第238話 新人魔法少女出張大会エキシビション(魔環の魔法少女戦)
三月の最後水曜日の午前中。
新人魔法少女出張大会のエキシビションが行われた。
場所は、6番出口付近の隠し部屋。
ここに魔法少女姿の頂天と米根夫が立っている。
頂天は、赤いキャットスーツに黒いコート。
米根夫は、白いのキャットスーツに赤いエプロンドレスの姿だ。
「米根夫ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 新しい力を見せてやって! 」
「ああ! 」
赤い飛行ロボットの向こうでは、叶が米根夫を応援。
「頂てえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん! フィロにためにいっぱいいっぱい頑張ってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 」
「おう! 」
青い飛行ロボットの向こうでは、フィロが頂天を応援。
大会のエキシビションだからか、どちらも戦う気満々だ。
「では、配置につけ! 」
「ああ!! 」
スレイプニルのキマの合図と共に、米根夫と頂天は、腕二本分の距離をとった。
そして、バトルが開始される。
「始め! 」
米根夫と頂天のバトルが始まった。
最初に動いたのは、頂天。
頂天は、バットを当たらないように振った。
その間に、米根夫は金属の棒に魔法をかける。
「ダイズバー! 」
「ステンレス! 」
米根夫は、頂天の魔法を無力化。
米根夫は、大事な金属の棒を守り抜いた。
「おお、やるなぁ! 米根夫! 」
「頂天。お前もなぁ! 」
「だったら、次はどうだ! スペード! 」
頂天は、バットにスペードのキングを張り両刃剣に変えた。
そして、剣を下に向けたまま米根夫の方へ走り出す。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 」
しかし、米根夫は金属の棒にもう一度魔法かける。
「ジュール! 」
すると、金属の棒はむわむわと蒸気を立てながら赤い色に変わっていく。
そして、頂天の剣に目がけて棒を振った。
「うりぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」
米根夫は、熱した金属の棒で剣を切断。
頂天は、手に火傷を負いながら前に倒れていった。
「うん…………まだ戦うか? 」
「ギ、ギブアップ! 」
攻撃手段を失った頂天は、降参。
これにより、米根夫の勝利となった。
「ナイスファイト! 米根夫! 」
「ああ! これも、魔法少女の力のおかげだよ! 」
「ドンマイ! 頂天! 」
「ああ、フィロ! 次こそは、リベンジしたいなぁ! 」
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