04 町にもどった俺のひとりごと
なんだよ…
なんなんだよ!
そこらの男がみんなあいつを狙ってやがる…
飯を食いに行くだけで5組もナンパして来やがった。
1組に3~5人だぞ?
その人数を相手しろと?
ぶっ壊れるわ!
それ以前にぶっ殺すぞ!
身分証がないっていうから冒険者登録をしようとギルドに来たけど、
ここでもかよ…
しかもなんだ?
誘拐計画とか立ててんじゃねぇよ!
職員の一枚かませろとか、
こいつらは後で始末しとくか…
ギルドを出たらやっぱり不躾な視線で不機嫌になったのか?
昔は抱えられるくらいだったのに今は俺より背がたか…
俺と同じくらいの身長だから!
撫でにくいけど頭を撫でておくか。
お? やっぱりエルフの耳って人間とは違うな。
おぉ? 先っぽまで軟骨入ってるんだなー
機嫌も直ったしさっさと登録しとくか。
エルフの弓と魔法の腕は人間より圧倒的なんだよ。
村が負けたのは人数差が大きいからな、
子供や老人を入れた人数の30倍で来られたらそりゃ無理ってもんだよ。
まぁ、これからは俺がいつでもどこでも守ってやるよ。
出会ったときには俺はもう老人だったから
こいつが伴侶とかパートナーとか主人とかを……
言っててムカついて来た。
こいつはもう俺のだからな!
あぁ…
こいつがいっしょにいられる相手を見つけられればと思って、
こいつが認めれば出られる条件を付けた塔に入れたけど
結局見つけられなかったんだな、
もういいよな…
年齢を理由にこいつを諦めなくていいよな?
もう離さないからな。
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