第34話 待機組
うーん、錦治達の元E組の皆と蓮さん夫婦が森に入っていったなぁ。
…ていうか、最近俺達って留守番させられる事が多いなぁ。
まっ、いっか。
やっと錦治の厳しい訓練から解放されるんだし。
のんびり休憩するぞー。
「何をサボっているのだ?ナオユキ」
「ゲゲッ!?ギ、ギルバートさん…」
「キンジから頼まれているからな。留守の間は私が皆の管理を任されてる。故にきっちりと訓練を受けてもらおう」
「お、お手柔らかに頼みます…」
うん、ぶっちゃけて言うが…マジでこの人は体育教師だわ…
俺達の高校時代であの体育教師を思い出すなぁ…
しかも、生活指導員だったから余計に厳しかったし…
ああ、思い出すだけで憂鬱だぁ。
…んでもって、約1時間ぐらい訓練を受けさせられてヘトヘトになっていたら、今度はデュミエールさんがやってきた。
「あのぅ…ナオユキ」
「な、何でしょうか?デュミエール…さん」
「ちょっと…お手合わせに手伝ってもらえないですか?」
そう言いながら、デュミエールさんは大きい斧を持って構えてきたぞー。
ていうか、そんなニッコリスマイルをしながら殺気を出すの止めてくださいお願いします俺が死んでしまいますあばばばばばばばばばばばばば…
途中から、デュラさんとジュラさんがやってきて、
…今の考え、冴子が居たら確実に〆られるな。
一時して、村人亜人のリーダー格の女性でケンタウロスのソフィアさんが、ハーピーの女の子達と共に狩猟終えたらしく、獲物捌きを手伝って欲しいとかなんとか。
正直、この時間帯が一番ホッとする。
なんというか…何にも考えずに獲物の鳥等を肉と皮に変えるだけの作業は、安心すると言うか、この世界に来る前の日常に戻った気分になるんだよな。
…実家が肉屋だったから、親父とお袋の作業に親近感が沸くからなぁ。
と、考え込んでいたら、幸恵が歩いてきて俺の側によってきた。
「どうしたんだよ?」
「うん…あのね…何時ものアレが始まっちゃった…」
…うん、まぁ…仕方ないか。
幸恵達、雌のミノタウロスの性だもんな。
そういうわけだから、ソフィアさん達に断ってから、俺は幸恵を裏側へ連れて、何時ものアレ…ミノタウロスの乳絞りを始めていった。
念のため、未成年の子とかもいるから、竜車の中に入って、四つん這いになった幸恵に背中から優しく掛け布を被せ、覗かれないようにしておいた。
やっている事が牛の乳搾りとはいえ、顔と体は人間だからなぁ。
見てる奴からするなら、大人のイチャイチャと変わらんし…
まぁ、そんな愚痴を言った所で仕方ないし、早速俺は幸恵が着ていた鎧を脱がしながら、中に着ていたインナーの服の胸元を開けてやった…
そういえば、こいつの裸を見たのは…錦治達と遭遇する前の日だったな。
あの時は水浴びしていたこいつを見た時は、正直に言えば綺麗だった。
だが、貧相過ぎてたんだよな…四つ子とはいえ家庭は裕福じゃなかったし、俺ん所の高校の授業料じゃなければ全員入学なんか出来なかったんだし…
そもそも、内の高校が授業料安かったのは何故だろうか…?
そこん所も気になるが…今は幸恵の事だ。
そんな授業料だけで精一杯の生活していたから、飯は禄に食えてなかったし…、お袋に頼んで何時も弁当多く持ってから食わせてたぐらいだからな。
まぁ、今では四人とも立派な体にはなったんだが…なんというか亜人の性欲とは恐ろしいものだ…
最初に皆と寝た夜から、俺も収まりが聞かないんだが…
それ以上にこいつ等四人の性欲も火照りが消えないのも恐ろしい。
…むしろ、俺が人間のままだったら、間違いなく干乾びてる。
しかしまぁ…こいつ等からすれば精一杯の恩返しのつもりなんだろう。
見捨てなかったという意味も込めてな。
そんなわけで、何時ものように乳が張って痛がる幸恵の胸を搾乳…してやってるのはいいんだけど…この後がなぁ…
大体絞り終わって、普通に落ち着くはずなんだが…
「な、直幸君…」
「な、なんだよ…幸恵」
「こ、今度はこっちの…」
そう言いながら、幸恵はスカート穿いてるお尻を俺に向けてフリフリしてきた…
分かってたよ、畜生…
男の欲求に逆らえなかった俺は、そのまま幸恵のお尻に向かっていった…
一時して…
何回か終ってから、お互いシーツに包んだ姿のままボーっとしていたので、幸恵に服を着せてやってから横にさせておいた。
「ねぇ…直幸君」
「…なんだよ」
「ありがとう…♪」
「どういたしまして…」
そう言って、俺は立ち上がろうとしたが…
竜車の入り口から視線を感じたので、そろーりと確認するや…
「ずるいなぁ…お姉ちゃん」
「私も火照ってきちゃった…」
「直幸君…お願ーい…♪」
分かってた。
幸恵達四人が四つ子だから、感覚がリンクしているのも…ちくしょーー…
そんなわけで、俺は
「それで干物になってたのか…」
「あんたら、アホやろ…」
「おめぇ等に言われたくねぇよ…」
あの後、四姉妹にこってり搾られた俺は何とか立ち上がり、上島上村の二人に会って、旅団の武器を手入れしていた。
ていうか、ドワーフになってたこいつ等だが…まさか錦治以上の早さで夫婦になっていたとは…恐るべしドワーフの性欲。
「次郎さんが言ってたでしょ?一日一回で良いんだって」
「美佳…それ、お前にもいえるんだぞ…」
「えー?私は宏が居るからいいじゃない。宏だって、私以外のドワーフの子と交わる気は無いでしょ?」
「そりゃあ…そうだけどさぁ…」
あー、はいはい。
バカップルはそこでイチャイチャしてなさい。
…そう考えると、錦治の奴は凄いよな。
ちゃんと五人を管理してるんだしさ。
まぁ、それを言うならば、西園寺が一番ヤバイだろうな。
アイツ、元の世界の時から…取り巻き十人の女全員に手を出してたぐらいだし、その上で他のクラスの女にまで手を出そうとしていたし…
まぁ、幸恵達がアイツから見たら予想以上に馬鹿だったのと、上島が既に上村とやっていたから、アイツから眼中にされなかったんだよな。
…どんだけ処女厨の女タラシだっつーの。
そんな風に考えていた時である。
森の中心地から…闇の柱みたいな棒状の塊が飛んでいくのをも見た時、森からの衝撃波を感知していた。
「な、なんだこれは!?」
「これは…土呂口の魔法じゃないか!?」
「あの時の魔法を使ったの!?」
…あれが、上島達が言っていた土呂口美恵の創生魔法とやらか。
なんていうか…本当にあいつ等、俺達よりも遠い場所に行ったなぁ。
正直に言えば、俺達のレベルは中々進まない状況だ。
あの時亜人に代わってから随分と立つが…まだ50のままだ。
錦治から教わったが、ミノタウロスは成長が遅い。
その所為で、今では俺達は足を引っ張るばかりだ。
だが、それでも錦治からは信頼されていた。
次郎さん夫妻共に、同じ世界の人として安心させる為のな…
「畜生…あいつらばかり先走りやがって…」
「佐藤…」
「気持ちは分かるよ…でも…」
「ああ…まだ追いつけねぇ…俺達は足が遅いから」
だが、何時かはあいつ等と肩を並べる強さになりたい…
だから俺は、あいつ等のために居場所を守る…
そう思いたいな…
と、思っていたら、今度は森の中から風の柱が走ったのが見えてきた…
頼むから…俺の気持ちを揺るがないで暮れよ…
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