先輩日和 3話




定時前の会社にて


花乃音「、、けほっ」


花乃音(ん、、?咳?)


花乃音「けほっ!けほっ、、」


あど「どうかしたんですか?咳なんか出して」


花乃音「ん?あ、あぁ、いや、、なんでもないよ」


あど「そうっすか、、」


定時になりあどと花乃音が帰路に着く


花乃音(あれ、、なんかフラフラするような、、それに頭も、、ズキズキする、、)


花乃音「ううっ、、」


あど「どうしました?」


花乃音「い、いやなんでもない」


あど「なんでもないって、、花乃音さんなにか隠してません?」


花乃音「そ、そんなことないよ!ほ、ほら!帰ろ!」


あど「は、、はい、、」


そして花乃音とあどは家に帰った


花乃音が帰宅して早々にソファに座る


花乃音「うぐっ、、けほっ!」


花乃音(風邪でも引いたかな、、でもこれくらいなら大丈夫か)


花乃音(早くお風呂入って寝よ、、)


花乃音がお風呂に入り上がって夕飯を作ろうとした時


花乃音「ぁう、、あ、頭が、、痛い、、」


花乃音「げほっ!げっほげほ!!」


ソファに座る花乃音


花乃音(きゅ、急にどうしたんだろ、、)


花乃音(悪化しちゃったかな、、)


花乃音「がほっ!ごっほごほ!!」


花乃音(だ、だめだ、、今日はベッドで横になってよう、、)


花乃音が寝室に入りベッドに入る


花乃音「げほっ!!げほっ!ごほっ!!」


花乃音(や、やばいかもこれ、、なんで急に、、、)


花乃音(か、体が重い、、、熱もでてきた、、)


花乃音はその夜、かなり苦しんだ


そして翌日


花乃音「ん、、んん、、」


花乃音(朝、、か)


花乃音が体を起こすと


花乃音「いだぁっ?!?!」


花乃音の頭に強い頭痛が襲う


花乃音「うがぁっ、、、げほっ!ごほっ!」


花乃音(せ、咳も治ってないし、、)


花乃音(きょ、今日は休まないとダメだよね、、)


花乃音がスマホを取って部長に連絡する


花乃音「あ、おはようございます、、」


部長「おお、花乃音くん。おはよう、いったいどうしたのかな?」


花乃音「その、今日は体調が優れないみたいなので、、お休みをいただけげほっ!ごほっがほっ!!」


部長「お、おぉ、、大丈夫か?」


部長「と、とりあえず分かった。私からみんなに伝えておこう」


花乃音「す、すみません、、失礼します」


部長「あぁ、安静にしてるんだぞ」


電話が終わると花乃音の体の力が急に抜け、ベッドに倒れ込む


花乃音(頭痛い、、クラクラする、、咳も酷い、、)


その頃会社では


千尋「あれぇ?花乃音は?」


あど「さぁ、、僕にも分からないんですよね。連絡しても無視されますし」


千尋「ええ、、何かあったのかな」


そのとき部長からみんなに声がかかる


部長「みんな!今日は花乃音が風邪でお休みだ!みんなも風邪にかからないように気をつけておくれ」


あど「花乃音さんが風邪に、、、」


あど(確かに昨日咳してたし、、フラついてたな)


あど(大丈夫かな、、)


千尋「花乃音が風邪かぁ、、珍しいなぁ」


そして時間がたち昼にて


花乃音の体調はと言うと


花乃音「げほっ!ごっほごほぉ!!」


変わらず体調は悪いようだ


花乃音(はぁ、、こういう時に誰かがそばにいたらなぁ、、)


花乃音「がほっ!ごほっ!!」


さらに時間がたち夕方に


花乃音(これ明日までに治らないよなぁ、、、)


その頃あどは


あど「お疲れ様でしたー」


あどは足早に会社を出た


千尋(定時になった瞬間帰った、、、これは、、)


あどが帰宅をし始める。しかし向かっている方向は花乃音の家だった


あどが花乃音の家に着くとインターホンを鳴らす


あど「、、、あれ?」


あど(反応がない、、)


もう1回押すが反応がない


花乃音(だ、誰か来た、、、出ないと、、)


花乃音が頭痛の酷い中体を起こして玄関に向かう


花乃音(だ、だめだぁ、、足が、、)


そのときあどがドアノブに手をかける


あど(鍵がかかってない?)


あどがドアを開けると


あど「か、花乃音さん!!」


玄関に向かってヨロヨロと歩いている花乃音がいた


あどが靴を脱いで家に上がり込む


花乃音「あ、、あど、、くん?」


あどが今にも倒れそうな花乃音の体を支える


あど「だ、大丈夫ですか?!」


花乃音「だ、、大丈夫じゃ、、ない」


あど「で、ですよね、、」


あど「起こしちゃってすみません、、寝室に運びますよ」


花乃音「へ?」


あどがそう言うと花乃音を抱き上げて寝室に運ぶ


花乃音「げほっ!!」


ベッドに花乃音を寝かせるあど


あどが花乃音の額を触る


あど「あっついなぁ、、、」


花乃音「うぅぅ、、、」


あど「花乃音さん、ご飯とか食べたいですか?」


花乃音「う、うん、、今日何も食べてなくてげほっ!げほっ!!」


あど「分かりました。お粥作りますね」


あどが台所に行ってお粥を作り始める


花乃音(あ、あどくんが来てくれるとは、、思わなかったなぁ、、)


花乃音(なんか、、体が少し楽になったかも、、)


数十分ぐらいしてお粥を持ったあどが寝室に来る


あど「花乃音さん、起き上がれますか?」


花乃音「う、、うん」


花乃音が体を起こし始める


花乃音「いだだだだ、、、頭がぁ、、」


あどが花乃音を支えて起こすのを手伝う


あど「ほら、大丈夫ですか?」


花乃音「ご、ごめんね、、ほんとに、、」


あど「いいんですよこれくらい」


花乃音を起き上がらせてあどがお粥をすくったスプーンを持つ


あど「はい、花乃音さん、あーん」


花乃音「え、、ええ、、?そ、それは、、」


あど「もう、そんなこと言ってられませんよ。早く食べて寝ちゃいましょ?」


花乃音「うっ、、わ、分かったよ、、」


花乃音が小さく口を開ける


花乃音「あ、あーん、、」


あどが口の中にスプーンを入れる


花乃音「ムグ、、」


あどがスプーンを口から出す


花乃音「ムグムグ、、、」


花乃音「、、、おいひい、、」


あど「そ、そうですか?」


花乃音「うん、、凄くおいしいよこれ、、」


あど「そ、そんなことはいいですから!ほら次ですよ」


花乃音「、、、あーん」


数分してお粥を食べ終わる花乃音


花乃音「ごちそうさまでした、、」


あどがまた花乃音を支えてベッドに寝かせる


花乃音「ほ、ほんとにごめんね、、色々、、」


あど「だから大丈夫ですって。花乃音さんの体調が治ればなんでもいいですよ」


花乃音「、、あどくん、、、」


花乃音「げほっ!ごほっ!!がっほ!ごほっ!!」


花乃音「うぐぅ、、げほっ!」


あど「よしよし、、大丈夫ですよ」


あどが花乃音の頭を撫でる


花乃音「げほっ!」


花乃音(なんかあどくん、、お母さんみたいだなぁ、、)


花乃音(気分が落ち着いて、、きた、、)


花乃音の目がだんだん閉じてくる


花乃音「、、、すぅ、、すぅ、、」


あど「、、寝ちゃったか」


その後数分間花乃音の頭を優しく撫でたあどであった


そして翌日


花乃音「、、、ん」


花乃音が目を覚ます


花乃音「んむ、、ふわぁ〜あ、、」


花乃音「いつの間にか寝ちゃった、、のか」


花乃音が体を起こす


花乃音「、、、あれ」


花乃音(クラクラしない、、頭も痛くない、、咳も出てない!)


花乃音「治ったぁ!!」


会社にて


花乃音「おはようございまーす!」


あど「あ、花乃音さん。おはようございます」


花乃音「あ、おはよー!」


あど「もう体調は大丈夫ですか?」


花乃音「うん!バッチリ!」


あど「はは、それなら良かったですよ」


花乃音「その、、き、昨日はほんとにありがとね!」


あど「大丈夫っすよ」


花乃音「な、なにかお礼しないと!」


あど「お礼?ならもう貰いましたよ」


花乃音「え、、それって?」


あどがスマホの画面を見せる


あど「ほらこれ!また良い1枚が取れたんですよ」


花乃音「は、、は、、、」


花乃音「はぁぁぁぁ?!?!」


スマホの画面には


あどの手を両手で握っている花乃音がいた


あど「これが、花乃音さんの言うお礼で大丈夫っすよ。はははっ」


花乃音「け、、消せぇぇええええ!!!」


そのとき千尋が2人の元にやってくる


千尋「あら、花乃音治ったんだ、、って何してるの?」


あど「あ!千尋さん!コレ見てくださいよ」


千尋「ん?」


花乃音「わ、わぁぁぁ!!!やめてええええ!!!」


花乃音があどのスマホを取ろうとするが、取れない


あど「ほらこれ」


千尋「、、、あらぁ、、これはまぁ、、」


花乃音「あ、、あ、、あぁ、、」


千尋「可愛いとこあんじゃん花乃音〜!!」


千尋がしゃがんで花乃音の頬を引っ張る


花乃音「こ、これはちがくてっ!」


花乃音「は、はにゃせぇ!こにょ!」


あど「あ、僕も」


あども花乃音の頬をいじる


花乃音「こりゃぁ!!」


花乃音「はぁぁにゃぁぁしぇええええ!!!!」


たつや(、、、何やってんだあの人たち、、)


無事、花乃音の体調は治ったのであった


次回に続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る