第2話
私は噓をついたりしながら早めに退院した、PTSD?っていうのになったといわれたができるだけ治ったようにふるまった。
住む家は友人に事情を話したら住ませてくれた。感謝してもしきれない。
一生物の恩ができた、親戚のいない私はどうやら私は友人の家の養子になるらしい。
心の底からありがたく思い、安堵した、しかし憎しみの炎を消すにはあまりにも足りない、何一つ解決していないんだ。
犯人は生きているし冤罪で捕まった人もいる、もしかしたらほかにも被害者がいるかもしれない。
私は犯人について徹底的に調べることにした、幸い、スマホは持っていたので調べることはできる
【N県 放火 事件】
Bニュースnet
N県S市で火災、放火か火災か?
Aブログ
N県で頻発する火災、放火の可能性が濃厚になってくる
などいくつか事件に関係する記事が出てきた、出てきたサイトをいくつか読んだところいくつかの共通点があることが分かった
1:魔法に関係する仕事や何かの研究をしている人が多い家
2:家からは宝石や貴金属などの貴重品が必ずなくなっている
3:すべての事件が起こったのは2年前以降から
といった情報を踏まえて私は、一連の火災をすべて何らかの人間や組織が起こした事件として断定した。
私は、その日の夜に家を飛び出し燃えた自分の家の跡地に向かった、案の定物がなくなっている、お父さんが高校生のころからためてやっと買ったと言っていた腕時計、母と父の宝石がついている結婚指輪、変形したものすら出ることはなく。
この家で暮らしていて、それの存在について知っているものならだれが見ても盗まれっとしか思えない状態だ、たとえ家が焼けていてもだ、11年この家で暮らした私が言うんだから間違いない。
そして父は確か大学で魔法関連の教授をしている、この間は世紀の大発見をしたかもしれないと言っていたな、やはりここも当てはまる、私の家族たちも何らかの理由でそいつらにやられたんだ、許さない許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない
「許さない許さない許さない許さない許さない」
何度も心と口でつぶやいた、それほど許せなかった
「許せひふひゅひょひふひふひふひふふーふー」
またあの光景がフラッシュバックして過呼吸を起こした、忘れたいけど忘れてはいけない、これがないともう私は後悔するから、進むしかないところまで来てしまったんだからもう考えたらだめだ、己に身を任せて生きたいように生きよう、それが一番いい、そのはずだ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます