第145話 絡まれ皐月とあらくれJC【side三島皐月】

※過去の仕返しにセクハラの様な仕打ちがあります。決して真似しないようにお願いします。



金髪1『ああぁん?どこ見て歩いてんだよ?おばさん!』


金髪巨乳のメスガキみたいな女が私に詰め寄る!

金髪2は少し大人しそうだけど…さっき急に叫んだから怖い…。


金髪2『…おばさん。』


金髪1『…セリー?』


相方に促されて急に金髪2が大声を出す?!


金髪2『I went to my grandma’s house!!』

(私はおばあちゃんの家に行きました!!)

※先日の英語授業で音読させられた教科書の英文です。


ビクっ!!

私は大人しそうな方の金髪娘に大声で何か言われたけど聞き取れない?!

なに?お金?お金請求されているの?!

※皐月は英語苦手です。


金髪1『…こいつは大人しそうだけど…キレたらピザのラージサイズひとりで食べきるからね…?』


何それ?意味わからないけど威圧感あるわね…?

私は怖くて声が出ない…!

こないだは宏介やゆかりが絡まれてるとこ助けてくれたけど…?!

今日は…宏介ぇ…。


金髪1『初めて会ったけどお前はビッチの匂いがする!くっせ!』


金髪2『…ぼっちの匂いもするデス!』


金髪1は私に馴れ馴れしく肩を組みながら、ネチネチ絡む、


金髪1『…昔からの彼氏捨てて?ポッと出の男に処女あげちゃう様なビッチと見たね?

どうせ頭悪いんでしょー?』


金髪2『…。』


金髪1『セリー?』


金髪2『…地味女の高校デビューではっちゃけやがってデス!』


なんで知ってるの?!


金髪1はケラケラ笑ってウケてる、


金髪1『セリー辛辣ぅ!』


金髪1はニヤニヤしてこっちに向き直り、ギラギラした殺意すら浮かべた緑の瞳で私を睨みつける!

なんなのこの子たち?!初対面でしょ?!


金髪1『お前さぁ?さっき雑誌の取材羨ましそうに見てたろ?

お前を撮りたい奴なんて居ないっつーの!』


ギャハハ!って笑う金髪1に金髪2は愛想笑い。

失礼でしょ!なんなの?


金髪1はゲラゲラ笑いながら、


金髪1『今のお前に注目するのは留年しちゃうような身体目当てのスケベピッグ野郎だけっしょ?』

そんなに注目集めたい?色ボケおばさん!』


さっきから!おばさんおばさんって!私まだ16だって!

抗議しようって向き直ろうとした瞬間!


金髪1『ヒャッハー!』


金髪1と2が同時に左右に回り込んで?!

横から?!



スカートを?!

私のロングスカートを?!



左右同時に下から捲り上げて?!



やめて!やめてよー?!

私はスカートの裾を押さえて抵抗するけど2人がかりで手を剥がされて!


私のスカートは!ロングスカートだけど深めのスリットが入ってる!


私はスカートを思いっきり捲り上げられ!

完全にスカートが裏返るほど捲り上げられて!


頭の上で結ばれたみたい?!


脚が!脚がスースーするよ?!


金髪1『…黒のスケスケ…。』


マジマジ見られてる?!

同性とは言え恥ずかしい!


金髪2『…えっろ写真撮っとこうデス。』


カシャシャシャシャ!

カメラの撮影音が響く!

連写で撮られてる!?


金髪たちは私に、


金髪1『じゃーな!エロガッパ!』


金髪2『…JKエッロ…脚キレイですネ?いいもん見たデス。』


ちょっ?!ちょっとぉ?!

私は下半身全開でスカートを頭上で結ばれて恥ずかしいやら!寒いやら!

こんな格好で!放置しないで!だれか!


でも?!人呼べない!こんな格好で?!


私はパニックになって壁にもたれる!

誰かあ!私を見つけてぇ…!

いや!見ないでぇ…!!


しかし、すぐに、



ゆかり『皐月?皐月だよね?』


私はその声が天からの声に聞こえた!

ゆかり!ゆかりー!


ゆかりが慌ててスカートを解いてくれて私は視界が戻った!

周囲を見渡すと幸い誰も居なかった…!



『ゆかり!ゆかりー!私!変な金髪の女に!』


私は半泣きでゆかりに抱きつく!

ゆかりは頷きながら、


ゆかり『金髪の2人組が私のとこに来てお連れさんが階段で大変な事になってますよ?って教えてくれたの。』


『そいつらにやられたのー!』


私は羞恥と怒りで涙目!

あのクソガキども!


ゆかり『なにがあったの?』


宏介に一言言ってやろうとして追いかけた事は言えない…。

私は飲み込んで頭のおかしい金髪の二人組に急に絡まれて辱められた!とだけ伝えた…なんで私がこんな目に…!!


☆ ☆ ☆

過去の恨み  side立花望


『だからごめんて。』


セリー『望ちゃんは!いつも!衝動で!だから猛獣って呼ばれるんダヨ!』


芹はご立腹。ごめんて。

やっと兄ちゃんの監視をかい潜り宏介くんチームに合流しようと思ったらさ?

まさか三島皐月が人気の無い階段にノコノコひとりでふらふら〜って居るからさ?


セリー『あんな重度のセクハラかまして!人に見られたら大変だったよ!』


『ビッチだから人に見られたいんだよ?だからスケスケの黒下着なんて履いて…。』


セリーはまだ怒ってる。


セリー『私に!あんなセリフ言わせて!

ビチグソ野郎がァーッ!…なんて…。私汚れちゃった…デス…。』


だからごめんて。

ふと思った事を聞いてみる、


『ビチグソ野郎って?ビッチのクソ野郎って意味じゃ無いの?』


セリー『ビッチ(クソ女)とクソ野郎じゃ意味が重複している上に男なのか女なのか?矛盾してない?』


ここだ!ここで誤魔化せ!


『なるほどー!

ほんっと階段とこでビッチがノコノコ来たからずっと踏みつけてやれば良かったよ!そしたら無限に増殖できたのに?』


セリー『面白くないよ?望ちゃん?』


あたしの渾身のマリィオジョークはゲッソーりしたセリーに流された。

終わり良ければ全てヨッシーとはいかなかったのである。


小4の頃、6年生の宏介くんに会いに行った私は三島皐月にけんもほろろに追い返されて泣きながら家に帰った…あの日のわたし!かたきはとったよ!…でもまだ足りない気もするなぁ。

次会った時のインスピレーションで決めようっと!

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