第25話 ミリシャの奮闘()、析を使った”実験”
翌日…
例の淫魔族の女達の様子を見に行ったら…
「どうしてこうなった…」
正直に言うならば、捕虜の半数が…女兵士は淫魔のレッサーサキュバスに…
男兵士はレッサーインキュバスに転じており…うん、後はお察しで。
要するに、男女混合になっていた檻の中では媚声が木霊しており、残り側の兵士全員もまた堕ち掛けていた…
そして、張本人であるリーダーのミリシャは…
「やり過ぎちゃいましたぁ♪てへっ☆」
とか抜かしていたので、全力で捕獲してこめかみをグリグリと押さえてお仕置きしてやった…
「…どうすんだよ。これ」
「仕方ないだろ…予想外だったんだしな…」
そう言いながら、俺と冴子は頭を抱えながら淫魔化した人間のリストを見てた。
うん、結果として、捕虜の人間達は全滅しました。
しかもだ…捕虜の七割が女性であった為、兼ねてから計画していた亜人族の慰安に関しては、「全力で行います!」と行きこんでいた内四割が一斉に向かって…
はい、こってりと搾っております。
しかも、中には十人相手にして無双するぐらいに。
おかげさまで、オークやゴブリンの雄兵士達はすっきりとした顔をしてやる気を見せており、士気向上しておった。
ちなみに、最初の十人のレッサーサキュバスの内一人が、次郎さんにまで鼻伸ばそうとしていたが…
花子さんが怒りの浄化魔法を放ってきたので、押さえる方で忙しかった。
やはり、淫魔族のサキュバス系には亜人の雌には、ある意味天敵であるな…
主にサキュバス側が。
その後は勿論、次郎さんは花子さんにこってりと搾られていました。
本当、俺以上にお盛んですね…
一方、肝心のリーダー格のミリシャは…加奈子に弄られていた。
というより、加奈子の奴…花子さんとは違って物凄く弱めにした浄化魔法で放ちながら…じわじわと体をなぞって刺激を与えながら責めていた。
おかげ様で、彼女の下の地面が水溜りが出来るぐらいにビチョビチョになって、何度も果ててしまった所為なのか、鼻水と涙で顔が汚れるぐらいに乱れてた…
まぁ、考慮しているのか、ご丁寧に
果てて体力が落ちても直に復帰する状態にしてるらしい。鬼だな…
なお、ミリシャは俺と添い遂げたいという野望は捨てておらず、隙を見せれば、股座に座るフリをして頂こうとしてくるぐらいだからな…
どうしたものか。
「もうさぁ…現地妻で良いから引き取ったら?」
「お前なぁ…平気でそう言う事を言うんじゃない。そんな事をしていたら、取り分がめっちゃ少なくなるぞ」
「ま、まぁ…確かにそうだけど…私だったら、あそこまで熱意があったら、少しツマミ食いしちゃいそうだな…仮に男だったらだけど…」
「女なら?」
「旦那様一筋。…もしかして、妬いた?」
「当たり前だ。そう言うのは余り言うものじゃ…いや、失礼。男が嫉妬を持つ事自体が良くないな」
「そうかな…私は良いと思うけどな…むしろ、心配してくれたから嬉しい」
「お前は特別だからな。…仮にお前を襲って犯した男が現れた日には…死ぬより辛い目に合わせてやる」
「き、錦治…こ、怖いからそのドス黒い顔になるのは止めてくれ…浮気なんかはしないから…」
「…冗談だ。まぁ、そんなわけで…あまりホイホイと新しい女性をやるのは好きでは無いんだよな…」
「そういえば、勇次郎さんもホイホイ女性を変えてやっていたからなぁ…一番、記憶があるのは、私が錦治の家に遊びに行った時に知らん女性二人と遊んでた時だったな」
「あれはあれで本気で糞最低だったからな。そういうわけだから…あまり、俺に女性の関係を持ち込ませないでくれ。頼む」
「んー…個々だけの話にぶっちゃけて言って良いか?」
冴子のその言葉に、俺は耳元まで来いと無言で指示を出し、冴子も近づいてきて耳元で囁き始めた。
「(実を言うとさ…ミリシャ以外にも錦治を狙っている女子が複数要るんだよ)」
「(…まじかよ)」
「(ああ。ケンタウロスのソフィアさんに、ミノタウロスのノーラさんの二人、あとは…まさかのデュミエールなんだよ)」
あのデュミエールが…俺に?
そういえば、冴子との旅から帰って来てから、何処と無く俺に気が有る視線が…
最初は気にしすぎだろと自分で言い聞かせていたんだが、よく考えたら辻褄が…
いや、しかしなぁ…正直複雑すぎるな。
「(しかもあの三人、錦治が持つ魅了特性とかで惚れてるんじゃなく、あの村の時から引っ張ってくれた錦治そのものに惚れてると私は思うんだ…)」
「(まぁ、ソフィアさんやノーラさんなら分かるが…デュミエール自体は、あの亜人至上主義があるだろ…)」
「(それが良くないと錦治が教え込んだんだろ?しかもさぁ、身を徹底して皆を守ってくれたの、アレに完全に堕ちたらしい)」
「(複雑な気持ちだ…)」
まぁ、そう考えるならば…それも妥当だとは思うんだが…
だが、今はちょっとな…
俺はそう思いながら、少し溜息をついていた
「まぁ、今は考えさせてくれ…おいそれとホイホイと付き合える状況ではない」
「そうだね…」
「あとさぁ、冴子…お前は、俺がお前達以外の女性と抱いているのには、嫌悪はしないのか…?」
俺のその質問に、冴子は本当の意味で微笑んで答えてくれた。
「お前がそう言って心配してくれるだけで、私や他の皆は嬉しいと思う。それに言わせるなら…勇次郎さんや西園寺の一族は、一般的世間での女の目で見るなら糞最低な行為だが…勇次郎さんは違ったかもしれない」
「親父が?」
「うん。あの人は…本当は財産や名声よりも…家族の愛が欲しかったんじゃないかなぁ…例え、ハーレムでの複雑でギスギスした人間関係の環境の中でも、愛が欲しかったんじゃないかなぁと思ってるんだよね」
「言われるならそうだな…だから、お袋と離婚したのは、浮気以上に最低である自分以外の子どもを孕み、堕胎した行為にキレたんだと思う」
「えっ?錦治…知っていたのか?」
「ああ。身近に居た人間の方が、そんなのよく知ってる…」
気付いていたは良いが…あの女は自らの手で受胎した子を降ろした事は、小さい時の俺でも分かった。
気付かないふりをしていたが、それでも気付くものは気付くからな…
”少し体調崩していたが、数日後には元通りになってる女”なんて、早々にない。
だが、親父の反撃とはいえ、息子すら切り捨てる行為には考えさせられるな。
「…ごめん。なんか、気を悪くさせてしまって」
「気にするな。むしろ、俺が甲斐性の無い男であったなら、余計に拗れてそうであったなぁと思っただけだからな」
「そっか…」
冴子がそう呟いた後は、二人で無言になって読んでいたリストを整理していた。
昼食後…
前日同様に鍛錬をする事にしていた。
しかし、今回は趣向を変えてやる事にしていた…
「”上島、上村。そっちの無線はどうだ?”」
”上出来だ。機械の無線みたいにはっきり聞こえるぜ”
「よし。では、14時になった時に俺達の鍛錬と同時に、兵器開発の実線演習を行おう。俺と冴子だけで」
「…えっ?」
突然の俺の発言に、冴子は素っ頓狂な声で返事していた。
無論、それと当時に何時もの黒い笑みを浮かべながら…
「ぶっちゃけるとな…戦火状態の中でどれだけ動けるか楽しみたいしな…」
「やっぱり…私はこの役かよ…」
「安心しろ。俺もいるし…それに、あいつにギャフンと言わせたいだろ?」
「あっ、それもそっか。んじゃ、あいつを呼んでよ。錦治」
「ああ。…”御出でませ…
早速呼び出された
「ちょ…と、父様…何を考えてるのですか?」
「ん~?今日は俺と冴子だけの鍛錬だが…ちょっと趣向を変えてなぁ。”上村、全員に発射許可を出していいぞ。日頃の鬱憤晴らすぐらいにガンガン打ち込んでくれ!!”」
”了解!ガンガン打ち込ませてやるぜ!!皆!錦治と冴子に目掛けてぇ…一斉に発射ぁぁぁぁぁぁ!!”
上村の無線の声と同時に、あいつ等がいる場所から一斉に爆音が鳴り響いていきながら、無数の砲弾が空へと飛んできた…
「…はぁ!?」
「よーし、冴子ー!日頃の鬱憤を晴らす様に俺に当たれ!!俺も向かうぞ!!」
「ああ!久しぶりに殺り合おうぜ!錦治ぃ!!!」
「ちょ!?と、父様や母様まできゃああああああああああ!?」
着弾と同時に爆炎の柱が大量に作られる状態に、柝は吹き飛ばされながらも回避しながら、俺と冴子の戦闘状態に割り込みながら加わるしかなかった。
無論、涙目の状態でだ。
それとは別に、久しぶりにはっちゃけ状態になったのか…俺と冴子は興奮状態になりながら、炎雷に包まれた剣を振り翳して撒き散らし、闇の魔力による爆発が辺り一帯に広がっていった…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今日は錦治君から見学でも良いと言われて、上村君が開発した砲台兵器の発射を見ながら…錦治君と冴子さんの鍛錬を見ていたけど…
「…うわぁ」
「これって…大丈夫なんですか?」
「た、たぶん…大丈夫と思いますの」
エミーさんと王女様はドン引きしながら、呆然と眺めていたみたい…
うん、今咄嗟のフォローを入れたのだけど…これ、やりすぎです。
だけど、一方と言いますか…上村君と上島さんの二人が狂喜乱舞しながら砲台に弾を込めながら発射していると同時に…直子さん、美恵さん、良子さんの三人も
「いっつも二人でイチャイチャしてぇぇぇぇぇ!!」
「少しはわたくし達にもぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「構って頂戴よぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
…やっぱり、ストレス溜まっていたのですね。
実を言いますと、私も若干溜まっているんですよね。
今回の淫魔族のミリシャさんが擦り寄ってきた時に、若干ムカッと来てました。
だから…さっきまで浄化と回復魔法を合わせた力…創生の力を千分の一ぐらいに弱めた威力で指でなぞりながら弄ってあげました。
胸も私以上にあって、くびれもあって、そしてエッチな体…
というよりも、今の私のアイデンティティである巨乳の座を奪って欲しくない…です。
この世界に来てから、錦治君に胸見られる度に少し濡れていたのは内緒だけど…
それを差し引くぐらいに魔乳な彼女に嫉妬の感情を持ちます。
なので、さっきまで胸揉みお仕置きをずっとしてましたが…
「…ぁぅ。…ぁぅ」
うん、ここに連れて来たのは御免なさい。
さっきから彼女が青ざめた顔したまま硬直して、気絶しかけてます…
刺激が強すぎたみたいですの…
しかし、現実は残酷でした…
”おらぁ!もっと弾丸を飛ばして来い!!全然足りないぞ!!”
”そうだそうだ!もっと飛ばして来い!!”
”お願いですから!止めてください!父様!母様!!きゃあああああ!!”
錦治君の御代わり要求で、更に砲台の戦火が追加されてはしゃぐ二人と…
柝さんの悲鳴が聞こえてきます…
「兄さん…ストレス溜まっていたのね」
「少なくとも…僕はあそこに立ちたくないです…」
蓮君とフェイシャさんの二人はそう言いながら、呆然と見ていて…
「なぁ。シャルトーゼ…私達、どうすれば良いんだ?」
「私に降らないでくださいませ…」
「姫様…どうしますか?」
「ジュラ…デュラ…私、呆けて良いですか?」
騎士団の皆もまた、全員唖然呆然になりながら…頭抱えてました。
他にも、次郎さんや花子さん、参加しなかった旅団の皆や城下町の人達全員も、同じ様に呆けてました…
「…ちょっと、やりすぎですよ。錦治君、冴子さん…」
私はそう呟きながら、晴れてる空を見上げて遠くを見ていた…
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