何ができる

信二は独りぼっちだったが独りが嫌いというわけでもない。学校サボって開店から閉店まで一人ブックオフで立ち読みしたりしていた。ただ、独りだと周りからおいて枯れるような感覚に襲われることがある。「僕はこのままでいいのか?」という感情がひょっこり顔をだしてなかなか消えないのだ。

だからと言って何かしても続かないのだ。今まで格闘技のジムに3つ通ったがすべて1か月で行かなくなり辞めていた。

「あ~あ俺何ならできるんだろう」

信二はもう何ができるのかだけを考えていた。何もできなかったからだ。

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