね、、」
男女別れて着替える4人
あど「海なんて何年ぶりだろうな、、」
たつや「だな。子供の頃から全然行ってないからな」
その頃花乃音たちは
花乃音「うへぇ、、やっぱちょっと恥ずかしい、、」
千尋「いつまでも恥ずかしがってちゃ仕方ないぞ!」
花乃音「だ、だってぇ、、」
千尋「遊んでるうちにそんなん気にしなくなるから!」
花乃音たちも着替え終わり更衣室を出る
砂浜にはあどとたつやがパラソルなどを設置して待っていた
千尋「おーい!2人ともー」
あどたちが振り返る
あど「おおっ、、、」
千尋が2人の元に着く
あど「あれ、、花乃音さんは?」
千尋「あぁ、、それなら」
千尋が後ろに隠れている花乃音を前に出させる
花乃音「う、うわぁ!」
千尋「ほらどうよ!この花乃音!可愛いっしょ?」
あど「ま、まぁ、、可愛いと思いますよ」
あど(花乃音さんその水着似合ってるな、、)
千尋「だってよ花乃音〜」
花乃音「う、うるさい!」
あど「ははは、、」
千尋「そんじゃ、海に入る前に、、たつや!」
たつや「な、なんだよ」
千尋「これ!塗ってくれ!」
千尋がたつやに見せたのは日焼け止めクリームだった
たつや「は、はぁ?なんでおれが塗るんだよ」
千尋「いいでしょー?その代わりたつやにも塗ってあげるからさ!」
たつや「お、俺はいいよ、、」
千尋「えぇー、、なら」
千尋「私がたつやに塗ってやる!!」
たつや「は、はぁ?!」
千尋が手にクリームを付けてたつやに塗ろうとする
たつや「、、、、」
たつやが海に向かって走り出した
千尋「あ!コラ待て!!」
千尋がたつやを追い始める
あど「、、、、」
花乃音「まったくもう、、」
あど「はは、、それじゃ、僕達も入りますか」
花乃音「だね!」
花乃音たちは海に足を入れる
花乃音「おおお、、ひんやりぃ、、」
あど「久しぶりの海、、」
そして奥に進み始める
花乃音「うぐっ、、これ以上足つかない、、」
あど「はははっ、だいたい予想してました」
花乃音「な、なんだと?!」
あど「もっと奥に行けますよ〜」
花乃音「ぬぅぅ、、、」
花乃音があどに水をぶっかける
花乃音「そぉれぇ!!」
あど「うわぁ?!冷たっ!」
花乃音「へへへ〜仕返しだ!」
あど「やりましたねぇ、、」
あども水を花乃音にかける
花乃音「ぶはぁっ!」
あど「それぇー!」
花乃音「ちべたっ!」
2人が遊んでいると
あど「、、ん?」
あどが花乃音の後ろの水中から何かが来ていると分かった
あど「か、花乃音さん、、後ろ、、」
花乃音「へ?」
花乃音が振り返った途端
水中からものすごい勢いで何かが飛び出してきた
花乃音「うひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!」
その正体は千尋だった
千尋「はははーっ!大成功!」
花乃音「びっ、びびっ、、びっくりしたぁ、、」
千尋「2人でイチャイチャしてずるいぞ〜!」
花乃音「い、イチャイチャなんかしてない!!」
千尋「イチャイチャしてたようにしか見えなかったけどなぁ〜?」
花乃音「う、うるさい!ていうかたつやくんは?」
千尋「たつや?それなら」
千尋「あどくんの後ろにいるよ」
あど「は?」
花乃音とあどが後ろを見ると
たつや「よう」
あど「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ?!」
たつやがあどの真後ろに立っていた
たつや「お、お前驚きすぎだろ、、」
千尋「ははははっ、、ひひっ、、お腹痛いっ、、ひーっひっひっ!」
花乃音「まったく、、」
それから少し時間が立って、お昼
花乃音「お腹すいてきたなぁ、、」
千尋「ならお昼ご飯にしよっか」
4人が浜辺にあるお店に行く
花乃音「おお、、色んなのあるね」
千尋「私は、、そうだなぁ、、カレーかな」
たつや「なら俺もそれで」
花乃音「うどん!」
あど「相変わらずっすね花乃音さん、、」
花乃音「うどんが1番だからね〜」
あど「なら僕もうどんで」
4人が注文を済ませて外にあるテーブル席に座って待つ
花乃音「海なんて久々に来たね」
あど「ほんとっすよね、、」
千尋「夏は海なんだから行かないと勿体ないぞ〜」
花乃音「千尋は昔から遊びまくってるよね、、」
千尋「当たり前!楽しく生きないとね!」
そんなことを話していると、料理が届く
千尋「おお!!こういう所のご飯って格別だよねぇ、、」
花乃音はもううどんを食べていた
花乃音「チュルルル、、」
あど「がっつきすぎですよ花乃音さん」
花乃音「おなかへってチュルルル、、はやく、、モグモグ、、たべたい、、チュルルル、、から」
あど「そ、そうですか、、」
千尋「、、、たつや」
たつや「ん?モグモグ」
千尋「あんたのカレーから辛い匂いがすごいんだけど、、」
たつや「あぁ、そりゃ激辛にしたからな」
千尋「よくそんなの食えるわね、、」
たつや「美味いからな。もしかして、、千尋辛いの苦手か?」
千尋「は、はぁ?!そんなことないよ!!」
花乃音「、、、、、」
花乃音が疑いの目で千尋を見つめる
千尋「な、なんだその目は!信用してないな?!」
千尋「わ、私だって辛いの得意だし?」
千尋がたつやのカレーを少し貰う
たつや「あっ!おい!」
千尋「余裕余裕!見ときなさいよ!」
千尋がそのカレーを口にする
千尋「ほりゃじぇんじぇんかりゃくな、、、」
千尋「、、、」
千尋の体が小刻みに震える
たつや「ほら言わんこっちゃない、、」
千尋が涙目でたつやを見る
千尋「か、、辛いよぉ、、、」
たつや「まったく、、」
花乃音「そんな大袈裟な千尋〜」
千尋「なんだと?!なら一口食べて見ろ!!」
千尋がまたたつやのカレーを少し貰う
たつや「おい!」
千尋「ほら!食べてみろ!」
千尋が花乃音にスプーンを渡す
花乃音がそれを口にする
花乃音「こんにゃの辛いわけが、、、」
花乃音「、、、、」
花乃音が小刻みに震え、涙目であどを見る
花乃音「辛いよぉ、、、」
あど「、、、、なにしてんすか、、もう」
そして、なんやかんやあって食事が終わる
それから花乃音とあどは海の浅い所に座っていた
あど「、、、海って悪くないですね、、、」
花乃音「だね、、、」
爽やかな潮風が花乃音たちの頬を撫でる
その時、あどは海を泳いでいるたつやと千尋を見つける
あど「、、、?」
花乃音「あの二人、、よく疲れないね」
あど「ですねぇ、、、ん?」
あどは千尋たちがこっちに向かって来ていることに気づく
そして千尋達は花乃音とあどの前に立つ
千尋「ほら!座ってないで泳ごうよ!!」
花乃音「わ、私はここでゆっくりしてるからいいよ」
千尋「ダメです!強制です!!」
千尋が花乃音を持ち上げ海へ入っていく
花乃音「う、うわぁぁ!!助けてぇぇぇ!!」
あど「、、、」
たつや「、、、」
たつや「お前も泳ごうぜ」
あど「、、、あぁ」
千尋と花乃音は海に潜っていた
千尋「ぼぼぼぶぼぼっ」
花乃音「、、、?」
千尋「ぶくぶくぶくぶく、、、」
花乃音「ごぼぼ、、」
花乃音(これなんの時間?)
その時あどとたつやが海に潜って花乃音達のところに着いていた
あど「ぼぼー」
千尋「ぶぼぼぼ」
たつや「ぼぼごごぼ?」
千尋「ぶぶぼぼろ!」
あど「ごぶぶぼぼぼ、、」
花乃音(は?)
花乃音を除く3人が花乃音を見つめる
花乃音(え、なに、、、?)
花乃音(な、なんか喋れってこと、、?)
花乃音「、、ぼ、ぼぼぶごごぼ」
千尋「、、、」
たつや「、、、」
あど「、、、」
花乃音(私が悪い事したみたいになってんだけど?!)
そして4人は水中から顔を出す
千尋「ぷはぁっ!」
たつや「ふぅ、、」
あど「潜るのって結構楽しいですね」
花乃音「いやいやいやおかしいでしょ」
花乃音「なにあの海語!」
千尋「海語?何言ってんの花乃音」
花乃音「いやなんかぼぼぼぼいって話してたじゃん!」
あど「え?」
千尋「あれてきとうにやってただけよ」
花乃音「はぁ?!」
花乃音「じゃあなんで私がぼこぼこ言った時にあんな反応したのよ!」
千尋「そりゃあ、、何言ってるかよく分からなかったから」
花乃音「、、、」
花乃音(突っ込むところ多すぎて、、もういいや、、)
それから時間はあっという間にすぎて、時刻は16:30
4人は更衣室で着替えていた
着替え終わった花乃音は更衣室を出て外のベンチに座っていた
花乃音「、、、ふわぁ〜あ、、」
花乃音(なんかもう、、今日は疲れた、、)
その時着替え終わった千尋が花乃音の頬に冷たい飲み物を当てる
花乃音「ひゃぁぁっ?!」
千尋「あははっ、花乃音今にも寝そうだったよ」
花乃音「お、起こし方ってのがあるでしょ!」
千尋「ごめんごめん。ほらジュース」
花乃音が千尋からジュースを受け取る
花乃音「あ、ありがとう、、」
そしてあどとたつやも着替え終わって合流する
千尋「さて、集まったことだし、帰ろっか」
あど「ですね」
たつや「今日は久々に暴れまくった、、」
花乃音「私は疲れたよ、、、」
千尋「あはは、もうみんな疲れきってるね」
そして、その日の帰り道
電車にて
花乃音がコクコクと頭が動いていた
実はあども
あど「、、、、グゥ~、、」
花乃音「クカァ〜、、」
千尋「、、あれま」
2人は頭をくっつけ合いながら眠っていた
2人を起こさないように静かに喋るたつやと千尋
たつや「ぐっすりだな」
千尋「へへへっ、、」
千尋はスマホを取り出して
たつや「?」
あどと花乃音を撮った
千尋「よっし、、いい1枚!」
たつや「また花乃音さんから怒られそうだな」
千尋「いつもの事よ」
千尋「、、、また海行こっか」
たつや「そうだな、、案外楽しかったからな、、」
千尋「次は泳ぎ負けないからね!」
たつや「ふんっ、そいつはどうかな」
千尋「やる気だなぁ、、」
たつや「、、、もちろん」
そして4人の充実した夏が、終わった
花乃音「、、今度も、、海、、みんなで、、、行こう、、」
花乃音「クカァ~、、、」
次回に続く
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