第2話



「うーんこれで合ってるのかな」


「どれ?……真希すごいね。全問正解」



勉強を始め、すでに二時間以上経過している。真希も葵も飲み込みがはやいから教えやすい。



「あー疲れた、夏、課題終わったか?」


「終わったよ。疲れたし今日はもう終わりにしてまた明日しようか」


「ねえ!!帰り駄菓子屋寄ってかない?」


「いいね」



駄菓子屋なんて何年ぶりだろう。幼い頃を思い出してなんだかワクワクする。


そして私たちは駄菓子屋に行く道中に

自己紹介がてら、それぞれ話をし始めた。


そこで初めて私たちは同じ学校だった事を知った。

葵と真希は隣のクラスだったらしい。それなら気づかないはずだ。私たちの学校は人数は少ないが基本他クラスの人と話す機会がない。


「まさか同じ学校だったなんてね」


「夏の家この辺?明日から三人で登校しようよ」


「いいな!それ」



私たちは駄菓子屋に行ってからも

明日の話や、毎週やってるテレビの話で盛り上がった。



そして帰りが近づくと辺りはすっかり暗くなっていた。



「じゃあ、あたしこっちだから!明日は塾の前で集合してから一緒に学校行こうね!」


「真希、気をつけてね」


「夏もね!葵、夏の事ちゃんと見送ってあげてね!」


「ああ、真希も気をつけろよ」


「うん!じゃあねー!!」




私達は真希を見送り、そのまま家へと歩き続けた。





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