04 取り巻きになってしまった
「平民などと一緒に学んでいるなんて、私達の品位が疑われてしまいますわ!」
悪役令嬢を探して校内をうろついていたら、さっそく発見。
マロールは、特待生として入学した少女を裏庭でいじめていた。
興味津々という事で、見に行ってみたら、とんだ修羅場である。
私は見なかった事にしようと思って周れ右。
可哀想な特待生を助けてやりたい気持ちはあるが、相手は悪かった。
偉そうな人にたてつく度胸もない私は、そのまま静かに逃げようとするのだが。
「誰ですのっ! そこで聞き耳を立てているのは分かっていますのよ!」
見つかってしまった。
人の気配読めるとか、普通の少女じゃないでしょ。
あっ、だから主人公の敵、悪役なのね。
「仕方なく出て行った私と、マローナの視線が交錯する。
そして、マローナは私の手にあった鞭を見て、微笑。
「あらあらあら、私達のお仲間でしたの。いいですわよ。仲間に入れて差し上げますわ」
しまった。クリスに渡された悪役令嬢対策の、護身用鞭が。
滅茶苦茶笑顔で「マローナに殺されそうになったらこれで何とかしてる間に助けを呼んでくださいね」とか言うから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます