独りぼっち
週明けの月曜日信二は仕事をさぼった。布団から出ないまま仕事をさぼった。職場から電話がかかってくるので携帯の電源は切っていた。信二は吹っ切れた気持ちだった。あとは職員課に辞める旨を伝えてそれで終わりだ。信二がこうやって仕事を飛んだのは初めてじゃない。それまでにやってきたバイトはほとんどバックレて辞めてきた。そのおかげで気まずくて行けないお店やトレーニングジムが地元にはちらほらある。中学生、高校生の時も先生に怒られそのまま帰ってしまったこともたびたびあった。
信二は嫌なことがあると自分には無理だと思いその場から逃げる癖があった。そのお陰か20歳を超えてから地元の友達とも縁が切れ、高校の時の友達とも縁が切れてしまっていた。信二は独りぼっちだった。
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