前のエピソード――第238話　新人魔法少女出張大会エキシビション(魔環の魔法少女戦)

　新人魔法少女出張大会エキシビション午後の部。

「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

「魔王様あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！　雨天（あめ）の娘（うずめ）を打っ倒せえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！　」

　ジョハリは、赤い飛行ロボットの向こうにいる人間に手を振っている。

「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

「セヴァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ！　魔王なんかに負けるなよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！　」

　セヴァも、青い飛行ロボットの向こうにいる人間に手を振っている。

　二人がいるのは、６番出口付近の隠し部屋。

　最強の力に自信があるからか、ジョハリとセヴァは全裸で戦うようだ。

　ジョハリは、青いロングヘアーと白い肌と長い黒の左腕と長い赤い右腕。

　セヴァは、青いロングヘアーと青い肌とジョハリぐらい大きなおっぱいとレインコート。

　お尻には、四本の巨大洗濯ばさみがある。

「まさか、セヴァも最強状態の『雨天（あめ）の娘（うずめ）』になっていたとわね」

「守張山地下通路の討伐クエストをやり続けたかいがあったよ。あそこモンスターは、人間では倒せないくらい強からね！　」

「では、配置につけ！　」

「うん！！　」

　キマの合図でジョハリとセヴァは、脚四本部ぐらい距離をとった。

　そして、二人バトルが始まる。

「始め！　」

　最初に動いたのは、セヴァ。

　彼女は、両手を広げて前に出した。

「大魔法『洗濯の指』」

「ううん？　」

　セヴァが放った十発の水の弾は、ジョハリのおっぱいに命中。

　しかし、当たっても何も起こらなかった。

「水鉄砲の魔法なの？　」

「違うよ。当たった相手を洗濯ばさみに変える魔法だよ。ジョハリには効かないようだね」

　セヴァは、別の魔法を試すことにした。

　彼女は、お尻から洗濯ばさみを発射して宙に浮かせる。

「レイニークロー！　」

　四本の巨大洗濯ばさみが、ジョハリの方へ襲ってくる。

　しかし、ジョハリはいつもの魔法を発動する。

「ゴースト！　」

　巨大洗濯ばさみは、ジョハリの体を貫通。

　巨大洗濯ばさみは、セヴァのお尻の方へ戻って行った。

「うん…………ギブアップ！　」

　打つ手が無くなったセヴァは、降参。

　これにより、ジョハリの勝利となった。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！　」

「みんな、ありがとう！　」

　ジョハリは、人間達の歓声を浴びながら長い両腕を上に向けてブンブンと振った。