　数日前にも、クリスからにネバーランドの流れをざっと紹介されたが、今回はそれよりも詳しい解説だ。

　乙女ゲーム「ネバーランド」には、主要なキャラクターが七人いる。

　一人はどんな物語にもかかせない、主人公。

　そしてもう一人は、同じくかかせない悪役など。

　後の五人はイケメンの攻略対象者だ。

　乙女ゲームなのだから、当然この五人と仲良くなりながらストーリーが進んでいくのだが、学校を舞台にしているので、学生らしい話も入ってくる。

　その中で、ヒロインは「生意気にも特待生で入ったみすぼらしい平民」、というレッテルを多くの学生から貼られる事になる。

　そんな逆境に負けずに努力するヒロインは、成績を上げていって、学校の顏的な存在になっていくのだ。

「では、ここで思い出語りをしましょうか、お嬢様」

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