06 宿での俺のひとりごと




登録が済んだのでさっさと宿屋へ。


こいつをほかのやつらに見せるのはやっぱりいい気分はしない。


ここはちょっといい宿屋だけどそこまでってわけじゃない。


メシが美味いから夜に飲みや食事にだけ来る客もいるけどでかい飲み屋なんかだとこれより多くの客が来るからなぁ。


そりゃ、村と比べたらでかいけどこの町自体がそこまでのものじゃなくてもっとでかい街とか都市もあるからそっちへ行ったらどうなるんだろうな。



客や料理人がこっちを見てやがる。


じろじろ見てんじゃねぇよ。


こいつは俺の女だぞ。


まぁ年齢差はあるけど離すつもりはねぇから。





部屋… どうすっかな…


初めての宿屋だし2部屋にしとくか、1人で考えたいこととかあるだろうしな。


いや、金はあるよ。


冒険者として路銀を稼いでたらそれなりに貯まったし。


こいつが望むなら俺はどっちでもいいけどな。


確かに初めての夜だし1人じゃ心細いか、気遣いって難しいな。


は!? 初めての夜ってそういうことか!?


前世でも結婚したことはなかったしこいつとなら問題ないけど…


一生離さないし、先々俺の子供を産んでもらいたいとは思うけど、


いいのか…?


転生してからは経験ないけど、前世ではまぁそれなりに。


んじゃ… 2人部屋で…


おい! あんま見んな!


こいつに触れていいのは俺だけだ!

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