第85話 今日は停学あけ【side友永ゆかり】
いよいよ停学が明ける。停学明け3日前に一度だけ反省の意を込めて担任の先生に挨拶に向かい
反省文も担任に提出して?これで復帰だね?
担任『反省文…もうちょっと反省感出せ、友永。』
一度リテイク出されちゃって?自分ではかなり遜った大げさな反省をしたつもりで出したんだよ。
再提出すると?
(ここまで反省してるのか!とかここまで書かなくても良いとか言われちゃう?)
そう思っていると、
担任『まぁ、これ位はなぁ。もうちょっと自罰的に書いて欲しいけど…まあ良いかな。』
っておまけしたみたいな風に言われた!
こんなに書いたし反省してるよ!ってちょっと大袈裟に反省アピールしちゃったって思ってたのに?
世間は私と随分感覚が違うらしい。
まあこれからはきちんと、節度を持って暮らすよ。
九頭くんもなんか忙しいとか言ってたけどまた登校すれば毎日会えるよね?
それでも、一度こっそり登校した事で不安は大きくなる…。
停学…また登校したらみんな同情して優しくしてくれないかな?
…やっぱり、停学前みたいに腫れ物みたいな避けられるか、無視されちゃうのかな?
九頭くんと結ばれてから、ミス北翔を獲った瞬間がピークで、そこから段々物事が上手くいかなくなっていく感覚を感じてる。
あの王子様のように何度も助けてくれた九頭くんでも如何ともしがたい世知辛い現実。
私は少し浮かれていたのかも知れない…。
そんな事を学校に行った帰りに買ったケムタッキーのチキン食べながら考えていたんだ。
28日は鶏の日で割安のセットが売ってるの!
※反省しながらムシャムシャ食べてましたw
さすがに11月30日停学最終日はおやつや過食は控えて体調を整えて停学明けに備えたよ!
※この1日以外は多かれ少なかれ体重増の行動を取ってましたw
そして、12月1日私は停学が明けて、登校を許される。
私は緊張しながら登校する。
校門、玄関、シューズボックス、靴を履き替える。
同じクラスの目立たない子だ…ダイエット前は少し話した事ある…。
『お、おはよう…。』
『……おはよ。』
反応は良くなかったが、まああんまり社交的な子じゃ無いし?
クラスへ向かう。
クラスで一軍じゃ無くなったとは言え、ミスコンや映像研究会のドキュメンタリーで私は有名人、話せば多少相手してくれる人は多いはず…。
さっきの目立たない子の方が優しいリアクションだった。
私は無視された、居ない者として扱われてる?
そのまま、誰と話すでも無く朝のHRを迎え、担任も触れるでも無く、1限が始まる。。
(友永さんが停学明けです!ひゅー!とかされても困るけど…気遣い的なモノが無い!)
でもね、それが気遣いだったんだ。
廊下を歩けば、
『あ!あの子が不純異性交友で停学喰らったミス一年?失敗のミスじゃん!』
『あのドキュメンタリー見た時はファンだったし?ミスコン表彰式で告白した時は本当に感動したのに、あの時点でもうラブホ行ってたんでしょ?騙された!』
『本当はダイエット協力したの違う男子で?九頭くん何にも協力して無いのに功績奪ったんだって?ドキュメンタリーのダイエット協力には違う男子の名前が!』
私は噂されてる
何故か、ミスコン前日にラブホに行った事もバレてる。
しかも、九頭くんに告白も嘘でもう肉体関係あったとか、本当は宏介くんの功績を奪ったとか…全部噂になってた…なんで?本当だけど酷いよ!
お昼休みに入る!
人の噂も49日って言うよね。。
九頭『人の噂も75日だよ。』
呆れたように言う九頭くん。
なんか荒んでる…停学キツかったのかな?
でも…憧れの王子様と結ばれたシンデレラ伝説だけは本物。
一緒に頑張っていこう?九頭くん?
しかし、そこで九頭くんが気になる事を…。
九頭『ねえ…?
ゆかりさん?もしかしてだけど少し太った?』
むう、デリカシー無いなあ。
確かに先月の上旬、ミスコン本戦時には完全に仕上げた美容体重の50kgを達成してあの頃がピッグ…いやピーク。
…毎日ピッグモーターの事件見てるせいだね…!
流石にあれは仕上げた限界体重であれだってキープするのが精一杯の限界仕上げだったんだよ?
そこからちょい増えたかもだけど…?
これは太ったうちに入らないよ?
普通に戻っただけ。
九頭『…いや、絶対太ったよ?』
『多少はね?あの仕上がった時に比べたらだけど…。』
流石にしつこいから、そう言った。
でも、保健室で計測してみたら?って言われて、プンスコしながら行ってみる。
(ピーク50なら、そこから戻って52?それに停学中ずっとインドアで自分へのご褒美食べちゃってたから?平均は53辺りかな?54か55くらいかな?)
そう言えばミスコン直前以降体重測ってない。。
そう思うと、保健室で測るのが怖くなってしまい、私は計測を後回しにした。
家!家に帰ってから、測ろう!
学校がアウェー過ぎて今はそれどころじゃ無いよ!
あ!
体育館前で三島皐月と遭遇。
三島皐月はニヤニヤしながら、私に絡んできたんだよ…!
☆ ☆ ☆
1-6教室。
クラスメイトたちは噂する。
『停学明け位優しくしようって思ってたけど…友永さん太ってない?』
『言えないよね…気になりすぎて反応出来ない!』
『停学中に何があったの?
変わり過ぎて言いにくい。』
『どうしよう…小佐田さん…友永さんどうするの?』
小佐田『どうしようも無いでしょ?』
クラスメイトは停学明けの友永ゆかりの変動が大き過ぎてリアクションが取れなかった。
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