第233話 炎の塔(ケットシーのゲンマイ)
炎の塔五階。
螺旋階段を上った米根夫と叶は、第二関門の階に着いた。
「ふぅぅぅぅぅぅぅ……あんだけの自爆を受けで、どっちも無傷だな。さすが、魔法少女の力だよ! 」
「ありがとう! 」
すると、向こうから、三毛猫の獣人が四つん這いで歩いている。
その猫獣人は、近づくたびに可愛い姿を見せていた。
赤、黒、白の三色のツインテール。
叶ぐらいの大きなおっぱい。
青黒いライダースーツ。
そう、彼女が第二関門の相手である。
すると、三毛猫女がお尻を引きながら米根夫達に話しかけた。
「わいの名は、ケットシーのゲンマイ。第二関門のボスだ。わいを倒したければ、盗まれる前に突き進め! ぶにぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
第二関門がいきなり始まった。
しかし、米根夫は何も動じることはない。
「おっと! 」
「いでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 」
米根夫は、ゲンマイの体当たりをかわして金属の棒で背中を殴った。
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」
「安心しろ手加減はしてある」
米根夫は、金属の棒を下ろして叶を見る。
「もう、トドメといきましょう! 」
「え!? 」
なんと、叶は黒い花嫁の姿になっていた。
しかも、ゲンマイを倒す気満々である。
「じゃあ、トドメをさすよ! 」
「正気かよ……」
叶は、青い薔薇のブーケをゲンマイに向けた。
「
「ふにゃっ? にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ……」
ゲンマイは、黒いビームの重力に吸い込まれて命中。
グチャグチャの小間切れ肉と化した。
「さぁ、次へ行くよ! 」
「魔法少女って、エグいなぁ」
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